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感想・レビュー
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ネタバレ難しいところはあっても、すぐに例の場面が来て、なんと面白いのだろうとさすがは文豪と読み進めた。ところが、夢！？夢だった！？それはないだろうと落胆したり。そんなこんなで飽きる事なく最後まで読むことができた。金色夜叉だなんてなんて趣味のいいタイトルをつけるのだろう。

ナイス ★5

コメント(0)2023/01/03

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ネタバレやっとこさ通読。熱海の有名なシーンがこんなにはじめの頃にやってくることに驚く。ほとんどストーカーの満枝が最も恐ろしかったが、粘着質という点で貫一と似たもの同士か？と感じてしまった…。

ナイス ★6

コメント(0)2022/08/28

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ネタバレ【絢爛たる文体とロマン】おもしろかった。事態が急変する場面が何度もあり、文体と科白に読ませられる。これから１月１７日になると多分空を見上げて月を探すし、熱海の海岸に行きたい。熱海に貫一が来たシーンホラーかと思うくらい怖い。まさか、と思ったら。この小説の目が離せない感じ久し振りで良かった。本当に文章が美しい。「僕の涙で必ず月を曇らして見せるから」でも、続金色夜叉の夢オチは、ちょっと、、すごくドラマチックだなーと思ってたらまさかの。宮に手紙を送る以上の勇気がなかったってことかな。どこまでが夢か分からないけど。

ナイス ★9

コメント(0)2022/06/01

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ネタバレ未完＆文語体＆長編で避けられることの多いであろう作品。しかしとても面白い。未完ながら、終わり方も絶妙。設定としては、お宮の人物が素晴らしい。愛も欲も持ち合わせた故に、貫一を愛しながら富山に嫁ぎ、何も得られぬ辛さに合う。とはいえ、後の貫一への気持ちは愛か罪悪感か…個人的には愛が罪悪感にすり替わっただけの気もする。展開としては、貫一とお宮の事件の類似・対比を重層的に繰り返し、（貫一と満枝、狭山とお静）心の内を何度も重ねて表現していた。貫一が許す日は来るのか、夢オチは現実になるのか…現代でも楽しめた作品。

ナイス ★8

コメント(0)2021/10/12

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ネタバレ立身出世の道を捨て高利貸しに身を堕とし徹底して悪に染まろうとする貫一と一時の気の迷いで富も地位を得たが自責の念で心が荒み贖罪のみを求める宮　人を想う心とはこうまでして残酷なのか

ナイス ★5

コメント(0)2021/01/22

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ネタバレとても読みづらかったし理解に苦しむところもあったけど、どこをとっても美しい言葉で、鮮やかな情景が浮かんできて読んでいてとても楽しかった。特に夢の中で宮が自害する場面は、目が眩むほどの情熱的な愛に胸が締め付けられて、ページを捲る手が止まらなかった。まさしく恋の色がはっきりと現れた作品だと思いました。

ナイス ★6

コメント(0)2021/01/09

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ネタバレ明治のベストセラー、令和の今遂に読む。正直若いとはいえなくなってきてる自分としては、若気の至りだなこの人たち、とも思える。貫一くん、明治の世で学業修めて洋行するのしないのっていう位だからこれ相当な将来性では。期を待つのも手なのでは。宮ちゃん、既に持ってる人の未来なんて分からんよ、日本の未来切り開くかもしれない貫一くんに賭けてみる価値はあると思うけどね。…でもそう単純じゃないのが人生だよね。そうだよね。あとこれ中途半端なとこで終わるなって思ったら未完だったんだ。ここからどうまとめる予定だったのかも気になる。

ナイス ★22

コメント(0)2020/07/18

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ネタバレ愛と財がテーマ。宮の愛を失って非道な「金色夜叉」となってしまう主人公、貫一。対照的な狭山とお静が後半に登場する。宮と寛一や狭山とお静を見ていると金がいかに大きな力をもって人を苦しめるかということが分かるが、その大きな力をもって寛一が狭山とお静を救うことができたのもまた皮肉だ。

ナイス ★4

コメント(0)2020/07/10

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ネタバレ貫一お宮像で有名な本作。時代性や未完であることは考慮の余地有りなのですが、読んでいて本当にイライラしました。男間貫一君、潔癖すぎやしませんか。しかも事大きく男らしい復讐をと望んだ実が、後悔に苦しむ宮を見たままにしておく、だなんて。長いことグチグチとなんでこんな奴がモテるんだとやっかみ半分に。でも考えると女性に処女性を求めることは男にありがちなことで、その特性こそ人の持つ夜叉なのではと思ったり。古い文体に苦戦しましたが、感情を呼び起こす確かなる明治文学を代表する一大ロマンでした。

ナイス ★16

コメント(0)2019/12/10

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ネタバレ🔴熱海にある銅像で有名な小説。内容を知らずして銅像だけ見るとDV内容かよ、と思ってましたが読むと意外や意外に面白い！構図はドラマ『やまとなでしこ』に似ており現代に読んでも楽しめるので新聞連載当時、人気を博していたのもうなずけます。お宮が貫一を振って資産家の方に嫁いだことで貫一に同情はしませんが、お宮が資産家と結婚して裕福な生活を手にした後、隣の芝生は青く見える的に、やっぱり純粋な愛として貫一を選べば良かったのではないか、と思うのは正直どうかと思う。「お金vs純粋な愛」、どちらが正解かは無いと思います。

ナイス ★4

コメント(0)2018/12/10

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ネタバレ★★★☆☆　ついに赦さなかったか…。学生編→高利貸編→宮の悔悟編。宮が寛一を振った理由、富山の脅迫or寛一のためと思ったが…元々金持ちなのに更なる富豪になりたかっただけだった。そりゃ蹴るわ。寛一はグレて出奔、学士の道も友達も失い高利貸になりタコ殴りにされたり後見人焼殺されたり美人クリイムの赤樫にストーカーされたり。宮は宮で寛一に謝罪したら殺されてもいいって程悔やんで鬱々人生…流石に哀れ。普通忘れて豪遊して暮らすよ。赤樫と宮が血みどろ修羅場して宮が自殺して寛一が「赦したぞ！」って叫ぶ流れは夢落ちだし…。辛い

ナイス ★11

コメント(0)2018/09/17

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ネタバレ昔の言葉で読みにくいが、会話文が多いので、ぼおっと意味が分かるので、読めた。貫一は不幸だと思う。お宮への思いが本気だったため、別の金持ちの男と結婚され、捨てられ、恨みになって、心を失い高利貸しとなった。別れた後、別の人を愛せていたら、幸せもあったかと思う。お宮は結婚するまで、お嬢様で親の思い通り生きていれば大丈夫、というところがあったんだと思う。本気だった恋に気づいたときはもう遅かった。そして、最悪の結末。でも貫一は最後に愛を貫くカップルに会って救われたのだと思う。昔の物語にしては紆余曲折で面白かった。

ナイス ★14

コメント(1)2017/10/22

みえこ

あらすじを読むと、少し読み間違えていたようで、最悪の結末は貫一の夢の話だったようだ。その他は読んだ通りでした。

ナイス ★2

10/22 06:04

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ネタバレコンジキヤシャ、という響きがただカッコイイというたいへんなノリで購入した一冊。続編まで読んだ後、「金色夜叉」＝「金の亡者」みたいな意味だったことを聞き、メウロコ。確かによく考えてみれば、宮の裏切りにあい高利貸しの道に足を嵌った貫一は、お金の鬼になっている。恋人に失望→ダークサイド→何かが琴線に触れ更生しかける、みたいな筋書きって、王道だけけれど、面白い。しかし、やっぱり地の文語文は読みにくく、つらい。文語文ばかり続くページに出現した口語のセリフは、救われたような気分になる。

ナイス ★5

コメント(0)2017/08/21

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ネタバレザ・愛憎劇。登場人物たちのはち切れんばかりの感情は、読者は追いつけないほど強烈… 未完なのが惜しい、なまじ未完だと満江に軍配が上がって欲しくなってしまう。となると尾崎紅葉の弟子による完結編は、物凄く「うーん……」という感じ。完結させて欲しくないような…

ナイス ★6

コメント(0)2017/07/22

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ネタバレ著者・尾崎紅葉未完の大作です。銀行家の御曹司・富山唯継に見初められた鴫沢宮は、（種々の解釈の一つを採るなら）彼の金力になびいて許嫁の書生・間貫一との婚約を反故にしてしまいます。それに絶望した貫一は彼女への怒りからエリートコースを外れ、高利貸に堕していきます。そうした状況下での宮の悔悟や貫一の改心等が後に綴られますが、その結末は著者の死により、可能性を示唆するに留まります。しかし未完といえども、本作が後に演劇や映画、歌謡曲の題材になることからは、本作の物語としての〈強さ〉を看取せざるを得ませんでした。

ナイス ★8

コメント(0)2017/06/20

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ネタバレ貫一のネチネチ腐った女のような恨み方、それ以前に大変読みづらい文章でなかなか苦労した。「人間よりは金のほうがはるかに頼りになりますよ。頼りにならんのは人の心です。」未完なのが惜しい。なぜこじれたのか..それにしても「それは難有う!!!」のテンションにｸｽｯとした。

ナイス ★3

コメント(0)2016/10/29

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ネタバレ美貌の鴫沢宮をカルタ会で見染めた銀行家の息子・富山唯継は、宮に求婚しその代償として宮の許婚者・間貫一を外遊させることを宮の両親に誓う。熱海の海岸で、宮の心が富山に傾いたと知った貫一は絶望し金銭の鬼と化して高利貸しの手代になる…。――有名な作品なので一度は読むべきと思い、中学の頃に読了。大人になって思い返すと、当時の私には本筋は読み取れていないな。最近はノンフィクションから離れつつあるけど、いつかまた読み返したい。

ナイス ★4

コメント(0)日付不明

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ネタバレ復讐するために人生を費やす、という表現が金色夜叉には相応しいかもしれない。当時では大学生が高利貸しになるのは珍しく、その姿勢からも復讐の覚悟を窺える。しかし実際は悪人を貫くことで精一杯だ。人生を復讐で埋める意味を、私は自分の言葉で表せないので「僕だけがいない街」の「足りない何かを埋めることが人生」という台詞を借りる。主人公は、金で失った恋人の空白を復讐で埋めたに違いない。が、恋人が死んで復讐もできなくなった時、一体、次は何で足りない何かを埋めて生きるのだろう。私は、その先のことを主題にした作品を読みたい。

ナイス ★6

コメント(0)日付不明

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