形式:ライトノベル
出版社:KADOKAWA
戦場があくまで比喩でしかなく終始ふわっとしていて緊迫感はありませんでした。良くも悪くも勢いで読ませる作品だなという印象です。枕投げ部は紛れもなく、謎部活で良い設定だなと思ったばっかりに残念です。余談ですが、枕が「ちん」って読めるのは知りませんでした。
あとは個人的に、現代日本の高校を舞台にした作品の文章中で、青髪とか赤髪とかの髪色をはっきり書いちゃうのはあんまり好みじゃないなぁ。流石にまだ高校生が普通に髪を染めてるのは一般的ではないよなぁと。イラストで髪色が非現実的になってたとしても、文章にそう記載されてなければ誇張表現(黒髪でも青系とか赤系とかいろんな色素があるので)なんだな~で済ませれるんだけども
髪色なんて単なる飾り(脳内変換でビジュアル化された識別符号)です。エロい人にはソレが分からんのです。
そもそも仲間うちで作ったルールで遊んでいるのに全国とか、県内に8校も枕投げ部があるとか、ノリと勢いで流すにはツッコミどころが多かったかなと。作品の核はしっかりしていて、それを表現できていたと思うが、その核を支える土台の構築が甘くて粗に目がいってしまった。だが、トータルの収支で言うとプラスだし、今日日珍しい謎部活の謎競技モノでもあるので、応援していきたい。
ブログ感想→https://yuukimasiro.hatenablog.com/entry/2024/07/29/233008
試合自体も緊張感があり刺激的でしたが、描写がもう少し生き生きとしていれば良かったです。戦略と情熱が共存し、各キャラクターのスキルも楽しく、少し中二的です。某選手たちは隣の青春学園テニス部で主力ダブルスとしても問題ないと感じることもありましたが、あちらで戦車道をしている娘たちに比べると、こちらは一応地球人範囲のようです……次巻では、恋愛コメディ部分も試合部分も、全体的にもっと一段階上の出来を期待しています。
そしてメインヒロイン?てきな存在の雪葉は枕を持つと性格が代わり一気にカッコよくなる。よくある設定ですよね・・・しかしこの子、暗みで1人になると・・・・・・めっちゃ可愛くなるんですよね!(読んでのお楽しみ) こんな面白い作品を書いた作者様にMVPを与えたいとこですが・・・ 今回は絵師さんである柚沙夏 ゆう先生ですよね!!書影は可愛い!口絵はクールでかっこいい!!
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