形式:文庫
出版社:草思社
→られるのは江戸時代の日本、ティコピア島、中国やオーストラリアなど。資源、環境、人口、経済格差など複雑化する要因を整理し崩壊の因子を探り出す。そして現代人の目指すべき方向性を呈示する。下巻の449ページに『現在では、日本の木製品輸入が第三世界の熱帯雨林破壊の最大要因となっている。』と書いてありショックを受けた。地球環境破壊は他人ごとではない。我々の日常の中にも破滅の因子が含まれているという事。地球環境について考える現代人必読の書。→
→詳細→ https://takeshi3017.chu.jp/file10/naiyou24102.html
→社会の持続可能性に成功している文明を分析していた。外的交渉を絶ち、自然環境と人口増加の管理に成功した事例、良好な環境維持をボトムアップで醸成しトップダウンでの徹底。 鉱山業の環境侵害は石油、石炭採掘のように短期的に現れず、その被害も甚大。日常に使われる鉱物資源が一体如何なる企業発か分かない。消費を通し環境保護に参加する森林資源のFSC認証、海洋資源MSC認証が現代の企業の環境保護保全強制の仕組作りとなっている。→
→バーバラ・タックマンは「支配者や為政者が最初に得た着想を無傷のまま維持する」観念に支配され、それは環境被害に結びつく価値観の由来と言う。 基本的価値の一部が生存と両立し得なくなったと感じるとき、それを捨て去る決断は困難を伴う。ルワンダやカンボジアのポル・ポトはその例かもしれない。
上記の中で環境問題では3.が最もありふれていて、最も意外であり、あまりにも多様な形をとるので、極めて対策が難しいのだが、著者曰く、「世界中の人間の行動は、あらゆる環境問題に影響を及ぼし、それらはまた世界中の他者に影響を与えることを正しく認識することが必要」と述べている。オランダは環境問題に積極的であるが、それは多くの国土が干拓地で、海面上昇の影響を全国民が受けるためである。すなわち、世界が一つの干拓地という意識を持つことで、環境問題を食い止めることができるのではないかという結論で、本作は閉じられている。
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→られるのは江戸時代の日本、ティコピア島、中国やオーストラリアなど。資源、環境、人口、経済格差など複雑化する要因を整理し崩壊の因子を探り出す。そして現代人の目指すべき方向性を呈示する。下巻の449ページに『現在では、日本の木製品輸入が第三世界の熱帯雨林破壊の最大要因となっている。』と書いてありショックを受けた。地球環境破壊は他人ごとではない。我々の日常の中にも破滅の因子が含まれているという事。地球環境について考える現代人必読の書。→
→詳細→ https://takeshi3017.chu.jp/file10/naiyou24102.html