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暗い鏡の中に (創元推理文庫)

感想・レビュー
239

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読書が好きな人です。
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ネタバレ今回読書中、以前一度読んでいたのを思い出した。これが著者の最高傑作?生徒(及びその父母)と校長は年齢的に無理があるので犯人は自ずと絞られてしまい、パズラーというほどではないし、ラストもカーの傑作には遠く及ばない。絶版書が復刊されると全て「幻の名作」扱いするのはどうかと思う。個人的には凡作と思った。
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Mark.jr
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〈教師のフォスティーナは務めて5週間で、理由も告げられず女学院から解雇される。不当に思った同僚のギゼラとベイジル博士は学院長に問いただした原因は、不可解なものだった…。〉 ベイジル・ウィリング博士シリーズ第8弾。海外でのホラーとミステリーを掛け合わせた作品と言えば、カーの「火刑法廷」などがありますが。ミステリーとしての完成度はカーに軍配が上がるものの、後から読み返した時の二重性、ミステリーとしてもホラーとしても読める感じは、こちらの方が上かと。終盤までのサスペンスの盛り上げ方も流石です。
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チタカアオイ
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【図書館】
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中原れい
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ネタバレ読みやすかった!陰惨で不思議な話が、いきなり現代的な謎解きになるマクロイの真骨頂。ギゼラとベイジルご婚約のおまけつき^^ ただ、最後警察にもバレてスッキリおさまる、ではないのが今風ものとしてはモヤる~💦 同じ目にあって〇んでね、って思いました(を)
中原れい

怪奇ネタが心理学系化学で説明できるものもある、っていうのがマクロイお得意のパターンなのだけど、動機がはっきりしてて重要でそのぶんサスペンスが多く本格とは言えないのでは?って思う作たびたび。でもそれが好き!

06/14 08:16
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牧神
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本作品に関してはヨーロッパの不思議な話に着想を得た人間が周囲の思い込みを利用しているので落とし処はむしろちゃんとしていました。(マクロイとしてはだけれど) 一言でいうとドッペルゲンガーより人間のほうが恐ろしいというお話し。 ギゼラの着ているものの描写は大戦前のウィーンがいかに洗練されていたかという思いを馳せることが出来ますし、さらに古い時代のパリのドゥミモンディーヌが出てくる箇所もよかったと思います。
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yi120
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「著者の最高傑作」と裏表紙にあるが全体的に悠長に感じた。そもそも生霊が物議をかもし・・しかしホラーではないので誰かが成りすましている、それは誰か?にしか興味が沸かないので長編よりむしろ短編の方が良かったと思う。犯人の意外性はあったが最後はうやむや・・
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葉桜
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寄宿学校に勤める女性教師は突然解雇される。そしてその解雇理由は驚くべきもので… 幻想的テイストが濃いミステリだけどしっかりと種明かしも提示されている。あれやこれやと考えながら読んだけどちょっと意外だったな。ヒントがちゃんと示されてたことに後で気付いた。 白いウールやベージュのクレープ地のドレス、アプリコットの頬紅にビスケット色の髪、ラベンダーにゼラニウムにレモンヴァーベナの匂いなど、細やかな描写も魅力的でこの世界観をとても楽しめた。上質なミステリは大好物。
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okapon
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あれだけドッペルゲンガーの秘密を引きずっておいてあの真相かいという気持ちがすごい。序盤の、主人公に何が起こっているか分からないときの不気味な雰囲気の出し方はいいなと思った。☆3
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🐾ドライ🐾
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幽体離脱、ドッペルゲンガー現象を起こしたといわれるエミリー・サジェという人物が元ネタ。2件の事件が発生するが、目撃証言が曖昧だったり直接命を奪うという事件ではない。つまり脳の判断の不正確さや強い不安感による心身への影響を事件に落とし込んでいる。作家マクロイは人の心理に興味を抱いていたようで、探偵役のウィリング博士の職業が精神科医であるのもそのためだろう。この結末はミステリーとして読んでいたらスッキリしないがサスペンスならあり、大あり。
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雪乃
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【図書館本】シリーズ8作目。面白かった。
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ミノムシlove
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ネタバレ厳しい道徳観に基づく女子校が舞台。それだけでわくわくする。そこで持ち上がる怪談めいた出来事がやがて悲劇につながってしまう。そのあたりの夢幻めいたおぼろなストーリーは雰囲気がありとても面白かった。薄幸のヒロインは亡くなってしまうのがちょっとやりきれない。正義の味方よろしく登場する若き精神科医の力及ばず、子の真犯人は有罪に持ち込めたのだろうか。後半も後半、最後の10ページ程が物足りなかった。
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魚不足
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ネタバレあらすじを見て理由も告げられず退職処分になった主人公の恋人である精神科医が事件に巻き込まれる話だと思っていたのでびっくりした。人を死に至らしめたであろう犯人を野放しにしないため主人公は一連の出来事を事件として成り立たせようと頑張っている、なんとか現実的に解釈して法的な処罰をくだそうとしているのとは対象的に、容疑をかけられている側は「わからないなんて可哀想」と全く意に介さずむしろ憐れんでいるかのように見える。ギゼラのあとに続く校長→父親→母親→娘が発見するという怒涛の3コンボには思わず笑ってしまった。
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rinakko
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再読。
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コーヒー豆焙煎中
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原型となった短編『鏡もて見るごとく』と併せて読了。謎解きの基本的な構造は同じだが、個人的には長編の『暗い鏡の中に』の方を圧倒的に高く評価している。 正直トリックだけを切り出せばそこまでの物ではないと思う。しかし長編化によりフォスティーナの不安や焦燥そして孤独を克明に描き出すことによって、謎解きに終始していた短編版にはなかった「物語としての本格ミステリ」を高いレベルで成立させている。 結末の本格ミステリの解明シーンとは思えない、寄る辺ない雰囲気は唯一無二ではないだろうか。傑作。
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Kircheis
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★★★☆☆ ウィリングシリーズ第8作目。 本格と幻想が高い完成度でミックスされていると名高い本作だが、ウィリングの推理がやや強引で根拠に乏しい点、その犯罪計画ではフォスティーナが死なない確率も高かった点、動機がやや弱い点等から、本格推理としてはあまり評価できないように感じる。 反面、幻想ミステリとしては、ドッペルゲンガーという題材の不思議さ、ゴシックな雰囲気、真相に謎を残したままの結末など、なかなか完成度が高いと思う。 似た趣向だったカーの『火刑法廷』に比べると、ホラー度が低めに感じ、やや劣る印象。
Kircheis

この作品のギゼラは魅力的だった。ウィリングとギゼラの恋愛も見どころになっていたように思う。

04/27 21:55
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セウテス
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【ウィリング博士】シリーズ第8弾。女学院教師フォスティーナは、突然校長より解雇 を言い渡される。数人が同じ時刻異なった場所で、別々の彼女を目撃していたのだ。失意の彼女が、ニューヨークのホテルにたどり着いた丁度その頃、女学院では1人の女性教師がフォスティーナに殺害されるという事件が起こる。幻想と怪奇、ミステリの一角として心踊る設定であり、さすがマクロイ氏とても上品に感じる。謎解きはちょっとした事から解答に落つくのだが、殺人のトリックは不満である。私には中途半端な終わりと感じるのだが、余韻を残したとも言える。
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walkalong621
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科学が受け入れようと拒絶しようと、この世で起こることはどれも自然のしわざなのよ。「二人のウィリング」もディクスン・カーに捧げられていたが、この作品も怪奇幻想色が強い。謎の不可思議さはかなりのもので、本当に解けるのか疑問に思うほど。解決は-これしかないのは分かるものの-図書室のシーンを考えるとやや無理があるように感じたが、これもラストの有名な作品に似た趣向を生かすためなのかもしれない。
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空猫
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【海外ミステリマストリード44/100】寮のある女学院が舞台。そこの女性教師が5週間という短期で突然、理由を知らされることなく解雇される。理由を解明し始めていくうちに殺人事件が起こり…てな話。始めから心霊現象は否定されてるし、ヒントはこれ見よがしに点在してるし、加えて余計な描写が多く感じ、イマイチ乗り切れず。ラストに謎解きが一気にあるが、結局疑惑のままだったので爽快感はナシ。短編の方が切れ味がいい気がする。
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豆大福
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たぶん10年ぶりぐらいの再読。 トリックだけ取り出してしまうとガッカリする人もいるだろうが、これほど幻想的な美しさを湛えたミステリーは多くない。 本書は、カーの名作「火刑法廷」に比べられることもあるが、不気味な雰囲気は十分に匹敵する。
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リッツ
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ネタバレ怪談求めて読みましたが、ちょっと違ったかなぁ~。赴任先の女学校を理由を告げられることなくクビになってしまった主人公。生真面目で臆病な彼女が自覚することなく離脱して同時に違う場所に現れたと怯える学校側。ドッペルゲンガー?生き霊?ところが…個性的な登場人物が次々登場し彼女の生い立ちも中々のものなのに何だろうー?!欲求不満というか迫力が。ただただ主人公が儚すぎて気の毒。
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うーちゃん
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"幻の名作"の誉れ高い、マクロイの幻想ミステリ(長らく絶版で、再版されたけど今また絶版ぽい)。着任後数週間で解雇を告げられた美術教師フォスティーナ。心当たりはなく、理由もはぐらかされる。縁あってその件を調査することになったウィリング博士は、驚くべき証言を得る。全体に漂うゴシックなムードがたまらない。ミステリとしての論理的な帰結に向かいながらも、暗闇の中に揺らめく細い蝋燭の灯火のように、読者をどこか寄る辺ない気持ちにさせる。怪奇と謎解きを融合させた作品は多いが、薄暮冥冥とした不穏と繊細さが印象に残る良作。
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elf51@禅-NEKOMETAL
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推理小説というか幻想小説かも知れない。続けて起こる不思議な現象,関連する死については,ベイジル・ウィリングが専門の精神分析を生かして一応の解決,推理を展開している。結末は本格推理だと思って読むと物足りないかも知れない。が,解決があって解決がない,論理と幻想の両立,これもまたよいかも。このあたりは島田荘司,小泉喜美子,皆川博子,深緑野分が高い評価をしていることからも作品としての価値が知れよう。
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うぃっくす
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うーん幻想ミステリ。オカルトなのかミステリなのかどっちともとれる独特な雰囲気があった。寄宿学校とかいまどきあるのかしら…少し切ない話だったから家族愛に溢れた話がよみたくなった。
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光雲
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地味な女教師が当然解雇通知を受ける、理由は彼女の分身が至るところで目撃され、生徒などが恐怖を感じているから。前の学校でも同じ理由で職を失っているが、彼女をからかっていた同僚が転落死する事件まで起きる。→うーん、トリックもひねりを効かせてるし、ストーリー展開も早く、飽きることなく読めたがホームラン本とまでいかず。狭すぎる人間関係にもしっくりこず。
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あっこ
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マクロイ2作目。ミステリーというより怪奇小説めいていて、引き込まれました。考えても考えても、超常現象としか思えなくて、それをミステリーに落とし込むところがすごいと思った。最後はやや無理やりページ数内に詰め込んだ感があって、もう少し謎解きを楽しみたかったとは思うけど、全体的には満足。一気読みでした!
あっこ

のざきちさん、素敵な本を教えていただいてありがとうございました^^ 他のマクロイ作品も読んでみます♪

08/25 06:25
のざきち

マクロイは創元推理文庫で多数読めますからね。楽しんで下さいませ。

08/25 06:50
3件のコメントを全て見る
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にやり2世
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いやーん!そんな真相?ミステリ脳で考えれば予想できたのに、全然違う方向に導かれてしまった。くやしい〜
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Chili
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マクロイの最高傑作とも言われる本作。あまり便利じゃない時代の作品だからこそ、この幻想的な味わいが染みる。見事
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togeshita-u2zou
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ネタバレ再読。繊細で抑制の効いた美しい文章といいゾクッとするホラー感の盛り上げ方といい、最終章の手前まではほんとに満点。ただし最後の失速の為にどうしても手放しで傑作とは呼びきれないのも前回と変わらず。何て言うか、宙吊りというよりは中途半端な読後感なんですよね。決定的な証拠で犯人を完膚なきまでに叩きのめすか、どうやっても合理的に解決できない謎が一つだけ残ってしまってウィリングががっくり肩を落とすか、どっちかにして欲しかったなあ。香りのロジックも、早朝の1時間しか面会しない弁護士の洒脱なお仕事流儀も大好きです。
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M H
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ネタバレ女性教師フォスティーナの不可解な解雇に始まる幻想色の強いミステリー。なぜ彼女が同時に2人存在するのか。理性的な人物にも巣食う恐怖が全編を覆っていい感じ。ウィリングが提示する真相はシンプルな分鮮やかなんだけど、触れ込みほどには合理的な解決と幻想のバランスが良くないというか、宙吊りにまではなってないと思う。犯人の抗弁で終わっている印象。
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タカギ
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ヘレン・マクロイの最高傑作とのこと。女性教師のフォスティーナは、突然解雇される。理由を訊いても教えてもらえない。しかし確かに彼女は遠巻きにされ、怯えた目で見られていた。そこでウィリング博士が登場して原因は明らかになるけれど、困惑は度合いを増す。幻想ミステリとしても高評価を得ているという本書、幻想小説が苦手な私も苦労せず読めたのは、最終的に、一見殺人とは見えないような事件まで謎は合理的に解かれるからだと思う。
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ごへいもち
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読みやすかったけど予想通りの展開だし、イマイチ
0255文字
belly
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久々に海外ミステリーを。身に覚えのない不可解な現象を理由に突然解雇された女教師。その謎を追うベイジル・ウィリング。その過程で殺人事件が起こり、女教師までも命を落とすが…。タイトル通りの真相もさることながら、寄宿舎や、女性の服装や、立ち居振る舞いの雰囲気や表現が素敵。私はこういう囲われた、密室的な舞台が好きなのかもしれない。
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myon
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ネタバレ再読。たしか十代で読んだ時は、何この探偵(初ウィリングだった)ドッペルゲンガーを信じないの?と(笑)ミステリでなくファンタジー小説だと思ってた。今読み返すとミステリとゴシックホラーをうまいこと混ぜてあるのとお兄ちゃんの口がうますぎて、えっまさか?と思うがやっぱりミステリだった。このモヤる読後感は好き嫌いが分かれるかな?
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spica015
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再読。マクロイの書く文章が本当に素敵。色つやや匂いがそのまま伝わってくるような情景描写に登場人物の心理が投影されている。そして不穏な空気の中、ウィリング博士の恋人・ギゼラがロマンチックな雰囲気を醸し出しているのも良い。女性教師が理由もなく解雇され、学院には死が訪れる。マクロイは出だしの謎めいた描き方が本当に巧い。その勢いでミステリとしての展開を過度に期待すると、若干肩透かしを食らうのは他の作品でも同様だが、本作は幻想怪奇小説として捉えると優れた作品だと言えるだろう。
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やすお
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ネタバレ美術の先生のフォスティーナの分身が現れる噂がたち、明確な理由を告げられず解雇される。彼女は前の学校でも同じようなドッペルゲンガー現象が原因で解雇されている。そして、彼女がアリスを殺害する現場が目撃されるが、同じ時間帯に彼女と長距離電話をしているギゼラの証言があり、ドッペルゲンガーは本物ではないかと騒ぎになる。探偵役のベイジル・ウィリング博士がすべての謎を合理的に説明できたのが見事。いろんな伏線はあったのだが見事に騙された。スッキリしつつモヤモヤも残るが、それが読後感の良さになっている。
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頭無
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古典ミステリーの傑作との評判の本作を初読み。理由を告げられず突然解雇される女教師…出だしは良いですね。そしてすぐ探偵登場。明かされる解雇理由。ん?…バイロケーション!?。ウィリング博士の説明のむりくり感は凄いけど全体的には良かったかな。ただ傑作と言われると………気がついたら立川談志(頬に手を当てながら腕組み)になってました
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翠埜もぐら
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ネタバレなんだかんだ文句を付けつつはまってきたヘレン・マクロイ。女性ならではの繊細な風景描写。特に衣服の説明が多いのは脳内映像しやすいので好きです。1950年代ってつつましやかな時代だったんですね。しかし最後の最後で突き放されてどーしたらいいのやら。信条的には私は「科学の子」なので、ウィリング博士のこじつけ無理矢理に傾きつつも、状況証拠ばかりで有罪にはもってけないよなぁ、と思ったりして。推理する小説ではなくて、俯瞰して楽しむと言うヘレン・マクロイの読み方が良く分かった一冊でした。
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寒川
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ネタバレ幻想vs論理というところで、最後をぼやかしたのは良いと思った。アイデンティティクライシスに至る過程が面白いが、それによるショックで心臓麻痺を起こすという流れは流石に無理がある(これは作中でも無理があると指摘されている)。いや、無理があるというか、スケールがしょぼい。作中の時代を鑑み、読みながら手加減する必要があり、ゆえに解説文で言われるような“傑作”とまでには至らなかった。
0255文字
_
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幻想譚である。ラストのウィリング博士と犯人(と思われる人物)の対決ですべてが明らかになり、同時に霧の中に包まれる。素晴らしかった。
0255文字
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