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さんの感想・レビュー

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新着
あまりに素晴らしかったので、ベストセラーになってほしい。ウツをわずらったnewspicks出版編集長が書いたビジネスパーソンのための「弱さの哲学」。去年から200冊くらい資本主義関連本を読み漁っていて、心情的にいちばん感動した。マジで超感動した。というのは、著者の「書く」という行為が、そのまま「生きる」ことに繋がっている凄みを感じたからだろう。おそらく大規模言語モデルは、こういう表現力を、まだ持ってないはず。この本を起点に、いろいろ読みたくなったり、考えたくなった。ベストセラーになったら、世界は良くなるわ
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同じ苦しみを持つ人にむけて、井上さんは次のように呼びかける。ここ数年の読書体験のなかで、最上級の言葉だと思う→「未来の『わからなさ』に託して、この瞬間を逃げるのだ。まず生きのびること。いまあなたが『迷惑』と思う行為が事後的に『結果、よかった』に反転するかもしれないこの世界の『わからなさ』を握りしめること。気休めじゃない。この世界の『わからなさ』だけは誰にも否定できないのだ」(p255)。

03/17 17:09
  • syaori
  • もりくに
  • kaho
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メモ。ビジネスパーソンらしさというスペックは、ウツとの相性がすこぶる悪い。人は役に立つために生まれてきたんじゃない。現代における「努力」は癒しであり安心感である。能力は個人が持つモノではなく、人と人のあいだにあるコトだ。一元的な因果関係なんて嘘っぱちだ。あえて、地縁や血縁のような「しがらみ」に飛び込むのはアリだ。コミュ力を無効化してくれる存在こそ友だち。愚かさとは、理性の失敗である。

03/17 17:15
  • syaori
  • もりくに
  • kaho
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僕が学んだケアの考え方や僕自身の経験を通して考えたことは次のようなことだ。ピンチになったら、まず誰かのせいにした方がよい(外部化)。井上さんは、日本の歴史や文化的土壌が、そもそも現代資本主義にそぐわないと話を展開する。このとき、参照する典拠に根拠があろうとなかろうと、まずは誰かのせいにできれば良い。誰かのせいにすることができて初めて、自身の内部の問題とすることができる。井上さんの書き筋は、加藤典洋さんの「敗戦後論」や國分さんの「中動態」の議論が、そのまま実現されていると思った。

03/17 17:35
  • syaori
  • ころこ
  • もりくに
  • kaho
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まず、誰かのせいにした方が良い、と書いたものの、究極の「誰かのせい」が陰謀論だなと、はたと気づいた。だいたいこの世界の不条理は、ディープステートが仕組んだことだし、となってしまう。そうね、反社会的な宗教にも近づくかもしれないし。さて、、今のところの考えとしては、差し当たって死なないためには、陰謀論や反社宗教でも良いのかもしれない。うーん、これは難問だ。

03/17 17:48
  • syaori
  • ころこ
  • もりくに
  • kaho
0255文字
全4件中 1-4 件を表示

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/10/27(4537日経過)
記録初日
2012/10/24(4540日経過)
読んだ本
2843冊(1日平均0.63冊)
読んだページ
668831ページ(1日平均147ページ)
感想・レビュー
1823件(投稿率64.1%)
本棚
30棚
性別
年齢
41歳
血液型
A型
職業
事務系
現住所
東京都
外部サイト
自己紹介

本を読むのは、つらく苦しいことだ。

「ぼくは、自分を咬んだり、刺したりするような本だけを、読むべきではないかと思っている。もし、ぼくらの読む本が、頭をガツンと一撃してぼくらを目覚めさせてくれないなら、いったい何のためにぼくらは本を読むのか?きみが言うように、ぼくらを幸福にするためか?やれやれ、本なんかなくたってぼくらは同じように幸福でいられるだろうし、ぼくらを幸福にするような本なら、必要とあれば自分で書けるだろう。いいかい、必要な本とは、ぼくらをこのうえなく苦しめ痛めつける不幸のように、自分よりも愛していた人の死のように、すべての人から引き離されて森の中に追放されたときのように、自殺のように、ぼくらに作用する本のことだ。本とは、ぼくらの内の氷結した海を砕く斧でなければならない。」(カフカ)

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