いや無理に映像化しようとせずに彼らの個性や人間くささを楽しめば良いとは思うんですけど、それがうまくいかず。なので、彼らがモノである意図や映像化に拠らない読み方のヒントを解説に期待したのですが、うーん、期待外れでした。(てか、解説で1頁半まるまる本文から引用するってちょっとずるくね?) 話としては嫌いでないです。「眠らない夜」とか好きだし「更けてゆく夏の宵を楽しんでいました」みたいな風情のある表現は良いなあと思う。全編通して世界観を作りあげている挿絵(油彩)も素晴らしい。
あ、でも今書いてて思ったけど、つい彼らの姿を脳裡に描こうとしてしまうのはこの挿絵の世界観のせいかもしれないですね。ファンタジックでもありながら写真かと思うような緻密さとリアリティを兼ね備えている感じの絵なので。
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