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獅子 (中公文庫 い 8-4)

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Kira
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ネタバレ三読目。今回は、スパイ小説としての面白さを意識して読んでみた。真田家に送りこまれている隠密も、信之が幕府側に潜入させた隠密も二重スパイであった。それを軸にした攻防は、何度読んでも面白い。信之の最晩年を描きながら、極上のエンタテインメント作品となっている。
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はちみつ
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ネタバレ面白い。 真田家と言えば、昌幸、幸村が有名だけど、その影に隠れてこんなにも素敵な人がいたのかと思わせてくれる。 領国の民のことを一番に考え、尽力する信之はかっこいい。 幕府との隠密戦は手に汗握る展開でドキドキ。 人情味溢れる人物たちがたくさん登場し、多くの絆が描かれている。 特に信之と鈴木右近忠重との関係は、ただの主従関係ではおさまらず、信之にとって盟友とも呼べる存在であったように思う。だからこそ、自分の死後、後をおうことを否定できなかったし、きっと死後も2人はずっと一緒にいるんだろうなと感じた。
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Kira
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ネタバレ図書館本。九十歳を越えてもなお、真田家存続のために戦う真田信之を描いた長編。隠居して一当斎と号し、隠居所で暮らす信之の穏やかな生活は、真田家当主の突然の死で乱される。後継者問題をめぐって幕府老中との攻防が始まる。信之がくり出した最後の切り札が、ぞくぞくするほど痛快だった。池波氏が真田家のスーパースター幸村ではなく、なぜ信之に注目していたのか、少しわかったような気がする。
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bassy
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ネタバレ真田太平記を読了し真田太平記ロス、余韻にもっと浸りたいという気持ちにうってつけな後日譚、93歳の信之と85歳の右近が真田家の跡継ぎ争いを治めるべく最後の活躍を!老いてなお明晰な頭脳と名君としての貫禄、右近との主従関係。家中を一つにし、後継者争いに介入する幕府老中酒井雅楽頭に、圧倒的不利な立場でありながら老獪な鮮やかな一撃。最後まで名君であり続けた信之と右近の絆。そして最後の刻がせまる信之と右近の心情と、真田太平記のラストを彷彿とさせるラストも感動的。池波先生のストーリーテラーっぷりも存分に堪能できる1冊♪
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ひびき
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ネタバレ真田太平記の後の話なので読みたいな~と思いつつ積んでいたのをようやく。執筆されたのが真田太平記の前なので、真田太平記と話が食い違う部分とか思い出すところとかありましたが、信之さんの「隠すことなど何もない」姿勢が最後まであっぱれすぎる…もののふを笑い飛ばすところでやられました。兄上最高。
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詩音
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ネタバレ人は自分を名君と呼ぶ。大名たるもの、名君で当たり前。真田のため込んだ金は、家のものでもあるが、領民のもの。いざというときのために蓄えは必要。93歳の信之と、85歳の右近。息のあった主従関係は素敵。信之が名君と呼ばれるのは、それだけ、当たり前のことができてない大名が多かった証拠かと。真田家、大好きです!真田太平記をもう一度全部読み返してみたい。
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