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精神のエネルギー (平凡社ライブラリー)

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Gotoran
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ネタバレベルグソン自身が編集した4つの講演録と3つの文章からなる論文集。半数以上が講演録であることから、口語的な言葉遣いでかなり読み易かった。持続、記憶、物質と精神等々、ベルグソン哲学の主要概念を大枠で把握することが出来る。心理学的側面からの考察[3章(生きている人のまぼろし)と〈心霊研究〉~6章知的努力] が非常に興味深かった。次は、『時間と自由』、『物質と記憶』を読んでゆきたい。
0255文字
メルセ・ひすい
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ネタバレ15-144 ★5 文庫新訳!魁人が自ら編んだ論文集 志向の核心!☆持続☆直感☆生の躍動等々のキー概念が指示するものを講演の語りで。ふつうの言葉だが、卓抜な比喩で読者の思考を喚起し導く。注は懇切丁寧で的確読みやすさ抜群です。「物質と記憶」や「創造的進化」などの議論のエッセンスを分かりやすく語る、ベルクソンによるベルクソン哲学入門。哲学者自身のしつらえた導入路をたどる。Ⅳは夢!ヽ(゚◇゚ )ノ ・夢の中の視覚、触覚、聴覚の役割―夢は創造するか―記憶の役割―夢の中の知覚と目覚めているときの知覚のメカニズム…
メルセ・ひすい

※決して実証主義の精神を軽視していたわけではない(アインシュタインが相対性理論を発表するとその論文を読み、それに反対する意図で『持続と同時性』という論文を発表したこともある)。一方で、ベルクソンは新プラトン主義のプロティノスから大きな影響を受けていたり、晩年はカトリシズムへ帰依しようとするなど、神秘主義的な側面ももっており、その思想は一筋縄ではいかないものがある(ベルクソンは霊やテレパシーなどを論じた論文を残してもおり、それらは『精神のエネルギー』に収められている)。

03/23 15:41
メルセ・ひすい

因みに、1913年、英国心霊現象研究協会の会長に就任している。 こうした点から、ベルクソンの哲学は、しばしば実証主義的形而上学、経験主義的形而上学とも称される

03/23 15:41
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