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デッドエンドの思い出

感想・レビュー
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ミュール
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表題作の「デッドエンドの思い出」も良かったが「幽霊の家」もお気に入り。登場人物の男の子が飄々としていて、主人公の女の子もどこかのんびりしていて。その二人のソウルメイトみたいな関係性が共通項なのか、特に表題作は喪失感を描いているのになんか優しい。不思議な感覚だった。
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ジョージ
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アメリカ人の知人に「よしもとばななの人間描写はとても美しいよ」と教えてもらって本屋でこちらをなんとなく買って読んでみました。 なるほど、美しい。頭の中で情景が拡がるし、人々の営みや若い大人の案外しっかりした頭の中の描き方が上品さもあって素敵でした。 他の本も読んでみようかな。
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鮒
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英訳 オーディオ版があったので、そちらで読(聴)了。「漫画とエッセイ」風手法によって成る小説という短篇集。漫画、としたのは、あまり書き込むことなく、簡潔、描写より説明を地の文にさせてもそれが仇になるというような(従来の文学に蔓延していた)考えに全く拘泥しないでとにかく書いてしまうのがこの作家か。確かに昔からそういう(寧ろ漫画では、という)批評あったかな。ほのぼのレイプ、通り魔癒し、みたいな、無茶で唐突な、別にそれでもいいけど、というもの。
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火星人碧
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この短篇集はとてもいいと思った。「幽霊の家」に始まり「デッドエンドの思い出」まで、短篇らしい短篇が並ぶ。主人公は女で、必ず相手役の男がいて、そして恋をするのだ。甘い恋も辛い恋もあって、どれもがとてもささやかな恋として描かれる。「あったかくなんかない」だけが異色な感じだ。これもそうと意識していない年代の恋なのかもしれないではないか。おだやかな季節に風の通るベランダで、これを読みながらうたたねしたら気持ちいいかな。
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須那 雄太郎
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津山市立図書館
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彩
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知り合い数人に「ベストオブばなな」と言われて読む。表題作はあまりハマらなかったけど、「おかあさーん」と最初の幽霊の家が良かった。人間くさい話ばかり。
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クリママ
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表題作含む5編の短編集。うち4編が未婚の女性である私が主人公。恋人のことがメインではあるものの、ラブストーリーというより私の心情が綴られている。いかにも手練れの文章ではなく、ごく自然な心情の吐露。30年以上も前に初めてデビュー作「キッチン」を読んだとき、その初々しさ、瑞々しさに驚いたが、それは今読んでも変わらない。
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micky
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ネタバレ#読書記録 #読書好きな人と繋がりたい #よしもとばなな さん #本屋大賞2004 #本屋大賞40/212 デッドエンド(袋小路)に立ち尽くしたとしても いつかは思い出、そして俯瞰できる将来がくる。 表題作はじめ、切ない短編が続くがほっとした気持ちで読み終えることができるのは、周囲の暖かさと、行き詰まりの中でもいつか哀しみを自分の中に取り込むことができることを知っているから。 と、高評価であるにも関わらず「具体的にどんな内容だった?」と聞かれると靄に包まれたように答えが出てこない。でも、その靄は温かい。
micky

幽霊の家:分かりやすくハッピーエンドで幸せ。幽霊となった老夫婦は「おかあさーん!」に登場する夫婦と重なる。 「おかあさーん!」:一番印象が強かった。無遠慮な小説家に壊れかけた主人公を抱きとめる小説家の妻。愛されて大事に育てられた人の中にも渇望する愛がある。でも、その環境故に周囲に伝えることができないことに、そうだそうだと。

09/23 10:44
micky

デッドエンドの思い出:都会に出て行った婚約者との別れ。袋小路にいた西山の姿に「自分のなりたい」「自分にもなれる」姿を探す。 ミミの新たに歩き始める姿が逞しい。 久しぶりに読んだよしもとばななさん、素敵な世界だった。本屋大賞読破目標、有難う~

09/23 10:44
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あかり
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決して胸が温かくなるわけではないよしもとばなな作品に、新鮮さすら憶えてしまった。恋愛って幸せなだけじゃないし、でも悲しいだけでもないし、色んな色、色んな感情、色んな思念が混ざりあってできているんだなーってことを感じた。人と出会うからには、その人との時間が豊かであってほしいと思う。その豊かさに沈んで、ぬくぬくと過ごしていたいと思う。でも現実はそううまくはいかなくて。傷つけることも傷つけられることもあって、それでも進んでいかなくちゃいけなくて。ああ辛いな、でも幸せだなって思った。
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くぅ
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★3 人生で行き詰まった時を描いた短編集。デッドエンドとはいえ、読後、悲壮感ではなく、心温まる感じがした。 著者は『デッドエンドの思い出』という小説が書けたので、小説家になって良かったと思ったとあとがきに書いている。思い出すと辛い事も、いつの日かそれも思い出に変わる時が来る野だ。 暮らしている明かりは、『中にいる人の、そのまた中にある明るさが、外に映っているから明るくあったかく感じる』。『その人がいるだけで、部屋があったかくなったり、愛をたくさんもらったような気になる。』そんな存在になりたい。
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mus
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ふと思い出すとそのときの匂いや手触りがよみがえるようなやさしい記憶たち。さくっと読めてじんわり温かい。
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味
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“もうあとは楽しんでいいよ、というふうに神様に愛されて許されているように見えた”西山くんの描写のすべてが魅力的。感情も感想も、ことばも、こうだからこうあるべきって無くて、自由なんだなーということを改めて思った。
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リトロ
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とても丁寧で優しく透き通った文章だった。大切な人を失ったり亡くしたり、そんな人たちが新しくスタートをしていく優しい短編集でした。ツラい経験をしても空の様子、季節毎の風情、登場した人物が切ない心を優しく進ませてくれる。5つの短編集、どのお話も癒やされて良かったです。
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こみち
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★★★★☆短編集。あとがきで「つらい小説」というワードが出てきたけど、つらかったり切なかったりする境遇の中で、本人や周りのほんわかとした温かさの方が全面に出ているように感じて、優しい気持ちで読了。
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かぜふけば
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心の浄化になるような短編集。劇的なことは何もない日常を、心の平穏な人しか書けないのでは、と思うような、清らかで温かく心優しい文章が、切なさと共に読み手の側に静かに届く。幽霊屋敷が一番好き。
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shiori
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久しぶりのよしもとばなな。よしもとばなな節全開。昔読んだときはそう思わなかったけど、しつこい比喩の連続にお腹いっぱい。しばらくはもういいや。読みやすかったけど。
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aya
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「デッドエンドの思い出」がいちばんすき。切なくなるお話ではあるけど、最後はふっと心が灯されて暖かくなった。 この季節にぴったりの短編集。
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柿若葉
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悪くはないがよくもない。あとがきでばななさんが「これまで書いてきた自分の作品の中で、いちばん好き」「これが書けたので、小説家になってよかった」とまでいっている理由が、自分にはよくわからなかった。「つらいやとか、「泣きながら」とかいう感覚も。女性とか、感性が鋭い人が読むとそうなるのかな。
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あべし
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 どうしてよしもとばななさんの本は、「続きを読みたい」と思うのだろう。決して、気分が一気に盛り上がる場面があるわけではないのに。どこか、緊張感があるからだろうか。そして、文章の書き方が、一人称で書かれていて、共感しながら読み進めることができるからだろうか。 「世の中には、人それぞれの数だけどん底の限界があるもん。俺や君の不幸なんて、比べ物にならないものがこの世にはたくさんあるし、そんなの味わったら俺たちなんてぺしゃんこになって、すぐに死んでしまう。けっこう甘くて幸せなところにいる」  刺さったなあ。
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山山風
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ネタバレなんて優しい語り口で愛や恋に纏わりつく悲しみや切なさを描くのだろうか。淡々としかし確かな温かみを持って描かれる短編集。人によって「幽霊の家」か「デッドエンドの思い出」で好みが別れるかも。自分は後者の婚約者に裏切られ、そこから色んな人に支えられて立ち直る過程がなんともばななさんらしいなと感じた。
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えま
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吉本ばななさんの本を読んだあとの気持ちが本当好き。思わずひたってしまう。
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pippibato
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ホ・オポノポノの感覚を大事にされている、よしもとさんの感覚が伝わってくるそんな一冊でした😌
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mokomoko
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ばなな先生の表現がとても好きです。 「カレーを作っていて、たまたま残ったヨーグルトやスパイスやりんごなんかを入れているうちに、そして玉ねぎの量なんかをちょっと多くしたりしたら、(略)そういう感じの幸せだった」とか 「きっとそれは私の心の中の宝箱のようなものにおさめられ、(略)私が死ぬときに幸福の象徴としてきっときらきらと私を迎えに来る輝かしい光景のひとつになる」とか 「私なんかこの世にいてもたいしたスペースはとっていない、(略)想像すると、どうしても涙が出た」とか 季節が変わったらまた読み直したいです。
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れん
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どれもちょっと辛くて甘酸っぱくて、そして最後は心の隅に静かに残るような作品5編。まことくんが愛おしくて「あったかくなんかない」が1番心に残ったけれど、若い頃に読んだら絶対に「デッドエンドの思い出」だったろうな。
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rubbersoul
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「だから私は少し目を閉じて、不思議ななりゆきで、外側から見てしまった自分の世界を肯定する。そして、いつかの時に別れていった人たちのために祈りをささげる。ほんとうは別のかたちでいっしょに過ごせたかもしれないのに、どうしてだかうまくいかなかった人たち。本当の父と母、昔の恋人、別れていった友達たち、もしかしたら、そこには山添さんとの縁も、含まれているかもしれない。この世の中に、あの会いかたで出会ってしまったがゆえに、私とその人たちはどうやってもうまくいかなかった」
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ケンゴ
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ネタバレおよそ10年前に読んだ本を再読。ドラえもんとのび太で言えば…俺はのび太かな…。幽霊の家が好き。
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MI
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恋愛短編集。「幽霊の家」は彼のアパートに前に住んでた老夫婦の霊が見えるとばななさんらしい作品。洋菓子屋の彼と食堂の娘のなんとなく気が合う2人が、再開してやっぱりこの人だったんだと気がつく。ゆっくりと時間が流れて、自分の居場所がここなんだと感じて一緒になる幸せ。「デッドエンドの思い出」は婚約者に浮気されて1人になる悲しさ。失恋した主人公に「自分を情けなく思ったり嫌いになりそうなことがあっても、これまでの人生を否定しなくてもいい」と前向きにさせてくれる言葉が詰まっていた。
MI

ニッポニアさん、みんなの選書事情気になりますね😊やはりいまはネットが普及してるから、レビューをみて選んでるんですかね😊私はレビューもそうだけど、図書館の装丁で選んだ本が意外と去年はよかったですね😍

01/01 22:54
ニッポニア

まさに装丁買いですね。装丁も、プロフェッショナルが丹精込めて作っているんですから、相性のいいものはやはり内容も伴っているんでしょうね。だから実際の本屋には定期的に行くべきですね。

01/01 23:23
11件のコメントを全て見る
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いちゆき
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恋愛に纏わる5つの短編集。どれもが、辛く切ない。しかし、どこか温かみがある作品たち。パティシエの息子と洋食屋の娘の消えかけた未来。社内で思わぬ事件に巻き込まれた女性。心の優しかったまことくん。ずっと年上の三沢さんに恋をしたともちゃん。そして、婚約者だった高梨くん。その心の空白を埋めてくれた西山君。人間に芽生える恋という気持ちは良くも悪くも人生を左右します。それが故の切なさがとても温かなタッチで描かれた作品集です。装丁そのものが凄くマッチしててそこも良かったです。
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かるあみるく
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ネタバレ短編集。 表題作「デッドエンドの思い出」が最後になっていて一番心に残る。 子供の頃にひどい体験をした男性と、婚約者と思っていた男性に騙された女性。 この男性の話を聞いていると、いつのまにか癒されていく。周りのたくさんの者たちに守られて幸せに生きていることに気付かされる。 二人付き合ったらうまくいきそうなのに?そうならないのね。
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またけ
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とてもとても久しぶりにばななさんを読みました。行間や言葉の選び方がとても素敵で、だからこそそこから溢れ出る切なさに刹那現実を置いてじっくり読むことができた気がします。
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めろ
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秋に読むのにぴったりな作品。短編集だけど、圧倒的に表題作が好きだなあ。どの話も、情景描写が丁寧で、読むと心が少し前向きになれる感じでとてもよかった。秋らしい表紙も、好きなポイント。
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橘 由芽
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心や体を理不尽に傷つけられてしまった人たちが、どん底の日々から少しずつ自分を癒し立ち直っていく物語。常々思っていたが、悲しみや辛さは自分が味わい尽くすしかないものだと。他人にはホントのところはわからないのだ。胸の痛みを覚える小説だったが、ばななさんにやさしく抱きしめてもらった気がした。
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空の落下地点。
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〈育ち〉に縛られないで悠々と生きてゆきたいものですね。ただ、今の私はもう、目に見えないものとの繋がりで満足しない。
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海の子
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図書館本。 恋の話ばかりの短編集。 1本目が1番好きかな。 文章は、やっぱり吉本ばななだなあって分かる文章。
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ひろ
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貸したお金は取り立てないと。そんな彼は公共のもの。短いつきあいだったけど一生感謝してる人。
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らびぞう
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5つの短編が収録されている。何となく、恋愛下手だったり、ちょっと生き方に臆病な人たち。人生をガンガン行く人たちからしたら、すごくまどろっこしく感じるし、ヤキモキする。だけど、文中の人物たちは、ゆったりまったりと物語は静かに進んでいく。「幽霊の家」の二人の友だち同士からのゆっくりゆっくりと時間をかけ、また、偶然の再会から、進んでいく、その過程がとてもステキだった。それぞれ、洋食屋とロールケーキ家の跡付きと言う同じような立場が良かったのか。「デッドエンドの思い出」は、流れからしたら、その思いは裏切られた。
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那覇@おかん
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表題作デッドエンドの思い出が一番好きだった。 辛くて、切なくて、胸がキューッとなる思い出だけど、前に進めるように、背中を押してくれるそんなにお話でした。
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なぎさん
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ネタバレ5篇からなる短編集。単純にハッピーな恋愛話ではなくて、過去に辛い体験や失恋、誰かを失ったり…ということを通して、生きること、誰かを好きになることなど毎日を見つめ直して小さな幸せを実感する、そんな作品。 表題作「デッドエンドの思い出」の中の「…その時私は最高の幸せの中にいたんだということが。あの日の、あの時間を箱につめて、一生の宝物にできるくらいに」という部分が本当に美しい表現で好き。その時には気付かないけど後から思えば、あれは「本当に幸せ」だったって気付くことあるよね。
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ぽに
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再読。間違えて文庫の方で登録してたから訂正。
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うめにゃん
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2004年本屋大賞7位。直木賞と芥川賞は自分的ハズレ率が高いので本屋大賞ランクイン作を狙っていこうかな。最初の「幽霊の家」は良かった、あとは失速気味。
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