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中国史の名君と宰相 (中公文庫 み 22-21)

感想・レビュー
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nizi
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全集や紀要に載っていた小文をまとめたもの。中でも「藍鼎元」が異色。県知事に任命された役人の話なのだが、現地での波瀾万丈を予感させるオープニングで、吉川英治を読んでいるような躍動感があった。この本をまとめたのが「馮道」の礪波護で、そこも豪華。
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アディル
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11年で、意外に値上がりしてるのね (895→1,000円)
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ピオリーヌ
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出版は2011年。宮崎市定全集に含まれなかった文章を礪波氏が採録。4頁の「康熙帝」から79頁の「張溥とその時代―明末における一郷紳の生涯」まで分量も執筆時期も多種多様な内容。明末の絶望的な状況が描かれる上記「張溥」論文、宮崎の卒業論文の題目であったという「南宋末の宰相賈似道」がそのボリュームもあり印象深い。楽しく読める一冊。
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金監禾重
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一冊の文庫本としては各篇があまりにも雑多な寄せ集めで、読むリズムを崩されるような、妙な不快感があった。皇帝から画僧まで幅広く採録しながら、そもそもなぜこのタイトル?五代の王朝交代を支えるほど蓄財した軍閥の経済力や明末の閉塞状況下の人々の動きなど、名君宰相以外も各篇とてもおもしろかった。
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yumemizuki
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有名な人物からあまり有名ではない人物まで、読みやすいものから論文調のものまで幅広い収録内容。雍正帝については一冊になっているものも読んだので、それの凝縮版のような。後書きで知ったけど、80超えて史記列伝の全訳に取り掛かっておられたのか。未完なのが残念。読みたかったな。
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よしださいめい
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東洋史の大家、宮崎市定氏の、皇帝・宰相・儒家など、実に多くの人物に焦点を当てたエッセイや論文がまとめられている。 有名な人物から、日本ではそれほど知られていない人物まで。資本家や地方官にまで及ぶので、その知見。見識はさすがというほかない。 他の書評にもあるが、「南宋末の宰相賈似道」と「張溥とその時代」。これは実に読み応えがあるので、このためだけに読むのも一読の価値ありと言える。
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剛田剛
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ほとんど随筆のような内容で軽く読めた。本来はここに挙がった人物について語るとするなら、この形式では圧倒的に紙幅が足らんわな。
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ひよピパパ
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宮崎先生が中国史上の名君と宰相について書かれてきたものをまとめたもの。歴史の真髄に迫っていく先生の達意の文章はスゴイ!随筆風のものから論文調のものまで15編を収録する。個人的には、「清の雍正帝」が好き。康煕帝と乾隆帝とに挟まれた時期の名君として知られるが、その果たした役割が熱く語られていて面白い。「李斯」も秦の衰亡を考える上でとても興味深い一篇だ。
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やまうち
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☆11
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KAZOO
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宮崎先生のご本はかなりむかしから読んでいて全集も手に入れて読みました。この本はその後に全集に収められていなかった事典などに掲載されていたものをまとめて出されたものです。中国史における有名人の業績や生涯を淡々と語られている気がします。事典に掲載されていてものが殆どなので宮崎さんにしては客観的過ぎる感じがしました。
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BIN
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題名の名君と宰相については最初の100ページだけで残りは資本家や地方官、儒家などでした。評判の悪い煬帝や賈似道(李斯もか)については弁護している感じで良かった。水滸伝で有名な宋江という人物が同時代に二人いた?というのは説得力があり、面白い。ここでは雍正帝もほんの少しだけ触れてるだけだが興味深い人物。本は読んでみたい。それ以外は興味のない時代や内容でもあり、小論といった感じなので若干読みにくかった。
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SAKU
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 前半の名君、宰相のところは良かったが、それ以降が蛇足な気がした。中国史はあまり触れてこなかったので、皇帝は圧政を敷き、官僚は腐敗し、というイメージしかなかったので、少しは印象変わったかもしれない。前半部分だけ、再読しようと思った。
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(ま)
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読書メーター1,000冊 寄せ集め感が・・・
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kamayan1192
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辞典などに宮崎市定が書いた文章を集めたりしたもの。その他、「宋江は二人いたか」など。
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MIRACLE
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筆者による中国史上の人物についての文章を、『世界伝記大事典』の項目を中心に収録した評伝集(文庫オリジナル。編集と解説・砺波護)。14編の文章は、皇帝、宰相、地方官、文人に分け、時代順に配列している。学術論文の5編は、文章が硬い。個人的には、「五代史上の軍閥資本家―特に晋陽李氏の場合」という論文を、興味深く読んだ(1948年)。この時期に、農耕のあり方について、部曲制(=農奴)から、小作制(=自由民)への移行が生じた(146頁)。この現象は、西洋文明が、ローマから北欧へと展開する過程でも、起きている。
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Quadrophenia
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「北宋の名臣韓琦の欧陽脩に与えた書帖に、朱子が跋を作っていう。(中略)書礼は細事であるが、そこに人の徳性がそのまま現れるものであって、恐ろしく緊密なつながりがあるものなのだ。実は自分もこれについては大いに反省させられる。」いやまったく返す言葉もない…
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ギイチ
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読みやすいところと、私の頭では難しいところのバラつきがある。が、勉強になった。『雍正帝』『隋の煬帝』なども読んでみたい。
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midorikawa-e
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五代というややこしい時代を背景にした晋陽李氏についてと、個人的に興味のある馮道についての章が面白かった。水滸伝の宗江のくだりでは、高島俊男氏の文章を読み返したくなった。清の雍正帝は、まさにこの著者が正面から取り上げておられる『雍正帝』(中公文庫)がお奨めです。
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いもせやま
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アマゾンで知らない宮崎市定先生の本が出てる!!と思ったら、人物伝の再編集本だった。礪波先生、毎回お疲れ様です。タイトルでは「名君と宰相」とあるが、取り扱っているページ数から考えると彼らの伝記がメインではない。本書で取り扱っている宋江や雍正帝、鹿州公案を取り扱った宮崎先生の本は別のがあるので、興味を持った人はそちらも読んでほしい。
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Satsuki
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多くの人物伝なので一冊としてのまとまりは感じにくいが、つまみ食いしてもいい。興味深かった点は以下。 ・雍正帝の時代は、満州族本来の「素朴な戦士」と中国化した「文明人」両者の気質を併せ持ち、また雍正帝自身は地方官に公式報告書とは別に上級官庁を経由せずに直接提出させ、また自身もコメントを入れて返すことで地方の実態把握に努めたこと。 ・五代の宰相馮道は六世十二君に仕えたが、自身は「国に忠」だと言い実際に人民によく尽くしていたとのこと。国民党軍の退却後に日本軍と中国人民を取り持った汪兆銘も同様ではないか。
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レイノー
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2011年刊行。著者(故人)は京都大学名誉教授。◆東洋史の大家が、中国各王朝の特筆すべき宰相・臣下・助言者(ただし、孔子までも対象とするのでかなり広範囲)を軸としてその隠れた実像・歴史的意味を明らかにする。原論文にはかなり古いものも含む。特に、南宋末の賈似道、五代における晋陽の李氏(軍閥資本家)は、大王朝の記述ではなく、戦乱期の一般にあまり描かれることが少ない時代のことなので、当該時代相を知るには有益であった。◇まぁ、記録が残存していないことや判らないことを何の衒いもなく素直に開陳できる著者には感服。
レイノー

機会があれば、再読したい。

01/07 21:25
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k_samukawa
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さすがに古い所も多いが、態度や見識に舌を撒く部分もなお多い。
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ilma
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★★★ 全集の補遺という感じの論説集です。五代の馮道、南宋の賈似道のようなちょっとクセのある人物に多くのページを割り当てているのは面白いですね。
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undine
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題名と合っていたのは最初の3分の1くらいだけ。あとはよく知らない人達のことをどっかで書いた文章を寄せ集めてきた本。知らないことを知ることが出来たのは良かったが、題名に偽りありすぎ。
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ソルト佐藤
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全集から漏れた部分をベースにした中国史の人物伝。と、おもったら、人物を伝記をすなおに書くかとおもいきや、その人物の時代や、歴史の流れの方に話が注力。宮崎先生らしい(笑 それでも馮道や賈似道など世間的には評判が芳しくない人たちの伝記はいろいろな視点から書かれていて興味深い。特に賈似道は悪くて、有能で、ふてぶてしく、それでいて、どこか憎めない可愛らしさ?もあって読み応えあり。
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まさ影
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佳い本見つけた。文庫オリジナル。
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桃水
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2011/11/28:取り上げられている人の順番や文章の書き方にばらつき(例として引用の書き下し文が脚注になっていたり、本文に多用されていたりなど)があり、また私が不勉強なこともありますが知らない人も多く、非常に読み進みにくかったです。
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