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ゴリラ裁判の日

感想・レビュー
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うさっち
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ネタバレ手話を使って人間と会話ができるゴリラのローズ。その知能の高さからゴリラでも人間でもないと孤独を抱えて悩む姿が丁寧に描かれていて、どんどんローズが好きになり応援したくなった。
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dra-wrappin
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ゴリラを素材にした「人間の抱える問題」に取り組んだ、といえる作品だった。プロレスは謎だったけど…
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おたま
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ネタバレ手話で言葉を使うことのできるゴリラのローズ。もともとはカメルーンのジャングルのゴリラの群で暮らしていたのが、アメリカの動物園で飼われることに。そこで夫であるゴリラがある事故に巻き込まれ射殺されてしまう。最初は敗訴するが、納得がいかず、新しい弁護士とともに再審を行うことに。果たして言葉を話すゴリラに人権はあるのか? この物語は単純な法廷劇ではなく、ゴリラの人権を通して、逆に人間とは、人間性とは、人権とは何かということを鋭く問いかけてくる。エンタメ性の強い小説だけれど、その根底にある問いかけは深い。
おたま

途中に、映画『猿の惑星』の第一作の話が出てくる。そこで「人間と呼ばれる獣に気をつけよ、彼らは悪魔の手先である。霊長類でありながら、人間は気晴らしや欲望のために殺す。その土地を奪うために同胞を殺す」という言葉が『猿の惑星』から引用される。中学生の時に観たこの映画は、非常に強い印象を与えた、特にラストは。この映画の中に先の言葉があったということだが、完全に忘れている。もう一度観てみたいものだ。この小説はそんなところにも繋がっていて、大変面白い。

04/05 10:17
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ron neu
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ネタバレ面白かった。手話を使いこなすゴリラ・ローズが主人公。彼女は動物園で夫のオマリと暮らしていた。しかし、子どもが柵から転落してしまい、夫は射殺される。納得できないローズは裁判を起こし…という話。手話が出来たとされるゴリラ・ココと本作と同様の事故で射殺されたハランベを元にした話とのこと。法廷モノとしても面白く、弁護士のダニエルがいいキャラしていた。ローズが司法を侮辱したことにキレて、謝られたら丁寧に挨拶をやり直すくだりとても良い。ラッパーのリリーも本当にいい友達。ローズのナックルウォーカーという姓もめちゃ良い。
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さにー
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ネタバレ手話で意思疎通ができるゴリラのローズ。アメリカに渡り、事故がきっかけで裁判を起こす。エンタメに徹するのではなく、かなりシリアスな問題提起をしていると思う。高校生と同等の知能を持ち理性的に振る舞うローズは、果たして人間と同等に人権が与えられるべきなのか。弁護士の主張に一理あり、考えさせられる。チャンスを与えられたら他のゴリラでも知性を持ち意思疎通ができるかも知れない。言語を操り小さな子供よりも知能の高い生き物を、生物学的区別によって人間よりも下等であると判断する。これはあらゆる種類の差別を示唆している。
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decomo
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すごいお話 今までなかったのでは?ゴリラが人間並みの知能を持ち 手話を使える しかもごく普通 リアルでした ゴリラに限らず 偏見はどこにでもあると 全てにリベラルであるのは難しいことですね
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タルシル📖ヨムノスキー
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ネタバレ2016年にアメリカで実際に起きた〝ハランベ事件〟に着想を得て生まれた物語だとか。人間の言葉を理解し、手話を使って会話ができるニシローランドゴリラのローズ。彼女はある事故で銃殺されたオスのゴリラのために裁判を起こす。ここだけ見るとトンデモSFのように感じますが、実はかなり考え深いテーマを扱った物語でした。人間と意思疎通が図れる動物は果たして人間と同等なのか?これは単なる人間と動物の話に留まらず、例えば障害を持つ人、人種や宗教の違い、LGBTQの問題など様々な事柄に共通するテーマなのではないかと感じました。
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おりば
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ネタバレ個人的にささる作品でページをめくる手が止まらなかった。ゴリラと人間を隔てるものは何か、深いテーマ性を孕みながらローズの感情に揺れつつも理性的に振舞う言動はとても愛おしく、特にプロレス興行のシーンは映像化を切に願いたくなった。
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ビグ
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ネタバレ手話で人間と会話ができるゴリラのローズ。ジャングルからアメリカへ渡るが動物園の事故で夫が射殺されてしまう。そして裁判へ。人間とは一体何者なのか。この世の中の常識は通用するものなのか。何が善で何が悪なのか。ゴリラが主人公なので軽い気持ちで読んでしまうが、とても奥深く色々考えさせられる作品。
hon

人間って何なんだろうって思うよねー。色々考えさせられました。古都離さん2作目も面白かったよ。

03/20 18:33
ビグ

人間の傲慢さがピックアップされてて、自分何様だよって思ったよ。2作目も視野に入れておきます!

03/20 21:11
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百太
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わあ意外と面白かったです。人間ってついつい我々が地球上一番偉いと思ってて、まあそうかもしれないけど。。。言葉ってそうだよね。
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papapapapal
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ローズが裁判で敗訴するところから始まる物語。対話が可能なゴリラに人権はあるのか。タイトルからコメディめいたお話かと勘違いしていたが、がっつり社会派で考える部分の多く読み応え有り。プロレスの件が出てきたあたりは若干不安になったが、読み終えれば必要なインターバルだったと思える。人とは。人権とは。法律とは。時代が変われば考え方や捉え方も変わり、このままいけば世の中はきっと…という流れが想像できて不安になる。"こうあるべき"に雁字搦めになっている人には是非読んでみてほしい。どんな常識にも疑う点があるはずだから。
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ててい
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手話が出来て、人間と会話できるゴリラは人間なのかという話で難しかったが面白かった。 ローズがプロレスをやったり色々しながら、超有能弁護士ダニエルとの裁判で自分とはという答えを見つけた場面はとても素敵だった。 私は人間であるとローズが言う場面は感動し、最後には現代を表すような手のひら返しの誹謗中傷のシーンもありとても考えさせられる素敵な小説だった。
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yu
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ネタバレ人間の命と動物の命、どちらが大事か。手話を覚え高い知能を持ち、人間の文化も知っているローズの物語を読むうちに、どんどん分からなくなっていく。そして2度目の裁判で出された「人間の定義」。確かに法律や制度は人間が自分たちを守るために作り上げたもの。でもその中に黒人や障害者、女性らが含まれていないこともあった。ローズは人前で便を出すことを隠すためにオムツをする。オムツだけではかっこ悪いという感覚もある。果たして彼女は。優しい道具だった言葉が呪いになってしまったこともとてもつらい。でもラストはとても美しかった。
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テンプル
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ゴリラが言葉がわかり、手話ができるという設定のお話でした。最近はペットも家族的な感じなのでそのうちにこのような裁判もおこるのかもしれませんね。それとも私が知らないだけで実際には起こっているのでしょうか?遠い将来には人間を凌駕する動物が誕生するのでしょうか。興味深い本でした。
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m y
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ネタバレ前半パートは退屈で、これいるかな?と思ったけど最後の判決のためには必要なのかもしれない。 言葉を持つことでの苦しみ、人間社会の嫌な部分が、ゴリラであるローズ目線だからこそありありと伝わって来る。 外側からこそ見える部分がある、と思いつつ、いや、「外」という認識はあっているのかと考えさせられる。
m y

以下、引用。 私たち人間が本来あるべき生活ってどんななんだろうって。だって、私はこんな世界を望んだわけじゃない。誰か、昔の人たちが勝手に作り上げた世界だもん。人間本来の姿じゃない、不自然な生活を強いられてる気がするんだよね。自分たちで見えない檻を作って、その中で窮屈な暮らしをしてるみたい だから、ゴメン。私はあなたに勝手な期待をしてた。それなのに、あなたの夢を叶えてあげることができなかった。

03/11 12:46
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まき
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ネタバレ「けんごの小説紹介」での紹介で気になって図書館で借りた本。 人間と変わらぬ知性を持つニシローランドゴリラのローズはアメリカの動物園で暮らしていた。 或る日、柵の中に落ちた人間の4歳の子供を助けるという理由で夫のゴリラが射殺され、ローズは動物園を相手どり裁判を起こす。 アメリカの「ハランベ事件」がモチーフなんですね。 ゴリラと人間の差、人権とは何か、色々と考えさせられました。 裁判のあと、弁護士のダニエルが動物がらみの案件をすべて断ったのが良かった。
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P Yo
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ネタバレゴリラに殺意がなくても子供を引きずり回してる時点で命が危ない。子供を安全な場所に持って行って見守る姿勢だったらいいけど。そりゃ撃つ選択あるよ。ゴリラなんだから。ただローズが予想よりも会話できて知識もあって人間的に考えられるもんだからゴリラ側の意見も聞きたくなる。会話しない野生ゴリラみたいに人間も振る舞えたらどれだけいいか。いくらゴリラに優しくしたかって、結局は資本主義やら人間の汚いエゴやらが見えるから嫌になる。かと言って、ゴリラがプロレスしてたら見てみたい。そんな面白そうなもの興味持つ。あー情けない。
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キチ読むさん
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最初の方はゴリラに名を借りたマイノリティの悲劇みたいな感じに思えたが、つまるところアイデンティティの話だった。そういった意味でのミステリー要素は裁判のシーンくらいで薄い。ある意味タイトル勝ちな感はあるし、さすがはなんでもありのメフィスト賞だとは思う。
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うゑしま
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ストーリーとして楽しめるわりに、テーマは深い。そして多くの学びがある。
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かなな
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ネタバレ言葉を理解し、手話で会話することができるゴリラが主役、というとコメディなのかと思いきやかなりストイックにゴリラの生態が描かれたり、動物と人間の命は平等か考えさせられたり、人間を人間たらしめているものは何で、言葉を理解しコミュニケーションが取れるゴリラと何が違うのか問いかけられるという、テーマは真面目で普遍的。それを独特の視点から考えさせられていくのが巧いと思った。プロレスの団体にスカウトされる流れはアメリカっぽくて面白かった。
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こなこ
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ネタバレゴリラの中にいても人間の中にいても感じるローズの孤独。言葉でのコミュニケーションによって生じる喜びと諍い。言葉があるから豊かになるけれど、知りたくないことも知ってしまう。 人間は自然界の動物のように自由に生きていくことはできないと思うけれど(それを選ぶならエサウのように殺されてしまうことも自然の摂理として受け入れなければならないから)、せめて戦争のない世界で平和に暮らしたいなと思った。
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wednacs
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話せるゴリラに人権はあるのか?という固めのテーマでありながら、話がどんどん展開していき、魅力的なキャラも多く出てくるため、娯楽小説として飽きずに読み進められ、楽しめた。
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ふう
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まずは読み友の皆様に感謝。人権? 人の定義は? という以前にローズの可愛いこと。聡明なこと。やんちゃで好奇心の塊で、自分が何者なのか悩むローズに魅せられてしまった。言葉を覚えることが、ゴリラでありながら人である、というローズを作った。リリーとの友情はそれによって培われた。けれど、ローズと一緒に沼に入るリリーとともにジャングルを擬似体験しているように感じ、そしてアイザックとの、言葉を必要としない、木漏れ日のように穏やかな感情の交流をほっとした思いで見納めることができた。
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ユッケ
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ネタバレローズの怒りや悲しみ、作品の論点がそこではないと分かりつつも、仮に「働きざかりの体格のいい成人男性が4歳児を振り回し、興奮状態で暴れていたため射殺された」そんな場合でも裁判に勝てるものなのか気になった
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バラード
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問題が起きてからは面白くなりましたが、そこまでのパートが長過ぎて辛かったです。ゴリラについて学べたのは良かったです。
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楪
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言葉はとても大切なものだと思う反面、表面的な言葉にとても揺れ動いて、本質を見失っていることが多いのではと感じる現代。 間違えられない息苦しさの中で、社会の構造が変わることで、楽になれればと思う自分がいることも確か。 自由に生きているように見えるリリーのような人でさえ自由ではないのかもしれないと気づかされた。 自由。義務。権利。責任。葛藤。本質。境界。 そのようなことを考えさせられた1冊。
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yyky
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ゴリラ裁判?どういうこと?と読み始めたけど、タイトル詐欺じゃなかった。ローズとリリーの関係がとてもいい。「私は何者なのか、ずっと考え続けていた」
hon

タイトルに偽りないですもんね(笑)。

02/19 10:06
yyky

まさかの内容でした。

02/19 13:16
0255文字
あーこ
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ネタバレ人間の言葉を理解し、手話で人と会話ができるゴリラのローズが、夫のゴリラを殺されて動物園を訴える話。これだけだと、とても奇想天外なお話に見えるが、人間とは?命の重さ、自分は何者なのか?ということを色々と考えさせられる深い内容だと感じた。 特に、動物と人間で命の重さが異なるという考えは、昔からずっとあるし、場合によっては、自分も含め多くの人が無意識にその考えで行動してしまっているんじゃないかと考えさせられた。 物語の舞台が海外だからか、翻訳本のように感じる書き方になってる感じて、すごいと思った。(語彙力)
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読書家さん#wTcXNC
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ネタバレゴリラ自身が比喩でなく本当に裁判を起こす様を描いた前代未聞のエンタメ小説。 前半はゴリラのローズ目線のジャングルでの生活を描き、中盤から後半にかけて人間世界での生活〜裁判という構成になってる。 主人公のゴリラのローズがとにかく賢く、自分よりも賢いなぁーと終始思わされた。笑 裁判を通してローズが常に葛藤していた自分が何者かという問いに対して、出した答えがローズ自身の誠実さを示してて素直に尊敬してしまった。 読後には爽やかな気持ちにさせられてとても気持ちいい読書体験だった。
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ぽんるん
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ネタバレ手話をあやつるゴリラ。ゴリラが裁判⁇に惹かれて図書館で予約してみた。ローズが、こんなに人間的思考になるのかなぁ…と疑問を抱きながら、読み進めてしまった。そして、最後のシーンでアイザックとの再会。今後ローズはどうやって生きていくのだろうか。どちらにも馴染めないことになったら、それはやはり人間の罪で、ローズが可哀想だ。
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たかひー
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★★★ 言葉を理解するゴリラの裁判ということで興味深く手に取った。裁判の結果は予想の範囲内で少々残念だったけれど、判決後の展開は少々重く心に残った。
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ぱるむ
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ネタバレ読友さん、みなさん高評価。気になってはいたけど、話すゴリラが裁判?そんなにそそられはしなかった。読んでみたら高評価も納得。ゴリラのローズは、言動がかわいいし誇り高い。そりゃ夢中で読むわ。ゴリラのことを語ってる様で、実は人権がテーマ。面白かった。須藤さん、二作目も読んでみようかと思う。
punyon

うん、私も最初はゴリラがどうした?って思ってた😓 けど、読んでみたら自分らしく生きるって、幸せって何なんだろう?って、スッゴクいいお話でした。心に残る1冊です。

02/12 14:51
ぱるむ

ぷにょんさん、ほんといい話でした。ローズがとっても良いし。無意識に、人の命>動物の命、と思ってたこととか、色々考えちゃった。

02/12 20:28
6件のコメントを全て見る
0255文字
ロバさん
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たまたま手にとって、内容気になりすぎて読み始めたけど読了まではまあまあ時間かかった。興味深いテーマ。
0255文字
慧(たすく)
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ネタバレ同僚からのお薦めで読んだ。言葉が理解できるゴリラは「人間」なのか「ゴリラ」なのか。ローズの喜び、苛立ち、葛藤や悲しみの感情が表現されるたびにゴリラと人間の境界が際立ったり曖昧に感じたりと揺れる。でも結局のところ人間同士だって分かり合えないのだし、結論じみたものはないのだと思った。久しく動物園に行っていないので、本物のゴリラを見たくなった。
0255文字
さき
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ネタバレ「ダーウィン事変」みたいな話かな?と思いながら読み始める。そこまで過激じゃなかった。途中のプロレスのくだりはいるかなと疑問。作者さんプロレス好き? 人権は人語を自由に駆使するゴリラにも与えられるべき?言葉の魔術にかかっているような気持ちで読む。
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もじゃもじゃ
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一時期、縁あって霊長類の近くで過ごしていた期間がある。この小説の主人公ゴリラはあまりに人間的すぎる気はしたけど、あの時期の彼らの姿を思い出して、小説とはい「あり得そうだな」と思えた。 っていうかそもそも、霊長類に限らず人間にはわからないだけで、人間以外もコミュニケーションはとってるし個性もあるし社会性はあるし。もっと尊厳が守られる世界であってほしいと思った。
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らぶ
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発想はとても面白いけど、説明描写がかなり長くてつまらなかった。前半のジャングルパートとかこんなにいる?ゴリラの説明文でも読んでるのかと思った。 要約 ジャングルで言葉を教えてもらったローズはアメリカの動物園に移り、愛する夫に出会うが、不慮の事故で夫が亡くなってしまう。動物の命が軽ん持られていると感じたローズは裁判を起こすが呆気なく敗訴。しかし、弁護士を変えたローズは勝訴した。
0255文字
Mof
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出だしで(これはすごい)となって、過去の追想で(ただの擬人化か…)と萎み、最後の最後で全ての流れに意味を見いだし(これはすごすぎる!)となった。
0255文字
ひぐ
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ネタバレもっと裁判の部分が欲しかった。途中で、ローズがプロレスラーになった時は、どうなるのか不安になったが、最後の展開に備えて、必要な要素だったんだなと思い、最後だけは面白かった。
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