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イスラームにおける女性とジェンダー〈増補版〉: 近代論争の歴史的根源 (叢書・ウニベルシタス 1176)

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ラウリスタ~
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流し読みしたが非常に重要な著作。イスラーム教は父系と母系が混在する時代地域に生まれたが、布教の過程でより家父長制が強い文化を取り込みそれを補強する宗教となった。19世紀には植民地主義とフェミニズムが結びつき、本国イギリスでは女性参政権を拒否する白人男性が、アラブの後進性を批判する口実として家父長的社会における女性の抑圧を批判する構図が出来上がり、西洋フェミニズムもそれに乗っかかってしまう。西洋化されること以外にアラブ女性を「解放」する道はないとする植民地主義的言説への反発と、イスラーム原理化への危惧の背反
0255文字
こむぎ
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図書館で借りて。ちょっとわかりにくかった。初心者向けではない。
0255文字
ちり
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“イスラーム社会は女性を抑圧してきたし、今でも抑圧している。それは議論の余地のないことだ。しかし、私がここで特記しておきたいことはむしろ、イスラームが女性を抑圧してきたという考えが、政治的に利用されたということと、父権主義の植民地主義者がイスラーム社会における女性抑圧の源泉、その主要形態として認めたものが、ムスリム社会に関する曖昧で不正確な理解に基づいているものだったということである。”
ちり

“アラブ女性もムスリム女性も(西洋女性がそうしようと努めてきたように)自分たちの文化や伝統がどのようなものであろうと、男性中心主義と女性嫌悪を拒絶しなければならない/批判の的や改革の対象として主張されているのは包括的なイスラームでもなければアラブ文化でもなく、男性中心主義の利益や女性に対する無関心や女性嫌悪を表しているムスリム・アラブの社会のこれまでの法律や習慣なのだ。肝心なことはただ、女性を人間的に、そして公正に扱うことにこそあり、それ以下でもそれ以上でもない。”

12/26 00:17
0255文字
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