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死んでも何も残さない: 中原昌也自伝

感想・レビュー
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いも茶
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ひたすらに粗暴な言葉と厭世的な表現が並んではいるものの、ここに発露している創作者としての著者の思いは、極めて純粋なもののように思われた。この人がベルンハルト好きというのは、かなり合点がいく。しかし、ここまで「書きたくない」のに、書くことを待望され続けている作家も珍しいだろう。余談だが、WEB本の雑誌の不定期連載『作家の読書道』では著者の回が特に大好きで、過去に何度も読み返していたのであるが、本書はその補完となるような部分も描かれており、そういった意味でも楽しめた。
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やまかわ
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読後、なんとか生きてください、としか言えない感じだ
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ぽち
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前半部では幼少期に影響を受けた、自身を形作ったテレビ番組や映画などの映像作品に多く触れていてこんな最低ですごい!とか素晴らしいシーンの連続、なんの役にも立たないけど、とかばっかり言っていて、親とか旧友については悪態ばっかりついている、ほんとにもう最悪、とかばっかり言っていて、この人は嘘ばっかり言っているのかなあ、とか思うのだけど時々ホンネっぽいのも漏れている、わたしはAIが人類を滅ぼすのが現実味を帯びてきたので無邪気な人たちが後悔する様がみたいのでそれまでは生きたいと思うようになってきたけどわからない。
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もすら
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中原昌也だって、趣味の話をする友達がいなかったのかと思うとなんだか元気が出た。
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Yoko
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抜身の刀のような、触れるもの皆傷つける言いえぬ怖しさを中原昌也には感じていたが、生きることにクソクソ真面目、資本主義社会で生きるための妥協を全くしない。多くの人は妥協する。けどこの人の哲学は強固だ。「みんなと同じ好みを持つ自己と、犯行に走る自己の距離はどれくらいあるのか。〜中略〜根底には資本主義の問題がある。ほとんど同じ趣味の人間が、とんでもなくバラバラなことをやるという方が、怖い話ではないか。」自伝で無学だと書いていたが、こういう発想をする人が、卑下でも無学と称させる社会とは何なのか。
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Krohan2525
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「僕は、どんなに人間が下らなくなっても、戦争は回避したい。どんなにふにゃけた存在になり、生きることが薄い意味になろうとも。人間の価値なんか、下らないものでいい」(P33)「文章を書いたり、物語を作ったりすることは、本当は意味もなくランダムに存在しているものを、必然性があってそのように散らばっている、と証明しようとする仕事だから嫌なのだ」(P134)「下らない家賃とか、下らない税金とか払うために、なぜへいこらへいこらやらなければいけないのか。生活の基盤ぐらい、ただでよこせという感じがする」(P160)
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Като́н
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山田花子の『自殺前日記』思い出したなぁ。家賃が払えないために書かされただけで、真面目に書いた作品はひとつもないと断言する彼の作品が気になる。そのうち読もう。
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ishida
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とにかく一冊ダラダラと愚痴を垂れ流しているだけなのだが、嫌いになれない感じ。友達にはなりたくないけど
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yt
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元カノの話が最高に気味悪くて笑う
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ざーさん
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読んでいてもうんざりする人とやべえな中原ってなる人といらっしゃるのだろうけど、世間の流れ(本文の言葉を借りれば世間の茶番)というものが仮にあるとして、それに乗りませんよ、いやだね、みたいなどこかこっちの方面もありなんだよって考えが知れた本かなと。そういうのもあってもいいだねみたいな。村上春樹が日本の文壇とソリが合わなくて海外に住んで離れたという方法を取ってたけど中原は物理的なものではない離れ方をしているのかなと。そもそも文学にも世間の茶番が言いそうな「やる気」が見られないというのも面白い人かなと。
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fitzgerald12
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意地でも地デジ化に、一人だけ対応しようとしないのには、管理組合の人もさぞかし困ったことだろう。時折中原さんの人生には、怖い偶然みたいな、劇的な事が起きてる。何かを持っている人なんだろう。ひねくれているのが、突き抜けていて気持ちいいほどだ。
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森のくまさん
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初めて読んだ氏の本。
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かながわ
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幼小持に取り込んだものが濃すぎる、そしてどんより十代からの暴力温泉芸者からの書きたくない作家。なんでか、語られるラストはスッと胸に落ちてしまう。わけわからんがあってもよいということ。
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TOMYTOMY
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反逆し続けるノイズ
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go
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思ってた以上に暗い感じ。親との関係やお金の事とか。
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天来
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おおが
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寛理
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☆☆☆☆ 中原昌也のしゃべったことを編集者がまとめたもの。 「奇遇」なエピソードがいくつか出てきて、それが面白い。この本を読んでいると中原が「キャラ作り」をしているところがうかがえるような感じもした。でも終わりの方の発言にはなんか感動してしまった。 中原はキャラ萌えで褒められてる、と言った評論家っていうのは誰だろう? イーストウッドも批判しているというから小谷野敦かと思ったが違うっぽい。
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FW-U1P551
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この人の良さがまだいまいちよくわからない。
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Yusuke Oga
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「世間の茶番には勝てん」という章、何か表現をしたい人には必読なのではないか。中原昌也の「毒」はいい。本当に世の中を浄化する「毒」だ。面白い本だった。町田康の帯文も最高。
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あのこ2nd
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いやなこども
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加藤
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ネタバレ無意味ってつくづく生きていくために必要なことだと思うわけで、だから中原昌也の書く小説が自分のなかで面白かったで終わらないのだなあと、改めて感じます。たしかにあらゆる創作の大半には、意味やら名実やらをやはりどこか無意識下で求めてしまう部分があって、それに比べると徹底した諦観の上に成り立つ中原昌也の小説の姿勢って、それだけで強みだなあと。本書はまさかの語り下ろし、本当にモノを書きたくないという作者の思いがばっちり反映されているのが愉快。小説や物語を潔癖に拒否する姿勢をみてとり、いま読んでおいてよかったと思う。
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omemegaro
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語り下ろしだったのか、これ。どうりで取り留めのなさがあるわけだ。幼稚園のころはかわいかったって話が白髪の話で終わったり。
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gamatyan
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中原氏の音楽も聴いたことがなく小説も読みかけのままだったりで申し訳ないのだが、対談や彼自身の話言葉の書き下ろしは本当に面白い。「文章を書いたり、物語を作ったりすることは、本当は意味もなくランダムに存在しているものを、必然性があってそのように散らばっている、と証明しようとする仕事だから嫌なのだ」因果滅々話の流れからぽつんとこういうことを言われると気になるじゃないか。
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c
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本を整理していると「ソドムの映画市」「サクセスの秘密」が出てきて、久し振りに読み返したら面白かった。やはり好きな作家だと再認したが、ここ10年くらいは著作を追っていない。遅れを取り戻そうと手にしたこの本も当然初めて読む。最高。「ふざけるな!地デジ」「世間の茶番には勝てん」「小説は野菜投げ」等々、章題を眺めているだけでも幸せな気分になれる。この自伝は、「ソドムの映画市」がほぼそうだったように談話を文章に起こしたものらしく、結局俺は音楽でも批評でも小説でもなく、この人の話し言葉が好きなだけなのかも知れない。
c

菊地成孔(中原昌也とは無名時代から面識がある)も音楽は全く良いと思えないし、批評も文才はあるが稚拙な独り善がりに付いて行けない。ただ喋りは好きなのでラジオはずっと聴いていて、批評でも「東京大学のアルバート・アイラー」等の講義録は読める。菊地は「アイラー」やその前の「憂鬱と官能を教えた学校」で出てきたのだから、音楽でも文でもなく口語の人とするのは間違いか。中原の場合はどうだろう。純文学は判断力を培う程度の読書歴とタレント性さえあれば書けてしまうという事実は、芥川賞受賞者やノミネート作家を見れば明らかである。

06/23 23:57
c

但し、タレント性=口語の魅力は文語に比べて目減りし易く、純文学作家が小説だけで食べて行くことや作品を発表し続けることは、大衆作家よりも遥かに困難だ。中原はこの自伝で臆面なく裕福な家庭を羨んでいるが、実際には青山生まれで父親も業界人であり、金銭面は兎も角文化的にはエリートだ。その時点で純文学を書く資格のある「金持ち」だと俺は思う。恩恵を全く顧みず、あり得もしない可能性に思いを馳せ嘆く姿は傲慢で滑稽だが、ただこれこそが中原の可愛げの極地である。「断筆」の出来る特権に無自覚でいられることが、羨ましくも愛らしい。

06/24 00:26
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はこちゃん
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もぅ本当に恥ずかしいのだけれどσ(^-^;)、中原中也だと思って借りました(笑)。目次に「地デジ」があって、これはどう考えてもおかしい…と気づいた次第。及川賢治さんの絵も大好きなので、「中也と及川さんのコラボって!」とワクワクしていました(笑)。昌也さんファンの方ごめんなさい。ちょっと読みました(^^;
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太陽の塔
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★ 愚痴と武勇伝を語る鬱陶しいオヤジの居酒屋トーク。 読んでも何も残らない。
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浅野 勝人
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先程、読破。 レコードでジャケ買いとかあると、これは「ジャケ借り」。 表紙の可愛らしさは内容とは正反対。 自伝という名の愚痴吐き大会。
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arnie ozawa
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とんでもなくダメな人の愚痴。それがおもしろい。
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ばんだねいっぺい
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引きながら、どんどん好きに(笑)最後の一文に爆笑。人によっては、これを読むのはいい意味で時間の無駄。
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Ryoichi Endo
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なぜかまんだらけで購入。読み進めると独善的な善人という、非常にタチの悪い人物像が浮かんでくる。
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福島雄一
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この人の文章ほど超自我とか無意識みたいな言葉を連想されるものはあまり思い当たらない、好きな読後感
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冬憑……(ふゆつき)
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ノイズはたまに聞いて、異空間を漂う私ですけど、いやもう無理ですごめんなさい。色々昔の自分を見るようで、鬱々してくる。しかしこの拒否反応は、暗黒時代の自分からの脱却を表しているとすれば喜ばしい事であろう。ありがとう、そしてさようなら。
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生活相談屋
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なんか・・・よくわからないけど、ピンと来なかった。
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sigh93
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久しぶりに中原さんの文章(語り?)に触れて、なんだか心底ホッとしている自分がいる。ああ、くだらない。
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HENSHUU
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ラストの呪詛の畳み掛けに、「謎の感動」ではないけど、「謎のアドレナリン」が出てきました。本書中では「やりたくない、やりたくない」と言い続けているけれど、奇妙なもので、読後「俺もやらなきゃ」という気分になりました。
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くるまやさん
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読んでも何も残らない
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vaudou
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「初期の頃の小説は、自分を機械のように扱う無邪気さで成り立っていたのかもしれない。でも、続けているうちに、その感じがどんどん失われていく。いまだに最初の頃の方が面白いとかいっている奴は、本当にセンス悪い。投げた野菜が超うまい具合に地面に剌さる瞬間があった、というだけのことで、変化などない」
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