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科学をうたう センス・オブ・ワンダーを求めて

感想・レビュー
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よもぎ
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ネタバレ動植物、地球、宇宙、SF等の大好きなものの短歌が集まり本当におもしろかった。好奇心が旺盛だったりカラパイアが好きな人にはおすすめしたい。好きな短歌が多すぎてメモしきれない。へー!そうなんだ!!と感心したりびっくりしたり。これがセンスオブワンダー!特に好きな歌→ 鳩の目のほしい朝なりくつきりと四原色で見たい草花(山本枝里子)富士よ富士ひとはこんなに悲しいといへば見せたり宝永噴火の跡(米川千嘉子)太陽の歩みを運ぶ獣帯に春は眠たい牡牛も獅子も(杉﨑恒夫)
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K
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ネタバレ本書は、科学をテーマに詠まれた短歌を集めたアンソロジーであり、詩的感性と知的探究心が交差する一冊である。天文学、遺伝子、数学、さらには東日本大震災や新型コロナウイルスといった現代的なテーマまで、多様な短歌が紹介されている。短歌の持つ31文字という制約の中で、科学の驚きや畏怖、時には人類の業までもが表現され、詠み手の視点によって世界が鮮やかに切り取られている。各歌には解説が添えられ、科学知識がない読者でも楽しめる工夫がなされている。
0255文字
BB
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言葉の取り合わせが美しい。気になる単語の解説がいい感じの浅さで乗っているので、詩と辞書のいいバランスがいる。 マンモスとか細胞とか、核とか。 通勤や町やスーパーでは出会えない言葉の数々に空間をくいっと広げてもらえた。
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双海(ふたみ)
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「日常に潜む不思議や瞬間的な美をとらえ、感動する心――それは「センス・オブ・ワンダー」と言い換えてもよいかもしれない。(中略)遺伝子から宇宙まで、ありとあらゆるテーマで詠まれた歌の数々は、「いま」という瞬間を鮮やかに切り取り、地球環境や人間の歴史について深く考えさせる。」(「はじめに」より)
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三沢まりの
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まさにセンス・オブ・ワンダー。創作意欲ばりばりの文系かつ高校時代の部活は理科部だった身として、最良の書のひとつ💡✨ 警鐘や危機だけでなく、人類の叡知、自然への驚き、広大な世界への畏怖、様々な科学領域の事実や想いが31字に読み込まれていて、あああ…😌(語彙力の限界) たくさんの歌人の短歌を収録しているので、読みたい歌集も見つかりました。
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MOKIZAN
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理系の短歌。よくチェックされたものです。知ることでもたらされる感情の表現、歌ごとの解説も小難しくもなく、飽きない長さ。それでも一本調子なので、一気読みは疲れるかな。
0255文字
takao
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ふむ
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Sosseki
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編集の目のつけどころが新鮮。詩に感動、解説の深さに感心、科学に敬意!自然への親しみや畏敬、壊れ行きつつある自然への警告や不安、科学に携わる姿勢等、思わぬめっけ物だった。他にも良いのがたくさんあったが、「二千年前からミロのヴィーナスがしづかに耐えてゐる幻肢痛」に大笑いした(^○^)!金平糖の解説も面白かった。
0255文字
Jacard
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ネタバレ科学を短歌でうたうという。面白い組み合わせ。ジャンルも幅広く物化生地を一通り、コロナとかの時事ネタも。そのジャンルならではの用語やネタが興味深い。前後関係を含めて解説があって初めてナルホドと思える。これを一通り解説している著者がスゴイわ。ただ、悩ましいことに知識前提なので、短歌として味わうにはちょっと面倒。深いほど興味深いがつまらない。こういうのをさらっと理解できる人になりたい。/"枝毛見つけた(P.112)"、"どこから来てどこへ行くか(P.232)"、"少年のほの暗き酩酊(P.234)"とか好きです。
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有理数
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「星空はどちらの専門領域か天文学者と詩人が争う」武藤義哉――様々な「科学」をテーマに詠まれた短歌を集めたアンソロジー。「科学と文学の接点」と紹介文にあるように、歌人たちがどのような眼差しで科学を切り取り、見つめているかというのが読みどころで、サイエンスの世界が31文字の想像力により詩情を纏う。歌の解説エッセイも充実。……と素敵な一冊なのだが、科学技術への憂い、自然を脅かす人間の業、などのテーマに決着する類の歌が非常に多く、暗澹とした気持ちにもさせられた。科学がもたらした希望の歌も、もっと欲しかった。
有理数

先に書いたように、科学がもたらした危機や、それを生み出した人間の過ち、といった歌も多いのだが、一方で「宇宙」の項に採られた歌は、純粋な宇宙への憧れと神秘が綴られたものが多く、理屈抜きに美しいものが多い、ような気がする。まだまだ宇宙は謎が多く、人間にとって距離が遠すぎるから、この本のタイトルにある、いわゆる「センス・オブ・ワンダー」が如実に歌に籠るのかも、と感じた。

03/23 22:36
有理数

お気に入りの歌はたくさんあったが、敢えて選ぶなら、先にも挙げた「星空はどちらの専門領域か天文学者と詩人が争う」武藤義哉、「また更に望遠鏡が進化したと奥の掃除を始める宇宙」武藤義哉、「二千年前からミロのヴィーナスがしづかに耐えてゐる幻肢痛」千葉優作。この3つには衝撃を受けた。どう生きれば、そんな風に世界が見え、切り取れるのか。

03/23 22:40
0255文字
pn675
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ネタバレ前著『31文字のなかの科学』に比べさまざまな分野に関する短歌が収録されているが、特に東日本大震災にともなう原発事故や新型コロナウイルス感染症に関する短歌にページが割かれているのが2023年出版として良くも悪くも象徴的であるように思う。今作は巻末に一覧があり、紹介されている歌が載っている歌集を参照しやすくなっており良かった。また数学関連のトピックが建てられており嬉しい。坂井修一がノイマンを「算数の天才」と評した解釈として"非人間的"、"たかが"算数だというのは私とは違うかなという印象。
pn675

好みは「秋のくも「ふわ」と数えることにする 一ふわ二ふわ三ふわの雲」(吉川宏志)、「衛星になろう あなたに堕ちないでいられる距離をやっと見つけた」(田中ましろ)、「オルト、パラ、メタとつぶやき結合の向きを手旗で子は覚えおり」(橋本恵美)、「どこから来てどこへ行くかと駅員に根源的なことを聞かれる」(武藤義哉)。

02/26 05:43
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ぷくらむくら
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科学的なテーマを基に紹介されている短歌がそれぞれ素晴らしい。いろいろと勉強になった。
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さくは
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科学のトピックス、作者が抱いたセンス・オブ・ワンダーが詠み込まれている短歌約三百首。コロナウイルス、東日本大震災、はやぶさなどテーマ別にまとめられていて、歌の解釈、科学用語の説明もなされている。「二千年前からミロのヴィーナスがしづかに耐へてゐる幻肢痛」千葉優作。『31文字のなかの科学』
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林克也
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職業歌人の作る歌と科学者歌人の作る歌の違いはどこにあるのだろう。 その人の職業や生活環境がどうであれ、歌をつくる感性はいろいろな物事に対して興味を持つ度合いに比例すると思った。
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るき
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題名通り、科学を題材にした短歌を詠んだもの。「短歌を詠むということは、世界を言葉で切り取ること」とあるように、読んだだけでわかる、共感できるものもあれば、著者の解説でやっとわかるものも。明月記に示されていたことによって、1200年には京都でオーロラが見えたとわかるんだそうだ。ノイマンを算数の天才でしかない、という歌は凄みがあってよかった。自分の仕事を短歌にするの面白いな、と思いました。
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とみさわ昭仁
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「科学」を題材にとった短歌を集めた本書は、理系と文系の接近を促す良書だ。冒頭に掲げられた「詩ごころとは、驚く心である」という言葉がすべてを語っている。
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