読書メーター KADOKAWA Group

スピノザ考: 人間ならざる思考へ

感想・レビュー
3

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
KJ
新着
すごくよかった。読んだあと心に何かのスイッチが入る感覚。最近スピノザインスパイア系の思想にいくつか触れていた気がするけど、この本曰く、それらでは拾えていない要素や逆に余分に付け足しすぎている点があったのだなと。別様の現実や神の善性、人間中心的な意味での「自由」や「群衆」などが気持ちいいくらいスピノザと対置されていくのが面白い。この徹底的にドライな必然主義からどんな倫理学に展開していったのか、具体にもっと触れてみたい。少なくとも『エチカ』と『政治論』は近いうちに読もう。シモーヌ・ヴェイユの思想も気になる。
KJ

「スピノザの神には記憶も予見もない」「リアルタイムの現在」「われわれは自分を知らない真理」「あたかも一つの精神によってのように」「証明によって勝手に語る」「成功したパラノイア」など、すごいワードが大量

10/19 23:23
KJ

↑「リアルタイムの永遠」でした(「現在」は当たり前だ、、)

10/20 22:11
0255文字
読書の鬼-ヤンマ
新着
2024年5月20日第1刷、図書館本。昔も今も、神の名の下、戦争がある。神を信じ、数々の宗教+人々+国々が介在。スピノザが考える神、①人格的存在ではなく自然そのもの(宇宙全体)。②無限で永遠で、あらゆる存在の原因。③絶対的無限=無数の属性で構成される実体、その各属性が永遠にして無限の本質をあらわす、と定義。さて、17世紀のスピノザが知らないビッグバン理論、ビッグバンを起こしたのは神ですか?人間の肉体と脳。脳は肉体に指示し肉体と同様に物質、脳は精神。神を創造したのは人間の脳である!スピノザさん、どうですか?
0255文字
mori-ful
新着
「ラカンにおけるスピノザのプレゼンス」。キレッキレ。ラカンの断片的なスピノザへの言及から、表題の目的を果たす。精神分析とスピノザの距離。バディウのラカン論を参照。ラカンのマテームはスピノザの論証形式と似ているものがあるらしい。「成功した精神病者」としてのスピノザ。
0255文字
全3件中 1-3 件を表示

この本を登録した読書家

スピノザ考: 人間ならざる思考へ評価32感想・レビュー3