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感想・レビュー
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夏みかん
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題名が示す通り、とりとめなくつかみどころなく、水のように流れていく話。でも、それが良い。人の心って結局そういうモノだと思うし、形がないからといって「無」なのではないのだし。
0255文字
そのとき
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老若男女、たくさんの登場人物が感情も思考もリアルな接触も絡まり合って、そういう成り立ちをしているコミュニティを描いているのだと思うけど。終始この文体では大変読みにくく、慣れるまでに時間がかかった。中にははっとする一文があったりするが、それを見つける喜びよりも読みにくさが勝る。
0255文字
まっさん
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作者の短編集は良かったけど、長編になると世界に入り込めなかった。十分に心の余裕があるときに向き合うべき本だと思う。
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藤枝梅安
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ネタバレ立ち退き勧告を受けた団地の住民たちの意識の流れが、揺蕩うように繋がっていく。登場人物の名前がカタカナで、普遍的な世界を目指しているのだろうか。よどみなく流れる文章に乗り、最後まで読み通したが、内容もよどみなく記憶から流れ出ていき、残ったのは何か形のない感覚。そこで再びタイトルの意味の深さに気づかされる。
0255文字
ツキイチ
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よくわからなかったけど、文章がきれいだった!
0255文字
天井
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ネタバレフサの好きなセリフ 踊れば、魂は長く留まるのだっけ お湯って、水よりゆっくり流れる
0255文字
山中鉄平
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立ち退きを控えた団地に住む人々の心の機微が繊細に描かれている。作者の独特な文体と、登場人物たちの複雑な心情描写に戸惑ういながらその世界観に引き込まれた。大人びた言動を見せる小学生のキャラクターは印象的だった。美しい言葉と心の奥底をえぐるような表現も散りばめられている、読後には深い余韻が残る。なにより私の文学に対するセンスの無さ言葉の訓練がなされていないか自分を確認されられた作。この読後感こそまさに私の「無形」かな。
0255文字
04090364riu
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#読了 団地を舞台にしているが場面が変わりすぎて追いつかない。
0255文字
桃カステラ
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表紙イラスト、Jochen Gerner(ヨッヘン・ゲルナー)◎目が良い。ハッとするセンテンスが多い。抜書きしたいけどどうしよう。
0255文字
hana
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ネタバレ団地の立ち退きを背景とした住民達の心の動きに焦点を当てた作品。生活をして、時間と共に人間の機能も衰えて行ったり、住まいも変わったりしていく、その度に色々なことを考えて感情も変化していくが、それ自体は形に残らない。だけど、確かにあった。井戸川さんの文体は、主語がころころ変わるのにそれが明示されずに、かつ、変え行もあまりなく、文法のルールには則っていないため読みにくい。しかし、日々の出来事に直面して起こる一人一人の感情を文字におこすと、こうなるのだろうな、と言うリアルさがある。
0255文字
chuji
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久喜市立中央図書館の本。2024年10月初版。初出「群像」2023年7月号~24年7月号。立ち退きを迫られている海辺の団地住民達の譚。今時の小学生はこんなにませているのでしょうか?
0255文字
minami
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ネタバレ老朽化で立ち退きを迫られる団地の人たち。病気でもう長くない祖父と暮らす孫とその友人。友人の弟や小学生の子供、そして団地に遊びに来る子供たちの日常を描く。暮らしぶりを眺めるというよりも、それぞれ大人も子供も自分の心のうちを細やかに内省している。生活環境が様々な子供たちで、大人びている印象だ。自分が子供の頃、よく考えたり妄想したりもしたけれど、上手く言葉に表せなかったことでも、きちんと表現しているところが納得もするし少し違和感も感じてしまった。全体的に淡々と、でも心の奥深く隠れた気持ちの表現が素晴らしかった。
0255文字
キウイ
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ネタバレダラダラで読み疲れた。身内と仲良く生活するのはイイが、ソレを語られてもなぁ。グッタリ。
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チェアー
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久しぶりの問題作。私には面白さがわからなかった。 意味を持たせず、詩のような小説を書こうとした気構えは理解できる。しかし…。私には合わなかった。
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ネギっ子gen
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【言の葉が漂う海に揺蕩い、あ、こういう感じっていいなと、】立ち退き勧告が進む団地を舞台に、確かにそこにあった生活の、形には残らない喜びや悲しみを少しずつ取り零しつつ生きる人々の、綻びと希望が息づく日々を、癖になる文体で描き切った群像劇。<雨の音を聞き取ろうとする、何かに当たって鳴るのではない、雨自体の音を。雲を突き抜けるほど陽差し、雨が強さを増す、タイラには何でも受け取る準備がある、有形無形が身に迫る、地に雨に、目は涙に洗われ明らむ。雨は降って道に落ち、地に染み込めばもう、その水は雨とは呼ばれない>と、⇒
ネギっ子gen

<思い出話と予定の報告、過去と直近の未来だけがあり、今現在はまるでないような会話の行き来だけが、話すべきものとしてある。/子どもたちの、園などでの集合写真が貼っている。色んな顔がある、様々な顔だ、親はこの子を他の子と同じと思ってほしくないと、いや等しく扱ってほしいと、相反する気持ちで眺めたりするのだろう、というようなことをハンナは思う。/レンジで熱くしたご飯と、レトルトのカレーを混ぜ合わせる。棚の白い塩コショウを、香辛料が貴重だった時代もあったのだ、恐竜より前ではないけど、とオオハルは思いながら見る>と、

12/08 08:53
ネギっ子gen

<家族で牧場に行った。顔が草だらけの羊、草に沈み込むようにする石、花とは無縁のような木、ここを良しとしていない顔の牛、黄色い炎のような木を、リユリは親たちから一人で見た、見るのに飽きると、開けていても仕方ないので目を閉じた。バター作りを申し込み、生クリームを瓶に入れて振るだけで固まっていき、寒さで母親は不機嫌、瓶を振る力強さをリユリが褒めれば父親は上機嫌で、これだからパパと居る方が気が楽だ、ママが思い悩むのはいつもこちらがどうしようもないこと、とリユリは思った。朝早くから行ったので、持ってきた弁当を>――

12/08 08:55
0255文字
フム
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図書館本。独特の書きぶりが今回は気になってなかなか進まなかった。立ち退きを迫られている海沿いの古い団地の人々の群像劇。次々と変わる視点に戸惑い、彼らに共通する、何かを諦めたような視点にも苛立った。今回は挫折かな、と思いながらも読み続けて、気がつくと違和感を感じていた文体に身を預けて読んでいた。末期癌を患うカンの元に集まる団地の人々のささやかな日常の喜びや悲しみがしみじみと感じられて来た。カンの死とともに、わずかに残った団地の良きものたちも消えていくのだろう。断ち切られた木の切り株が残酷に目の裏に残った。
0255文字
ゆのん
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初めて作者の作品を読んだ時は、独特な句読点の使い方や、時系列の分かりにくさ、今、誰が語っているのかなど迷子になってしまい読了まで時間がかかってしまっていた。詩歌を読む事はあまり無い私だが、詩を読む様に少しずつ情景を思い描きながらゆっくりと読み進める事で自分なりに楽しめた。物語は団地を追われる人々の日常が描かれているのだが、当時人物らの名前は国籍不明でどの国の話?となりながらも、最後には誰にでも起こり得る状況と心情なのではとの解釈に至った。作者の意図を汲めているかは不明だが、いい意味で癖になる作品だった。
0255文字
亜希
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ネタバレ出たー井戸川節!井戸川さん初の長編小説とのことだけれど、まぁ地の分がダラダラと続く続く。オオハルの目線で語っていたと思ったらいつの間にかハンナの目線となり、次の瞬間にはウルミの目線となっていたり。リユリの、頭の良い小学生の言動で、相変わらず子どもの描写が天才的だと思った。ただ私は井戸川さんのファンだし、立ち退き勧告が進む団地が舞台という設定が団地出身者としても楽しく読めたけれど、井戸川さん読んだことないよって方には、まずは井戸川節に慣れるためにも、『この世の喜びよ』から読むことをお勧めしたいです。
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お気楽さかい
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★★★★★ これは凄い。実に凄い。マイ年間ベスト3位以上ほぼ確定。句読点の打ち方、ことばのリズム感で「ああ、井戸川さんの小説だ」という安心感と愉しみは序盤からあったが、今回は、視点人物と場面がするすると自在に移動していくことに加え、苗字なのか名なのかも、性別も年齢も国籍も曖昧になる人物名カタカナ表記が大きな効果を上げている。さいきん読んだ中でいうとヴァージニア・ウルフ『燈台へ』(『灯台へ』)に匹敵する大傑作。220 ページだけどたしかにこれは長篇小説。
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信兵衛
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かつて当たり前、今はこうした古い団地に残る人々の有り様を描いた群像劇、と感じます。
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ayah
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句読点の使い方が独特すぎて最初とまどう。改行もなく別人の視点になり時も場所も変わる。奥付けで詩を書く人だと知ってからはそのリズムを楽しめた。「有形無形が身に迫る、地は雨に、目は涙に洗われ明るむ。雨は降って道に落ち、地に染み込めばもう、その水は雨とは呼ばれない。」
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ゆり
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物語の始まりから時系列がわからず、突然出てくる登場人物に戸惑いました。行間もかく進んでいくので誰視点なのか、いつの話なのか少しわかりづらいと思いました。 #NetGalleyJP
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夢追人009
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芥川賞受賞作家の著者の初長編小説という事で難解な表現が多く今回も相当に読了するのに苦労しました。立ち退き勧告の決まった団地で暮らす老若男女の人々の群像劇という設定ですが特にそれにはこだわらずに世代それぞれの人々の心情を読み込んで日常の暮らしの中で感じる事を淡々と追って読めばいいでしょう。特別に劇的な事は起きないけれど幼い兄弟、女友達の間の恋心、老いた父の世話をする孫娘の日々の暮らしの中での思いに心を委ねると強く胸を打たれるものがありましたね。悲喜こもごもの人生は続いて行くのですね。#NetGalleyJP
0255文字
ぽてち
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3度目の挑戦でようやく読了。取り壊しの決まった古い団地を舞台にした物語で、そこに住む人や近在の住人を描いた群像劇だ。苦戦した最大の理由は文体だ。純文学系の作家に多い1段落が改行なしで延々続くパターンに加え、句読点の役割を無視した使い方がされている。登場人物たちの名前はすべてカタカナ数文字で視点切り替えの1行空きなどもないので、場面転換がされているのに気づかず読み進めてしまい混乱した。で、結局何が得られたのかというと……? 読み終えて調べると、芥川賞受賞作も途中放棄していた。ぼくには合わない作家さんだった。
ぽてち

NetGalleyにて読了。

11/04 18:15
0255文字
遠い日
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これは井戸川射子の挑戦なのだと捉える。文体の試みも見て取れるし、読み手におもねらない強い目線を感じる。海近くの古い団地は立退勧告をされていて、立退反対の住民の戸惑いを絡めて、さまざまな立場の人々の途切れることのない群像劇。場面も、誰の発言かも明瞭でなく、時系列も性別年齢も不明確。ただ、読むうちタイトルの「無形」ということばが全編を覆うかのように立ち上がってくる。命の終焉を迎える老人の描写に被せられた生の形。全ては移ろいゆくもの。そうやってわたしたちは生き、在って無きがごとき揺らぎの中を揺蕩う。
0255文字
ぜんまい
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独特の文体と頻繁に移り変わる視点で、正直最初は読むのに苦労したが、中盤くらいからはそのリズムが心地良くなった。不思議な感覚。川の流れを見ているような小説だった。
0255文字
グリズリー🐻
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立ち退き勧告をされている団地に住まう多様な人々の暮らしから、移ろいゆく日々の息吹を凝縮した止め処ない長編群像劇。 まるで自然の摂理のように次から次へと流れ込んでくる言葉。もう入らない、と思っても形を変えてすっぽりと綺麗に入ってくる。これぞ純文学、定まらない人間心理を剥き出しのまま綴じ込んだような作品。 どうしようもない事に抗ってみたり、そのまま流されてみたり、緩急のある豊かな人生の一つを視た。
0255文字
もぐもぐ
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海辺にある取り壊しが決まった古い団地に残った人たちの群像劇。登場人物たちの視点がシームレスにつながっていて頭の切り替えが大変だった。でも、慣れてくるとそれが独特のリズムとなって不思議な読み心地に。著者の作品では過去一読みやすかったけど、伝えたい事を受け取れているかちょっと自信ないです😅 最初ここはディストピアなのか?と思いつつ、読み終わってみると案外ユートピアだったのかも。 #NetGalleyJP
0255文字
環実
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独特な世界。どれも自分でどれも他人であれは日常でこっちも日常。ラジオドラマを聴いているかのような距離感。血圧低そうな人。カタカナ表記の登場人物。男女や老若の区別も曖昧で。でもそこ、白黒つける必要あったかなと自問する。団地立ち退きの話、と思っていた。ここに来て?という場面で彼等と思てっていた彼等が私の中で個々人として動きだした。これまで何を読んできたのか自分を責めた。けれどたぶん、内容を作者の本意を理解できてい。ないと思う。どうしてもそうしなければいけない焦燥にかられ、私は179ページを手帳に書き写していた
0255文字
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