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嵐 千里
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共産主義者でなければ到底租借できない用語が頻出し理解に苦しむ事件である。門外漢に感じ取られるのは、閉鎖的な集団・組織の怖さである。繰り返しになるが、日共は野党であり続けることに意味がある。
0255文字
Tani
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まさに衝撃的な書籍である。共産党の怖さを物語る事件である。党が発展する中で、仲間を粛清し、統一していく過程が怖い。党が目標とする理想社会は、人間のための社会なのかそれとも理想社会に無理やり人間を押し込もうとしているのか。人間を忘れている。新日和見主義事件として片付けられているが、その根底には、仲間に対する疑心暗鬼の猜疑心があるのではないか。同志を信じられない。当の主義主張に唯々諾々と従う者のみで構成されていく。理想の社会に無理やり人間を閉じ込めるのではなく、人間の幸せを第一義とした社会を目指すことが大事だ
0255文字
あやこん
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夫が捨てる本に分類した中から見つけて、何だろうと思って読みだしたらそのままはまってしまった。日本共産党で分派をしようとしたと決めつけられ、身柄を拘束されて問いただされ認めさせられた事件の詳細を25年も経ってから書いたもの。心の傷の深さをうかがえる。 あるイデオロギーを掲げた組織では、左でも右でもありえることだろう。著者をはじめ、査問をされた人々はそれでも共産党に残るために、無い罪を認めている。組織の中で生きてきた人たちはそれ以外の場所で生きていくことが想像できないのである。組織は恐ろしい。
0255文字
那由田 忠
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スターリン主義の問題を1972年の事件から考えられる本。査問を受けた側も納得して自己批判を書いて、静かに一般党員を続けたので世間の話題とならなかった。分派を組織して有罪と中央が決めていたが、突然査問される側には思い当たるものが皆無という冤罪事件だった。市民常識を越えた査問のやり方がすごいが、不思議なのは追及される側が納得してしまう構造だ。著者は学生・青年運動の先頭に立った革命家の目標を奪われるが、最後まで革命を信じている。原因を前衛党の官僚主義と見るのが「革命家」の限界。動乱で社会が良くなるわけはない。
0255文字
可兒
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いわゆる「新日和見主義事件」で「査問」に引っかかった人が、事件をとりあげた小説。全体的に、共産党そのものの体質をえぐる傾向
0255文字
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