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資本論 第一巻 上 (ちくま学芸文庫 マ-52-1)

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犬猫うさぎ
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生活過程のなかで行われる家事労働はいずれもマルクスのいう「私的労働」(社会的分業の一部を構成しながら、私的個人によって行われる私的な労働)ではなく、したがって価値を生み出すことはありません。ですから、家事労働がどれほど労働力の再生産に役立とうと、それが労働力の価値を形成することはないのです。→
犬猫うさぎ

労働力の価値を形成するのは、それを再生産するのに必要な商品の価値だけです。それ(調理や清掃、洗濯など)が私的労働として行われるようになり、労働力の売り手たちがそれらの生産物やサーヴィスを購入して生活を成り立たせるようになれば、それらの価値は労働力の価値を形成するようになるでしょう。 →

08/20 13:05
犬猫うさぎ

(…)なお、ここで気をつけなければならないのは、サーヴィス労働じたいが価値をもつのではないということです。そもそも価値は私的労働が社会的性格をもたないがゆえに発生するものであり、労働が価値をもつことはありません。サーヴィス労働が私的労働として行われる場合にも、サーヴィス労働そのものではなく、それが生産する有用効果が価値をもつのです。(佐々木隆治『マルクス 資本論』「第四章 貨幣の資本への転化」角川選書232-233頁)

08/20 13:06
0255文字
ポルターガイスト
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岩波文庫版に比べるとかなり読みやすい。正確さの点についてはプロではないのでわからないが,マルクスの扇情的な文体の息遣いを感じるのは確か。解説にもある通り難解なのは初めの3章だけなので,岩波文庫版を読んだのだと1巻を読み終えた時点でその3章が終わらず,苦しくなって1巻だけで読み進めるのをやめてしまう人も多いかもしれない。けどこの版だとそういうこともない。内容についてはやはり予言の書としての魔力は健在で,たとえば「働き方改革」についての記述はいま現場で起こってることそのままで笑ってしまった。
0255文字
きのん
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ネタバレ世の中は、すべて商品である, お金で交換できる / 自分の商品を持つ /
0255文字
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