形式:文庫
出版社:筑摩書房
形式:Kindle版
労働力の価値を形成するのは、それを再生産するのに必要な商品の価値だけです。それ(調理や清掃、洗濯など)が私的労働として行われるようになり、労働力の売り手たちがそれらの生産物やサーヴィスを購入して生活を成り立たせるようになれば、それらの価値は労働力の価値を形成するようになるでしょう。 →
(…)なお、ここで気をつけなければならないのは、サーヴィス労働じたいが価値をもつのではないということです。そもそも価値は私的労働が社会的性格をもたないがゆえに発生するものであり、労働が価値をもつことはありません。サーヴィス労働が私的労働として行われる場合にも、サーヴィス労働そのものではなく、それが生産する有用効果が価値をもつのです。(佐々木隆治『マルクス 資本論』「第四章 貨幣の資本への転化」角川選書232-233頁)
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます
労働力の価値を形成するのは、それを再生産するのに必要な商品の価値だけです。それ(調理や清掃、洗濯など)が私的労働として行われるようになり、労働力の売り手たちがそれらの生産物やサーヴィスを購入して生活を成り立たせるようになれば、それらの価値は労働力の価値を形成するようになるでしょう。 →
(…)なお、ここで気をつけなければならないのは、サーヴィス労働じたいが価値をもつのではないということです。そもそも価値は私的労働が社会的性格をもたないがゆえに発生するものであり、労働が価値をもつことはありません。サーヴィス労働が私的労働として行われる場合にも、サーヴィス労働そのものではなく、それが生産する有用効果が価値をもつのです。(佐々木隆治『マルクス 資本論』「第四章 貨幣の資本への転化」角川選書232-233頁)