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檸檬のころ (幻冬舎文庫)

感想・レビュー
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こゆういきか
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ネタバレ初読みの作家さん。タイトルだけで手に取ったが、読んでる季節(春休み)も手伝って、一話一話ごとに引き込まれていく。朝井リョウ先生にも似てるけど、それよりもっと「地味な高校生活に輝く一点の星」。高校生の終わりの刹那は特別だよね。「広い空、厚い背中、季節のにおいの風。これが全部東京に行ったら失われてしまうんだと思うと、田舎には何でもある気がした。しょせんそんなのは気のせいで、私の欲しいものは東京にしかないって、頭ではちゃんとわかっていた。」
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ぽよ
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ネタバレ地味な田舎のどこにでもいる普通の高校生のなんでもない青春の一部を切り取った物語に、まるで自分が経験した甘酸っぱい恋や痛み、ほろ苦い思い出を辿っているかのようだった。鳥肌がたつほど震えた。これは名作だと思う。読んでよかった。
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ひろ
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作者もあとがきで 「地味な人なりの青春を描いた」と表現しているが、誰にとっても何でもないひとときが 思い返すとキラキラしていたり、懐かしかったりするんだよね。 叶わなくて切ない恋心や言葉にしなくても伝わる友情がすてきな作品ばかりだった。 子どもが家を出たからか、最後の雪の降る町~がじんわりとしみた。
0255文字
nick2208
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ネタバレ再読。「金子商店の夏」は主人公の挫折に胸が苦しくなる。「ルパンとレモン」は秋元の「痛いの」が痛い。「雪の降る町、春に散る花」は卒業シーズンにぴったりの内容で、今回再読したのはこの短編を思い出したからだが、やはり良い。秋元が佐々木に伝えた最後の言葉が胸に刺さる。
0255文字
Sachi
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大学の授業で最終章を読んだことがきっかけで購入。その後定期的に読みたくなる本。佐々木くんと加代ちゃんのすっぱい感じ。読んでいるだけで自分の高校時代の空気が蘇ってくる雰囲気が好き。林真理子さんの『葡萄が目に染みる』を読んでいる時と同じ感覚。
0255文字
たかきち
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ハッピーエンドで終わらない青春譚、いいね。最後の作品に描かれた、終わりを予感しながら一緒にいるところとか、胸が苦しかったな。
0255文字
yunyon
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田舎の高校で、東京に出てきた自分には既視感しかない青春の一コマでした。西君の痛すぎる気持ちや、白田さんの切なさ、なーんも分かって貰えない先生のやるせなさ、すごく伝わってきた。でも一番笑えたのは進路指導でせんせいが「そばと冷麺と稲庭うどんとラーメン、どれが好き?」って聞いた場面、地元以外の国立の進路指導なんてほんとそんなもので、なんかすごく懐かしかった~。
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らんちゃん
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☆☆☆☆
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ワタ
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著者の地元を思わせる北国の高校が舞台、7つの短編とともに四季を巡る。夏の強烈な日差し、冬のしんとした空気、朝の気怠さ、下校中にイヤフォンで聴いていた音楽、出会って離れてしまった人たち、あの頃大切にしていたことやもの、そういったものが収められたアルバムみたい。
0255文字
あやっぴ
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田舎の共学である高校の日常が描かれている。キラキラしたものだけでなく、学校生活に馴染めなかったり、好きな人に想いが伝えられなかったり。そんな一日一日でも、この子達にとっては大事な宝なのだ。私自身の甘酸っぱい思い出も蘇り、ドキドキしちゃった。素敵な読書時間だった。
0255文字
Ayakankoku
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青春小説。共学の学校に行っていたとしたら、自分もこんな青春を過ごしていたのかな…。
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きりん
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「書店員は見た」で紹介されていたので読んでみた。普通の高校生の普通の恋愛事情が普通に描かれていた。
0255文字
鳴神
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檸檬という言葉がぴったりの瑞々しくて少し苦い高校時代。日差しが照りつけて陰が濃くて生命力溢れる夏の様子や寂しくてひとつひとつの音が鮮明な冬の雰囲気など、綺麗な情景描写と共に、揺れ動く柔らかい心が描かれていた。強がったってうまくいかず空回りして、勝手に勘違いして盛り上がって。不器用で自分の感情に振り回されてく姿は読んでいて共感した。同年代の人にも、高校を卒業して時間が経った人にもおすすめしたい。
0255文字
桜もち 太郎
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連作短篇集。作者曰く「地味な人なりの青春」を書いたものらしい。東京から4時間半かかる地方都市が舞台になっている。雪深さや氷柱がでてくるので北の国だと思う。「いつかは飛べる。俺は飛べるほうのはずだ」と司法試験合格を目指す若者の思い。音楽ライターを目指す女子高生は、好きな男子のために「ラブソング」を書き上げる。「雪の降る町春に散る花」では東京に進学する女子と地元に残る男子の切ない話。作者は「地味な人」と言うけれど、そんなこと言ったら自分なんて「底辺の人」になってしまう。底から見上げてみるとみんな輝いて見えた。
0255文字
paty
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檸檬のころ=青春。私も田舎育ちなので、そして携帯も無い時代が青春時代だったので、懐かしい気持ちで読み進めてました。東京から4時間離れた町にある高校が舞台の短編7編。通っている学生、そばにある商店が実家の卒業生、数学を教える教師などなど。何か特別なことが起こる訳じゃなかったけど、登場人物みんなの気持ちに共感。うん、分かる分かるって。ラブソングの2人が良かった。ずっと友だちでいたい、って言われてみたかったかも。檸檬のように、すっぱい青春満喫して読了。
0255文字
ざぶとん
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夢や希望の代わりに逃げられない胸糞な日常を、そこそこ普通で幸せな若者たちが、なんやかんやで飲み込んだり諦めたりする短編集。 青春時代が存在しなかった人は、累積した胸糞に眠れなくなる。ちゃんと青春があった人にはエモくて共感できる。 あとがきで作者から青春が地獄側の人間だったと自己申告されるまでが、この短編集だと思った。陰キャにとっての読む眠眠打破。
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papapapapal
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とある田舎の高校を舞台にした連続短編。ドラマチック且つくそエモい。2005年発表とのことで、CDやMD、公衆電話など今ではもう懐かしいアイテムも多数登場。 「地味な人なりの青春」を描きたかったという豊島さんの言葉通り、どこにでもいるだろう生徒や先生たちの日常だけど、その全てにドラマがあり甘酸っぱさがあり、胸が苦しくなったり泣きたくなったりしてしまう。気持ちを伝えることすらできない叶わぬ恋心や、知らぬ間に終わってたんだと悟った時の苦い思い。…あれが青春だったんだなぁと気付くような、そんな素敵な作品。
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豆大福
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読書記録
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モモ
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青春の過剰摂取で心臓が痛くなる
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ゆ
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★★★★☆
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りっちゅん
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ネタバレ面白かった。これって横手?とか、ボタン押してドアを開閉って何?とか、ラストは奥羽本線?とかって読んだ。私は巣立ってきた故郷がない。ずっと地元にいる。なので上京の経験もない。地方の高校にいたらこんなふうだったのかな?とかって思いながら読んだ。読んで良かった。
0255文字
パリート
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この時期に読むにはピッタリ。日常ってこんなにキラキラしていて、センチメンタルなんだな。ネットもスマホも出てこなけど、時代を問わず全人類共感できる小説。そして読了後に自分史を振り返るとあら不思議、あんな地味だった自分の高校生活がなんかキラキラした思い出にすり替わる。まさに豊島マジック!
0255文字
ぜんまい
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著者の作品は初読み。瑞々しくてとても良い小説でした。タイトルも良い。
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megumi♪
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とある地方の高校、北高を通う生徒達にまつわる連作短編集。各章の登場人物に繋がりがあり、7つの短編で四季が一周。こういう構成好きです。高校生って酸っぱくて爽やかで、まさに“檸檬のころ”。どの話も青春!元気!幸せ!というより、どこか切なく等身大。特に、大人が主人公で高校生達を客観視しながら語る章は共感ができました。とは言いつつ一番好きな話は、趣味を通じて仲良くなった男の子が片想いだったものの、新たな可能性や出会いに気づく「ラブソング」です。
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こだまの本棚
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ドキドキした。学生が中心の短編集、青春小説に分類されるのかな。嫌なドキドキではなくて、新しい何かが始まる時に感じる期待と不安みたいなキラキラしたものだった。学生は高校生まで、というイメージがある。その時に感じたドキドキをこの本を読みながらまた体験していた。豊島さんの文章も素敵だった。柔らかくて綺麗で凛とした文章。物語では四季が巡る、その中で感情と気温とが交わる様な表現が素敵で、リアルだった。タイトルの「檸檬」が作品を表すみたいに甘い様でほんとはすごく酸っぱいけど爽やか。読み終えた時、桜が散って春を感じた。
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くら
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読んでるうちに”タイトルってこいう意味か!!”って驚かされました。
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k-umi(くみ)
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等身大の誰かの温度を感じる。派手ではないけれど、何か思い出すような。豊島さんの文章好きだな
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Pure
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やっぱり豊島ミホ。青春を書かせたらこれ程、生(なま)な味わいを出せる人を知らない。このレア感、ライブ感が大好き。少し物を書き始めているようですが、本格的に小説家として復帰して欲しい作家さんです。本作では、登場人物の視点から描かれているので、自身が主人公の時と他の人が主人公の登場人物の一人として描かれた時のイメージが異なるのが面白い。人って自分が思う自分と他人が思う自分にはかなりの差異があるんだなぁ。
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な
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豊島ミホって少女マンガみたいなお話がやっぱり多いのかな〜エバーグリーンもそうだったし、「ふつう」を切り取ったってこんな素敵なストーリーにはならんやろ‥と思って自分の高校時代を振り返ると、私の地味でふつうな女子高生時代にも、そういえば私にとってはドラマみたいな、キラキラ輝いたストーリーがあったよなと思い出したのでした‥。そんなキラキラを思い出させてくれるのにぴったりの、等身大の短編集という感じがした。
0255文字
エル
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☆4.1
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Boo
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コミュニティ「こんな本知りませんか?」で知り、読みたくなった本。一昔前のまだスマホもなく、携帯や公衆電話が出てくる場面も。高校生の頃まだ大人になりきれなくて、将来のことを考えると不安で、友情や恋の切ない気持ちを懐かしく感じる。野球部の彼と才色兼備の彼女、大学生になるため離れ離れになるところ…私にもそんな時があったなあと思い出した。檸檬のようにキュンと酸っぱい、キラキラしていたあの日が蘇ってくる…
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びわこっこ
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読売高校生新聞で、卒業をテーマとする本の特集が組まれ、そこで紹介されていた。登場人物の年代は様々だが、中学・高校時代を振り返り、キラキラ✨していた頃を思い出しては、現在の苦境から抜け出せないでいる自分を見つめ直し、苦悩から「卒業」する話の連作短編集だ。平凡な、どこにでもいる、ごく普通の人たちの青春時代は、檸檬のように、酸っぱくて、ほろ苦いが、香りに刺激されて、いくつになっても蘇ってくる。この作品を選んだ高校生に、「やるじゃん!」と言いたくなった。🌱
おくちゃん🌸🍡柳緑花紅

あ!アイコンがひな祭りケーキ😍

03/03 18:11
びわこっこ

おくちゃん 夫婦ふたりでひな祭りケーキ🎂食べるのも珍しいので、記念に使ってみました。🎎 日曜日までの期間限定です!🌸

03/03 21:15
0255文字
Hiropan
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ネタバレ私の学生時代もこれといった良き思い出はないけれど、遠くの大学に下宿する不安と冒険心に満ちた心情描写に強く共感できた。
0255文字
ねぎまぐろ
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★★★
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イト
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なんでもないありふれた、でもこの子にとってかけがえのない青春のひと欠片を詰め合わせたみたいな本でした。短編それぞれ、所々登場人物がリンクしていて、ある学校で起こる1年間の青春を追っかけていくような感覚。私は「ラブソング」が特に好きでした。趣味で盛り上がって、運命みたいに感じて、顔に出やすい素直さで好きバレして、告白する前に振られちゃって、、好きだなって気持ちはそのままに友達としてやっていく。振った振られたで人間関係が終わるわけでなく、人として好きだからで続いていく。夢に向かってひたむきな所も好きです。
0255文字
海燕
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私も30年前なら、感情移入して胸がキュンとなってもいたことだろう。歳を重ねた今では、端正な文であることを求めてしまう。この作品をどう表現すればよいのか‥と考えていたところ、高橋敏夫氏の解説を読んで目から鱗が落ちる思いだった。「(著者は)ふつうをかがやかす達人」であると。作品には確かに、超絶美少女やスーパーマンは出てこない。田舎のありふれた高校生の日々が描かれる。そうか、ふつうだからこそ人物の言葉や感情を近くに感じるし、自分の「あの頃」を懐かしく想い起こしもする。「雪の降る町、春に散る花」はよかった。
0255文字
シャオフイ
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ネタバレ最終章「雪の降る町、春に散る花」…加代子が上京する日の前夜、ドアの向こうで会話するお母さんとお父さんの会話の内容にジーンときた。私が上京する日の前夜ってどんなだったかな…覚えてない。最終章には上京で別れるカップルを歌ったシャ乱Qの「上京物語」またはNANAの中でナナの彼氏のレンが上京するシーンをイメージ。どの章も本のタイトルに出てくる檸檬の酸っぱさを彷彿させた。この本全体のテーマ曲を選ぶとするならGLAYの「グロリアス」🎶米津玄師辺りも合いそう。
0255文字
ぴろ
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高校生、つまり10年ぶり、ひょっとしたらそれ以上ぶりに、檸檬のころを読んで、自分の感受性はまだ死んでなかったんだ、って安心した 最後の話が最高に揺さぶられて、涙がぼろぼろ止まらなくて。 出ていく人は変わらず家だと思うけど、残された人にとってはいなくなってしまったと思う、てところが自分のこれからと重なって。母を残していくのは、辛くなるだろう、 本という媒体を通じて今の自分と向き合うのが好きなんだ、 この文章が響くって、こんな悩みがあったんだ、っていう対話を、自分のペースでできるから読み物が好きなんだな
0255文字
ふるふる
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何の予備知識もなく、タイトルに魅かれて手に取ったけど、すごくすごくよかった。
0255文字
なーさん
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もう何年も前のことだけど、すぐそばにあったふつうの青春がカラー写真で焼き直されたような本だった。
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