引用→“彼との肯定的な関係のなかで、悪いところを見ないで、いいところだけを見るという二者択一のプラス思考ではなく、いいところも悪いところも含めてトータルに、根本的に、本質的に、自分と向き合っていく作業そのものを共有して、受け入れていくという深い営みだったんです”
引用→“幻聴があるから普通の生活ができないんだと思っていました。幻聴さえなくなれば、私は救われると思ってました。でもいまは、一生幻聴が聞こえる人生と、被害妄想がなくならない人生と、どちらかを選ぶとしたら、私は幻聴が聞こえていいから、被害妄想がなくなればと願っています。幻聴自体が悪いのではなく、そこからくる被害妄想に振り回されてきたんだと思います。”
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「私が出会ってきた子どもたちは、望まずして人生のスタートでつまずき、学校という最初の社会で孤立し、苦闘している点では共通しています。こころの片隅にすみついたなんとも言えない寂しさや、生きていることのぼんやりとした不安が、友だちの楽しい笑いや、明るく見える家庭を遠ざけてしまうんです。そして子どもたちを二重に追い詰めているのは、学校でのよい成績が人生のリスクを減らし、幸福への可能性を約束するという学歴信仰なんです。彼らは、そんな学歴信仰の犠牲者でもあるんです」