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兄弟 下 《開放経済篇》

感想・レビュー
33

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TATA
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上下巻読了。まあ、なんというのかスピードとパワーで押し切られた感じ。文革から現代中国まで経済の興隆とともにその流れに乗る者、乗れない者。結局この国っていうのは欲望に忠実に生きることが一つのモデルなのかなと思わされる。そこに行き着けないものは失意のうちに消えていくのかと。様々な風刺が含まれていることは分かったけれど、意外にも悲劇で終わったストーリーに極めて複雑な読後感だけが残りました。読み終わって考えてみると好きな人物一人もいないわ。
0255文字
Sugar
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いいような、よくないような!?
0255文字
sora takai
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抑制からの反動が大きくて爆発した物欲と、くだらないまでの馬鹿騒ぎ。 生きていく人間模様の強さと弱さがあからさまに書かれていたが…多少長く疲れました。 最後は何となく無理矢理に兄弟、夫婦を綺麗事にまとめ過ぎのように思いました。 今の私にはこの作品は理解出来ず、ちょっと残念感が残りました
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taku
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相変わらず猥雑でエネルギッシュ。我らが劉鎮の町と人々が、喜怒哀楽溢れる舞台と背景を彩色する。綺麗な色は少ないけど、開放経済篇は文革後の時代を滑稽さで笑い飛ばすようなユーモアがある。突き進み成り上がる弟の姿は痛快。反して足元に転がる悲劇。兄の零落は憐れみを通り越して憤りを覚えた。なぜ夫婦ともに幸せになれる選択ができないのか。ただ、これは愛情の物語だ。家族の、夫婦の、そして深く大きな兄弟の愛情を涙と笑いで描いた物語。いかにも現代中国文学といった様で満足。
0255文字
taikikku
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中国劉鎮を舞台に兄弟を中心とした人々の悲喜劇を描いているが、どの人物も人間の生々しいリアリティがあり引き込まれる。 後半の破茶滅茶な内容を最後まで破綻させずにまとめきる筆力に拍手。
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spatz
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後半は喜劇。ドタバタ。喜劇の中に大きな悲劇。 十億人が激怒! とみかえしの宣伝文句が踊る。
0255文字
Mark.jr
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後書きで著者が「極端な悲劇と極端な喜劇が一緒くたになった作品を書きたかった」と書いてますが。まさに笑いあり涙ありのドラマを極端にした作品です。もの凄いあけすけにエロを書き込む所に、山田風太郎味をちょっと感じます。
0255文字
すーさん
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ネタバレ兄弟それぞれの親が亡くなり、兄と弟の生活、成長、格差の発生が描かれている。時代は改革開放、共産主義化の社会主義資本経済が進展。経済成長と共に金持ち、富豪となる者と地道な労働者が工場破綻からの失業、求職、流浪の商人となり妻の元に戻る弟。その時、妻は。。。悲しい結末と残された者たちの生活もまた、現実的な状況を踏まえた前向きなものだった。読後感は辛い中の楽しみと明るさ。
0255文字
isbm
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★★☆
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原玉幸子
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(上)≪文革篇≫は、登場人物の普遍的且つ崇高な人間の精神性に涙無しには読めませんが、(下)≪解放経済篇≫は、弟の成り上がり方が『まんが日本昔話』の様な展開なので、主人公の一人である兄の行く末に泣くには泣きますが、全編を通じては「あぁ、やっぱり排泄感の中国人」と萎えます。(◎2017年・夏)
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湖都
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ネタバレ笑い怒り悲しみ…相変わらず感情の忙しい本だった。兄弟が1人の女性を取り合うところから全ては歪んでいくのだけど、美処女コンテストとか豊胸クリームを売るために男が豊胸手術するとか、相変わらずやりたい放題。でもちゃんと時系列で語られているし、なんだかんだで中国ならあり得ると思える話だから破綻していないのがすごい。林紅だけがまともで辛そうだったけど、最後の最後でそれも崩壊したしなぁ。。悲しみさえ食べて力強く生きていく人達ばかり。中国人すごし。宇宙にまで届く。本当これまとまってるのがすごい。
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マリンちゃん
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展開が激しすぎて疲れた。ある意味リアルかもしれないと思った。
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葵
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あらゆる欲望において、李光頭の言動は極めてクリアである。対して、宋鋼はこれっぽっちの野心も負けてたまるかという意地も湧いてこない。強すぎた弟と優しすぎた兄。金欲、性欲、出世欲、物欲が露悪趣味と言っていいほど徹底して書き殴られている。とてつもないパワーに圧倒されっぱなし。読んでいる間は麻薬的快楽を伴った。中国はもう色んなものが桁外れ。文革篇に関しては、よく中国本土で出版にゴーサインが出たな。開放経済篇は一見喜劇だが、文革篇より悲劇だと感じた。今まで読んだ本の中で間違いなくトップ5に入る。超超超!最高だった!
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りこ
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ネタバレ大号泣。死ぬ前に手紙を書き遺し、亡くなってから読まれるパターンに非常に弱い。だって、片方がもう現世にいないのだから、どんなにすれ違っていてももう修正することも、感謝することも、謝ることも、何もできないのだから…。林紅も李光頭も宋鋼ももっと話し合うべきだった…。どんなに相手を思っていても、言わなければ伝わらない。李光頭はなぜ宋鋼を待つだけでなく、人をやって探させなかったのか。林紅を手に入れるチャンスに目が眩んだのか。死後どれだけ悔やんでもそこがずるいと思ってしまう。宋鋼の死がとても辛く、胸が引き裂かれそう。
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Arte
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とにかく面白過ぎるので、まだ読んでない人は読むべし。
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山田K
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これまでも文革ものは何冊か手に取ってきましたが、こんなに笑える文革ものは初めてでした。勿論、あの時代特有の理不尽さに対する怒り、遣りきれなさは存分に感じたものの、兄弟が一番幸せを共有していたのはこの時なのでは? 周りが総じて貧乏な時は貧乏でも幸せだよね。一転して経済開放篇、波に乗る弟と翻弄される兄のお話。宋鋼が不幸だったとは思わない。だって彼は最後まで誰も恨まなかった。周遊に「FXXK ~」と言い放つ下りには大ウケしましたが。あと小関剪刀と彼の奥さんのエピソードが良すぎ! 洗濯物とか……くっ、上手すぎる!
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アイアイ
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どん底の貧しい弟リーグアントウが廃品回収ビジネスを始め様々な事業で成功する一方、金属工場でリストラを受けた兄ソンガン。底なしの有権者となったグアントウと反対に、様々な職を転々として肺を病むソンガン。何度もグアントウが助けようと歩み寄り、会社の副総裁になれというのに病の治療費を稼ぐために妻リンホンを置いて詐欺師について出稼ぎにいく。ソンガンが一番好きな人物で900ページも彼がいたから毎日読んだのに・・これは激怒も分かる。読めばソンガアアアアン!!!!!と叫ぶ本。▽図書館
アイアイ

リンホンとソンガンの20年の結婚生活で、中国経済の中で日本に対する気持ちがガラリと変わる描写があり、文革時代から2001年までを書いた物語にハチャメチャな中国経済が見て取れる。ソンガンが出稼ぎ中にリンホンに20年分の想いをとげ「許せ、ソンガン」と押し倒すグアントウのシーンとその後の流れは許せなかったね。

02/23 22:04
アイアイ

上下巻合わせて100万部が中国でベストセラーになったこの作品、ソンガンファンの激怒はよく分かる。貧しい物乞いまで落ちた弟に、自分は食べなくても妻に隠れて食費の券を毎日渡していた兄を、もっと気にかけて欲しかった。あと詐欺師のチョウヨウ許せない。

02/23 22:12
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とおりもん
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宋鋼ェ……皆の生活が変わっていく美処女コンテスト位までが辛かったがそのあとはガンガンのめり込んでいった。鎮の人達本当に居そうなのがおかしい。処女膜ビジネスありそーと思ったら実在するんですね。上巻の冒頭で主人公は宇宙行って無かったんだ。勘違いしてた。それにしても宋鋼が悲惨……クラウンも。
とおりもん

スーツの名字で一喜一憂する人達が微笑ましかったが三洋は名字じゃないよなぁ。何にせよ面白かった。

06/22 13:57
0255文字
パーやん
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上巻に輪をかけた下卑た展開。文革期から開放経済期に転じストーリーは暴走している。劉鎮の美処女コンテストは、膜再生手術を広め「処女膜経済時代」が到来する。25節、日本製の古着のスーツに縫い込まれた名前を見せ合い、優劣を競う...には笑います。俺のは中曽根だぁ...、俺のは竹下だぁ....って。まるでホステスさん達の名刺を使ったカードゲームみたい。しかしこれが現代中国文学の先駆者の作品(°_°)...ですか。日本で新しい時代の「小説」なるものを確立した漱石や鷗外とのギャップのなんと大きいことよ。読んでおくべき
パーやん

(続)作品と聞き上下1000頁我慢しましたが、辛かったT_T。

10/28 23:31
0255文字
fuki
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6.0
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アンコ椿
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兄の生涯はあまりに悲惨。俺は二人兄弟の兄の立場ゆえ、兄に同情する。
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gokuu
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アク抜きしてない五目あんかけご飯というか、アクが強くて濃くて熱くて。やれやれおもしろかった
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dingdong
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上巻と違い、貧乏すぎてしんどい部分はなかったのでよかった。殴られて痛い場面もなかったのでよかった。弟の金儲けのイロイロはフィクションですよね。ね。おもしろかった。特に中古の日本のスーツのネームの話がツボに入りました。作者さんの描写、童話っぽくて好き。何人の○○が何々して、何人の□□が何々して云々みたいな。今、中国と日本の関係ってビミョーな状態だけど、それでも、何ヶ国語かに翻訳されているというこのお話、外国人では日本人が一番楽しめるかも。 ・・・・って感じで読んでいたけど、最後が切ない。
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ちい
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幸せって何なのか考えさせられ、最後はボロボロ泣いてしまいました。狂った文革の時代を乗り越えた幼い兄弟が歩む全く異なった人生。正反対の二人の男と双方に愛された女の話、と言ってしまうと何ともロマンチックですが、 上巻は尻エピソード、下巻は処女膜エピソードと下世話感満載。ある時代のある町の全ての風景を切りとって見せられたらような、記録映画を見た気分です。したたかな中国を感じさせられる。
0255文字
ophiuchi
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開放経済篇は今の中国パワーがそのまま詰め込まれたかのよう。長さを感じさせない悲喜劇だけど、読み終わって脱力。多分そうだろうと思っていましたが「あの事件」は見事にスルー。
0255文字
冬薔薇
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激動の時代と翻弄されてもたくましく生きる一般市民。人情喜劇かコメディか、涙と笑いを誘う。文革から現代までの歴史を縦糸に、性格が真反対な義理の兄弟の波乱万丈の人生が紡がれる。面白かった、でも兄の人生はあんまりだ。
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matsu0310
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☆☆☆いやぁ、これは評価なんて出来ないねぇ。そこかしこの悲喜劇に真実の重みが感じられて、単純には笑えも泣けもしないなぁ。、、、ともあれ、兄はけなげ過ぎて哀れじゃ
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ハヤシマ
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前半とは一転して、はちゃめちゃなスラップスティックコメディに突入した。狂乱する中国経済ってこんな感じ。
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miuxxxxx
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前半は悲劇を喜劇の文体で、後半は喜劇を悲劇の文体で書いた本。エログロな前評判と違って、意外と読ませてくれます。さすが世界で一番ノーベル文学賞に近い作家!
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ango28
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中国の読者も感じた様だが、前半部に見られた重厚さが後半では皆無。尤も前半は自ずと重さを孕む貧困と改革が主題であった為で、テーマを喪失した後半は悲劇という重石を外した元来の喜劇的な筆致が前面に押し出されただけのこと。後半部は題名とは程遠く兄弟の絆が薄い。下品度は相変わらずで、エロティック。
0255文字
ハードクリーム
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読み終わってもずっと心に残っています。衝撃でした…
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だいこ
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内容はそのまま東海テレビで昼ドラにでも出来そうなくらいの展開。泣いたり笑ったりの激情型の物語。面白い。
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