形式:単行本(ソフトカバー)
出版社:ダイヤモンド社
リーダーシップの本なのにタイトルを「採用基準」としたところに重要な意味があると思いました。
共助システムが増えれば増えるほど、公助への負担は少なくなります。反対に、リーダーシップの総量が不足する国では、何もかもお金と公的な制度で解決せざるを得なくなり、とめどなく予算が必要となります
カリスマタイプのリーダーというのは育てるものではなく、出現するものなので、何もしなくても一定数は出てくるのです。しかし、重要なのはごく少数のカリスマリーダーではありません。社会のあらゆる場面で、自分の業務領域や身近なコミュニティの範囲において、大多数の普通の人が日常的に発揮する、「リーダーシップの総量」が足りていないのです
リーダーのタスク:①目標を掲げる②先頭を走る③決断する④伝える ・悪い決断は、決断しないより良い(ポジションをとる)。決断がなされれば良し悪しにかかわらず次の検討に進める。 ・言わなくても分かるは甘え。みなバックグラウンドは異なるので必ず言葉にして伝える。 どんな会議でもアジェンダを持っておき、この会議のゴール、上の人にどうしてほしいかを最初に共有する。
必要なのは一人のカリスマリーダーではなく、リーダーシップを取れる人の総量。カリスマリーダー待望姿勢は、リーダーがうまくやってくれると期待する=思考停止と一緒。 リーダーは優秀な参謀を雇うことができるが、優秀な参謀がリーダーを見つけることはできない。=自分がリーダーとなるしかない。
最も大切な能力=リーダーシップ →当事者意識。 リーダーは成果を上げることを第一に 考える、和を優先したり、雑用をこなす人では無い! リーダーの4つのタスク ①目標を掲げる、有限の具体的な目標。 ②先頭を走る、リスク、責任を引き受ける。 ③決める、リスクがあっても決める時に決める。 ④伝える、多様なメンバーを束ねるには伝達が必要。 会議に参加して発言でロはバリューゼロ、 ポジションを取れ、結論を明確にしろ。 やってみて見えることも多々ある。なりたいリーダーについて対話する、明確にする。
必要なのはクローバル人材では無くグローバルリーダー。 日本に足りないのはリーダーシップキャパシティ。「現状を変える」という人の数が大切、リーダー待望論は間違い。 リーダーシップは日頃から使えるスキル、誰でも学べる。 苦情も引き受ける覚悟。 世間の基準に惑わされず、自分のやりたいことが はっきりしている。 自分自身の意見を突き詰めること。
p174の社会人基礎力(経済産業省が2006年に提唱)には、リーダーシップという言葉こそ用いていないが、「前に踏み出すアクション」という項目はリーダーシップに対応する項目と言える。これを無視し、単にリーダーシップという言葉を使っていないだけで、国がリーダーシップを軽視している…という見方は筋が悪い。むしろ私は国は敢えてその言葉を使わなかったのではないか…と邪推してしまう。リーダーシップという言葉こそ用いてはいないが、概念的には国も重要視している要素である…というくらいがニュートラルな見方だと思われる。
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