形式:単行本(ソフトカバー)
出版社:ダイヤモンド社
形式:Kindle版
僕が学んだケアの考え方や僕自身の経験を通して考えたことは次のようなことだ。ピンチになったら、まず誰かのせいにした方がよい(外部化)。井上さんは、日本の歴史や文化的土壌が、そもそも現代資本主義にそぐわないと話を展開する。このとき、参照する典拠に根拠があろうとなかろうと、まずは誰かのせいにできれば良い。誰かのせいにすることができて初めて、自身の内部の問題とすることができる。井上さんの書き筋は、加藤典洋さんの「敗戦後論」や國分さんの「中動態」の議論が、そのまま実現されていると思った。
まず、誰かのせいにした方が良い、と書いたものの、究極の「誰かのせい」が陰謀論だなと、はたと気づいた。だいたいこの世界の不条理は、ディープステートが仕組んだことだし、となってしまう。そうね、反社会的な宗教にも近づくかもしれないし。さて、、今のところの考えとしては、差し当たって死なないためには、陰謀論や反社宗教でも良いのかもしれない。うーん、これは難問だ。
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