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螢・納屋を焼く・その他の短編 (新潮文庫)

感想・レビュー
1424

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深山七海
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4月21日読了。 ノルウェーの森は読んだので、また、違った方向から楽しめた気がする。 めくらやなぎと眠る女が好き。
0255文字
海猫兄弟
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日常を語っていながら何処か浮き世離れしていて現実と幻想の中間にある夢物語のようだ。目の前にくっきりと見えているのに捉えることができないモヤモヤ感。「納屋を焼く」が一番好みだ。主人公の僕は良く知らない女を空港に送ったり出迎えたり随分とマメな男だ。その生真面目さが故に不思議ワールドに入り込む。納屋を焼く話を聞いて白地図を買い込む。定規で正確な位置をマッピングすると、1ヶ月も朝晩ジョギングしながら観察する。ちょっと異常だ。本当は自分が放火したのに記憶から抹消したのではないか?これをホラーにしない所が村上春樹。
0255文字
eucalyptus
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ネタバレ村上春樹 作の短編『納屋を焼く』の完全ネタバレがあります。 既婚者の31歳の小説家「僕」には20歳のガールフレンドがいます。 「彼女」はパントマイムの勉強をしながらモデルをしています。 海外旅行先から貿易の仕事をしているという新しい恋人(以下「男」)を連れて帰ってきた彼女と男はある日僕の家に来ます。 男は僕に時々納屋を焼いているという話をします。
eucalyptus

「世の中にはいっぱい納屋があって、それらがみんな僕に焼かれるのを待っているような気がするんです。海辺にぽつんと建った納屋やら、たんぼのまん中に建った納屋やら……とにかく、いろんな納屋です。十五分もあれば綺麗に燃えつきちゃうんです。まるでそもそもの最初からそんなもの存在もしなかったみたいにね。誰も悲しみゃしません。ただ──消えちゃうんです。ぷつんってね」 男は次に焼く納屋はとても良い納屋で今日もその下調べに来ていたと告げます。 その後彼女は消えます。

04/14 08:03
eucalyptus

いくら若い時の作品でも、私はこれはエンタメならいいけどノーベル文学賞を受賞する作家の小説としてはダメだと思います。 村上春樹氏は何年かに一度こういう小説を書きたくなると述べていました。

04/14 08:04
0255文字
ベルモット
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独特な世界観で面白かった。「螢」が原点となっている『ノルウェイの森』も読んでみたい。
0255文字
おおとろ
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☆☆☆☆☆ 再読
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たかきち
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映画「バーニング」の映像がちらついてしまった。
0255文字
ILU
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久々の村上春樹。前ほど世界観に引き込まれなくなった気がする。長編を読めば変わるだろうか
0255文字
いもっこいもこ
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古本購入本。結構昔の村上春樹らしい。短編がいくつか。なんかどっかにいなかった?こんな女の子。どこかにいた小人って、仲間?とか思いながら読む。やっぱりどこか不思議な空気の流れる村上ワールド。短編集、いいな。短いながらも、村上ワールドをしっかり堪能できる一冊。
0255文字
マヌヌ2号
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死、勝手に焼かれていく納屋、そして人を眠らせる蝿。これらはいずれも、個人の思惑を越えて勝手に駆動するものだ。見えるインディアンがいないってことは、見えないところにこそインディアンがいる。けれど誰も、見えないものには影響できない。そうした、意思の届かない領域でいろんなものごとが変わっていく。取り返しのつかなさはもどかしく、せつない。そんな取り返しのつかなさに対するささやかな抵抗として、「踊る小人」は配置されているんじゃないか。取り返しのつかなくなることへの誘惑に、終わりはない。けれど勝ち続けることはできる
0255文字
Kuuri
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Audibleにて。『螢』をはじめ、後の長編につながるような話がみられる。『納屋を焼く』の不思議な違和感が面白い。
0255文字
Tezukirby
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村上春樹の「いつもの」感が薄かった。残念なことに、それは僕にとってはマイナスの効果をもたらすものだった。本書の中では「納屋を焼く」が最も「いつもの」感が濃く、それ故にお気に入りだ。この作品について「彼女はなぜ消えてしまったのか」とか、「彼が焼いた納屋とは何を指すのか」などと考察する気は全くない。「そういうものだ」とそのまま中空にぼんやりと浮かせておく楽しみ方ができるのが村上春樹の好きなところだ。
0255文字
RST
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全編うっすらホラーを感じた。「踊る小人」は村上版御伽話。「三つのドイツ幻想」が夢を見ているような浮遊感で好みだった。
0255文字
aki
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ネタバレあら、こんなの簡単よ。才能でもなんでもないのよ。要するにね、そこに蜜柑があると思い込むんじゃなくて、そこに蜜柑がないことを忘れればいいのよ。それだけ-56頁
aki

世の中にはいっぱい納屋があって、それらがみんな僕に焼かれるのを待っているような気がするんです。海辺にぽつんと建った納屋やら、たんぼのまん中に建った納屋やら…とにかく、いろんな納屋です。十五分もあれば綺麗に燃えつきちゃうんです。まるでそもそも最初からそんなもの存在もしなかったみたいにね。誰も悲しみゃしません。ただー消えちゃうんです。ぷつんってね-71頁

02/23 16:43
aki

それに恐いんだよ、本当はね。痛いのが嫌なんだ。本当の痛みより、痛みを想像することの方がつらいんだよ。そういうのってわかる?-144頁

02/23 16:45
0255文字
広井啓
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ネタバレ再読。5編の短編集。"蛍"はノルウェイの森の下敷き。僕は彼女(=直子)とデートをし、ついに寝る。彼女は僕の高校時代の親友(=キヅキ)の恋人だった。親友は僕とビリヤードをしたその日、自ら命を絶った。彼女は大学を休学し、京都山中に在る療養所へ。"納屋を焼く"は結婚パーティーで出会った女友達の彼氏が他人の納屋に火を付ける話。"踊る小人"は踊り好きな女性をものにするため、踊りの上手な小人を体内に取り込み、その目的を果たす。"めくらやなぎと眠る女"は年の離れた難聴の従兄弟の通院に付き添う話。蛍以外はよく分からんな。
0255文字
ツムギ
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ネタバレ☆3 "螢"を読んだ時は、さすがにこの話を知っていると思った。イタリア村上春樹の本は個人的に日本語を楽しんでいる節があって内容を憶えてないことが多いけれど、おそらく"ノルウェイの森"。ファンタジー的に面白いのは"踊る小人"。ホラー展開もなるほどと納得してしまった。"納屋を焼く"は登場人物が好きだったが謎が深い。
0255文字
nm
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「めくらやなぎと眠る女」の、主人公が現在と17歳の夏の思い出を行ったり来たりするところがとても好きで、「納屋を焼く」と共に何度も読んでしまう。「三つのドイツ幻想」の1はよくわかならいが、2と3は短い話の中でドイツがとてもうまく表現されていると思った。
0255文字
ユウユウ
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「納屋を焼く」が自分の中では面白かった。「螢」はノルウェイの森を彷彿させるというか、原点なのかな?と思うくらい筋書きが同じで既視感があった。 短編だからかスラスラと読むことができた。おおよそ実世界と同じ軸にありながらもどこかズレてる感じがとてもよかった。
0255文字
a__m_y__
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個人的には自分が興味を持ちにくい部類だからか?最後の「三つのドイツ幻想」はそこまでハマれなかった。踊る小人=納屋を焼く>螢=めくらやなぎ って感じかも。割と面白かった。
0255文字
ネコタ
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ネタバレ(新潮100・2024)「蛍」というのはノルウェイの森の原点なのか。そうなのか?面白かったという言葉では表現しづらい感想。「納屋を焼く」はちょっと不思議なお話。どのお話も思ったより読みやすかった。短編だからかな。「三つのドイツの幻想」はよくわからなかった。かといって他の作品がよく分かったわけではない。
0255文字
さとし
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すぐ近くの納屋を焼くという話をするだけで、ランニングコースを朝夕1キロずつも伸ばしてしまった。
0255文字
ふみや
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著者の長編は学生時代に既に出ていた作品は大体読んでいて、以降はリアルタイムで読んでいますが、短編集はまだ読めてない作品が結構あります。本作を読んでみて、特に『納屋を焼く』『踊る小人』が気に入りました。前者は『女のいない男たち』や映画の『ドライブ・マイ・カー』で感じたような大人でシリアスで不思議な世界観を感じました。後者は『1Q84』におけるリトル・ピープル等、人の世の中の闇に隠れた邪悪な存在を描く著者の長編作品に見られる取り組みの片鱗を見たような感覚を受けました。展開も非常にスリリングで面白かったです。
0255文字
ふじひろ
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村上春樹の復習シリーズ。この短編集は発売当時に読んだ時から好きな作品集。 特に「蛍」「納屋を焼く」は自分にとって短編小説の最上位を占めている作品。ここからなんです、村上春樹が自分にとって大事な作家になったのは。 その良さを説明しようと思ったけど、まったく言葉が出てきません、言葉にするとその途端に陳腐化するイメージです。 この短編の良さを説明するには、作者と同等の文章力が必要ではないのか・・とお茶を濁しておきます。★5.0
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kieth文
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幾つかの短編の中で何処かの長編で読んだことのあるシーンが浮かんだ。"納屋を焼く"はミステリアスで面白かった。"三つのドイツ幻想"は私にはちょっと難解だったけれど、東西ドイツの冷戦期のヒンヤリした感じなどがあった。
0255文字
マカロニ マカロン
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個人の感想です:B+。Audibleで再読。松山ケンイチさんの語り口がよくて、再読なのもあるが楽しめた短編集。『納屋を焼く』は前回読んだときは納屋は何のメタファーかとか考えてしまったが、今回は細かいことを考えずに2人の会話を楽しんだ。『ノルウェイの森』を読んだ直後なので、『螢』、『めくらやなぎと眠る女』の情景も色々想像できた。『踊る小人』も声で聞いたほうが余計なことを考えずにストーリーが入ってくる。『三つのドイツ幻想』の「ヘルWの空中庭園」でポリーニが来てシューマンを弾いた会に参加したかったなあ
0255文字
遠野空
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すごい不思議な感じ。今までに味わったことがない気持ちになりました。表現がすごいなあと、毎回思います。蛍は素敵なお話ですね。
0255文字
カモノハシペリー
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「世の中にはいっぱい納屋があって、それらがみんな僕に焼かれるのを待っているような気がするんです。海辺にぽつんと建った納屋やら、たんぼのまん中に建った納屋やら…とにかく、いろんな納屋です。十五分もあれば綺麗に燃えつきちゃうんです。まるでそもそもの最初からそんなもの存在もしなかったみたいにね。誰も悲しみゃしません。ただー消えちゃうんです。ぷつんってね」
0255文字
はせがわ
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これぐらいの短編は実に贅沢だね。納屋を焼く、が特に好き。螢も言わずもがな。旅に持ち歩くのに良さそう。いつもの村上春樹。
0255文字
33 kouch
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「納屋を焼く」は再読だが、いつも頭に残る。納屋は焼かれるのを僕に待っている気がする。あっという間になくなる。焼けば儚いが、立派にそこに存在する納屋。収納として役に立つ納屋、だが忘れられて廃墟ともなる納屋。人間の存在と変わらない。学生時代、焼くほうの気持ちで読んでいたが、今回は焼かれる側の納屋視点で読み耽る。「螢」のような話は村上春樹に多い。性の描写がいつもなんか気持ち悪い。お陰で谷崎潤一郎や永井荷風が健康的に見える。わざとなのか…これが村上春樹なのか、だとすると人の頭にイメージを残す天才だと思う。
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ihsad otomak
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ノルウェイの森のもとになった小説が何遍か入っている。社会に踏み躙られていく私たちの純粋性の末路や行方を暗示してる。発展や進歩を生み出す私たちの思考は、その代償に生物として備わっていた感覚を奪い続ける。学び続ける社会といい、老人になっても発展することを強要される時代になり、人間は臨界点を超えて、生物ではない何者かに変えられようとしている、多くの人が気付かないところでひっそりと。それに耐えられない人が狂ってしまったり、狂気の前兆を感じたりしているが、本当に狂ってるのは私たちなのだろう。そんなことを思った。
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さよなら青春
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友達がくれた本 大切にめくった、踊る小人
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あいなぷぅ
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納屋を焼く、たまらなく面白い。村上春樹の小説の中の日常はなんでこんなに不思議なのだろう。
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カリスマ
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村上春樹の初期の短編。どれも村上ワールド全開の作品であり、それぞれの作品が様々なメタファーを含んでいると思うが、あまり深いことは考えずに楽しんだ。(『三つのドイツ幻想』はわからなかった。)『ノルウェイの森』のもととなった『螢』の作中に漂う雰囲気が好き。「つまりさ、僕以外の誰かが痛みを感じていて、それを僕が見てるとするね。それで僕はその他人の痛みを想像してつらいと思うね。でもさ、そんな風に想像する痛みって、本当にその誰かが経験している痛みとはまた違ったものだよね。うまく言えないけどさ」
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ゆるまる子
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【2024 新潮文庫の100冊】 40年位前の短編集。それだけ読み続けられているのだが、やはり苦手。でも人気があり、ファンも多く皆さん面白い!と言うのをみると私の理解度って…と、肩身が狭くなる。頑張って「螢」「納屋を焼く」は2回読んだがそれで力着き笑、その後流し読み(失礼)。男女の駆け引きが遠い記憶すぎて、着いていけないのかもしれない。(2024-124)
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あきひと
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若い男女の恋と性について短編5篇。どれも寓話っぽくらしさを感じる作品でした。
0255文字
ちゅんさん
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『螢』が思ってたよりずっとノルウェイの森だった。めくらやなぎを読んでるとこちらもノルウェイっぽいなと思ったら読友さんのレビューにどちらもノルウェイの原型であるらしいことが書かれていた。他にも『納屋を焼く』がちょっと恐くて好き。
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MINA
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夏の新潮文庫100冊にあったので。かなり久々に再読。一応村上春樹好きで長編短編ほぼ全部読んではいるものの…うーむ、全体的に掴めない。乱暴過ぎな言い方してみると。 大麻が自然に登場し、気付いたら男が死に、女が消えてたりする。でもそれが彼の作風な気もしなくもない。大概死ぬのは男で、よく女が消える。海外の習慣なのか、色んな作品で大麻が犯罪関係なく自然に出てくるのってこの国では新鮮な感じがする。〈螢〉は『ノルウェイの森』の原点か、確かに。〈踊る小人〉何度読んでもホラーテイストでラストが怖い。〈納屋を焼く〉が好き。
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❁Lei❁
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友人のお気に入り。『ノルウェイの森』の元になった「螢」は、「僕」と亡くなった友人の彼女とのあわい関係を描いているようですが、この男〜! という感想でした。おそらく彼女は、心のスキマを埋めてくれる恋人の互換を探していて、その寂しさに「僕」は(無意識にか)つけ込んでいる。それで体を重ねても虚しいだけだと気がついた彼女は消えるわけだけど、「僕」はなんだかボヤボヤしている。この、悲しさをうまく共有できない男女のズレが主眼なのだろうか。にしても、村上春樹の作品はなんだかどれも下半身で物を考えてるみたいに思える。
山猫

話題性はね、否定しませんよ。本だって売れてナンボの商品ではあります。が、それ以前に作家と出版社とは「文化」を創造し、世に送り出している者なのであるという意識が、昨今あまりにも希薄なんですよね。そして、それを享受しているのが読者であるということも。(特にハルキストにはその傾向が顕著なんで、忌避してるんですけどね)

10/13 21:51
❁Lei❁

確かに。文化全般が資本主義の波に飲み込まれていってるなあというのをひしひしと感じますね……。そのものの質が軽視されて、いかに短時間で面白さを提供/享受し、効率よく消費できるかっていう。だから資本主義と相性の悪い文学研究にはお金が回ってこないんだなあ(これは余談の愚痴)。

10/13 22:01
10件のコメントを全て見る
0255文字
シンシンノシンゲツメン
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村上春樹の『螢』が特に好きで、何度も読み返したくなる。彼の描く登場人物たちには、「喪失感と孤独」と同時に独特の生き様のかっこよさがあり、そこに憧れを抱く自分がいる。しかし、実際にあのように生きたら、世界はきっと生きづらいだろうと思う。わざわざ自らをそんな状況に追い込む必要はないとも感じつつ、いろいろな考えが頭を巡る。物語を読み終えた後、現実世界に戻るのに少し時間がかかる。とにかく魅力的な文章を書く作家。
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yutayonemoto
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「納屋を焼く」が良かった。人には言えない行為を誰しもが経験している。「蛍」を『ノルウェイの森』にまで仕上げた手腕、苦悩、手続き、技巧には恐れ慄く感情が芽生えました。『空気さなぎ』的な話もあったし、短編のアイデアが長編に活きているなと感じた。
0255文字
オリオン
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めくらやなぎと眠る女の独特の夢感がすごく好き。久しぶりに素晴らしい短編に出会えました。腕時計、バスの乗客、友人の彼女、いとこの耳。これは現実なのか夢なのか。いい意味でゾワゾワしました。さすが村上春樹。
0255文字
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