読書メーター KADOKAWA Group

日の名残り (ハヤカワepi文庫 イ 1-1)

感想・レビュー
3132

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
ゆう
新着
かつてダーリントン卿に仕えた執事、スティーブンスは旅に出ます。見たことのないイギリスの田園、桟橋のあかりといった情景にどこか郷愁を感じました。スティーブンスの、執事という仕事への誇りが真っすぐでいてどこか不器用なところが憎めない。
0255文字
Tokki
新着
ネタバレ原作も映画も甲乙付け難いほど、秀逸!良い意味で古き良き頃のイギリスの雰囲気を味わえる。執事のスティーブンスと女中頭のミス・ケントンの距離感も絶妙。最後が堪らなく哀しい‥‥
0255文字
settar
新着
20世紀前半のイギリス。ある貴族に仕えた執事が、今のご主人様のフォードで紡ぐロードムービー。読者は助手席にでも座った気分で執事の行く先を見守ることになる。ゴールにはかつての同僚の女中頭が待つなか、窓から流れるのは大英帝国が歩んできた激変の時代と激戦の傷跡。それを脇目に運転手が何度も回顧するのは、前のご主人様に忠誠を誓ったあの頃。最後は斜陽にしんみり。結論、この品格ある運転手の人生に付き合うのも悪くない。
0255文字
おかか
新着
ネタバレ正しいか間違いか、勝ちか負けかという捉え方はあるが、信じたいものを信じ抜くのが人生で良いじゃないかと思わされた。 最後、主人公が、自分は郷と違って、選ばずに、信じただけだと言う場面があったが、「信じる」という選択をしたのではないか。 騎士道精神を貫く主人公の生き様に重ねて、英国の栄枯盛衰を風刺しているのが秀逸だった。 語り手が人生の答え合わせを経て、心の傷を認め、昇華していく過程で心が熱くなった。 それにしたがって、物事の見え方が変化し、恣意的な目線による語りだったことが後々わかりおもしろい構成だった。
0255文字
8123
新着
ネタバレどうしてもメタってしまうクセが抜けず「執事論」を「作家論」として読んでしまう。終盤の再会シーンはそんなケチ臭い読解を後悔するほど情感豊かでしみじみこころに沁みる。物語の結びでスティーブンスがジョークの習得を決意するくだりを読み、「人生は喜劇として決着させるべき物語」だとする『コレクションズ』の一節を思い出した。
0255文字
GORIRA800
新着
人に支える職業というのは優秀な上に立つべき人がいるからこそ成り立つもの イギリス伝統の文化って高貴さがあって現代の大衆では失われていたとしても、国民の下地となる高いポテンシャルを感じる 高い精神性があるからこその旅、そして人生観が素敵だった
0255文字
もぷもぷプリン
新着
ちょっと期待しすぎた。普通。丸谷才一さんの論評がよかった。
0255文字
あめふりくまさん
新着
ネタバレもしかしたら実現していたかもしれない別の人生を、よりよい人生をーたとえば、ミスタースティーブンス、あなたといっしょの人生をー
0255文字
天乃かぐち。
新着
これは面白い小説ですね。
0255文字
志摩子
新着
イギリスの古風な老執事のスティーブンス。主人から束の間の休暇を与えられ、昔の同僚を訪ねる旅に出る物語。真面目・生真面目すぎる性格が、かえってユーモラスで微笑ましい。個人的に最後の章がとても良くて特にラスト10ページあたりが印象に残った。その中の、ある老人との会話の中で、1日のうちで1番楽しいのは夕方だ、とその老人が言う。人の一生も中年期からは人生の夕暮れというらしいから、人生においての夕暮れも楽しいのかな、と思いたい。。「日の名残り」という題名も物語にぴったりだと思う。
0255文字
茶々丸
新着
ノーベル文学賞作家、カズオ・イシグロの作品は初めて読んだ。 老執事の現在と回想が行ったり来たりして話は進むが、“執事”という職業に接することがほぼない現代日本人には本当のところは理解できないのかもしれない。文中には、「執事はイギリスにしかおらず、ほかの国にいるのは、名称はどうであれ単なる召使だ、とはよく言われること」ともあったが。。。 しかし、ミス・ケントンとスティーブンスはなぜあそこまで突っかかり合うのか。心の奥底にある好意だけなのか。 “大英帝国の終焉”“品格”など他にも考えさせられる点は多い。
0255文字
xx1
新着
英国の執事の話がそう感じさせるのか独特の世界観で最後まで読みました。最後に近づくにつれ面白さは増していって最後が一番良かったです。
0255文字
さばずし2487398
新着
最終章が美しく、ここだけ何度も読んだ。台詞のやり取り、明かされる人物達の末路、風景。ミセスケントンとの、人生の答え合わせを分かち合う僅かな時間。「品格」の解釈が村人とずれている場面があったが、雇い主に全幅の信頼を寄せるこの時代の英国執事の生き方は日本の武家にも通じる所がある。愚直なまでに一本の道で生きる者、歴史に翻弄される者、不服ながらもそこから幸福を得る者。結局は目の前に置かれたひとつを懸命に生きるしかない。誰にでもどんな1日でもその答えを感じる日が必ず来るのだと思った。そこはまだ終わりでない事も。
さばずし2487398

かつての古き良き時代、客達のお付きの執事達が一堂に会し、情報交換や色んな議論などをし合う部屋は、ぜひとも覗いてみたいと思った。

03/04 02:50
0255文字
はまち
新着
ネタバレノーベル文学賞を受賞したことで手に取ってみた。文章が昭和初期のかたい感じなのは翻訳だからか、英国文学だからか。執事の仕事や美学といった英国文化がちょっとだけ分かった。スティーブンスはダーリントン卿に忠実であるがゆえに、仕事以外は鈍感で、他人の目を気にしすぎのカッコつけの、かなりイライラする人物であり、ミス・ケントンも分かりにくい性格で、振り返りばかりで旅はちっとも進まないし、でも最後はスパーンと美しく終わったのはさすが。日の名残りのタイトルが十分に効いている。
0255文字
紺
新着
英国の落日、時代の大きな変遷が迫り、夕陽に照らされる主人公の内省。執事としての品格を重んじ、様々なものを遠ざけてきたのは、そう在ることの方が生きやすかったからだろう。美学や矜持も、誇りある言い訳だから。とりかえしのつかない流れのなかで、誰もがそれぞれの物語を歩んでいる。後悔や逡巡、喪失の痛みや苦さを抱えることも、人生の味わいと豊かさの一部だと思わせてくれる。それでいて、彼の真実はどこにもないようにも感じる。それでも、日の名残りを胸に、再び確かに歩き出す姿には、いじらしい哀感だけでなく、静かに励まされる。
0255文字
八百蔵
新着
次第に主人公執事に、違和感、狭苦しさ、息苦しさを感じるようになる。そして、仕事を盾にして、本音を必ずしも語らない態度を取る人物ということも明らかになる。話の殆どを占めているのは、女中頭との人間関係であり、ここでは、内心の吐露と隠蔽が代わる代わる提示される。その辺り実に巧み。もう一つのテーマは民主主義で、何かの結論がある訳ではないが、その問題点…今日にも引き続いている問題点…は、積極的に明示されている。自分くらい歳を取ってから読むと、色々と元気が出ないもとになりかねないので、若いうちに読む方がいい。
0255文字
しろあん
新着
ネタバレ誠実な性格で雇主に忠実であるが故の鈍感さ、それによる過去の反省。そしてこれからジョークを身につけ人間関係をうまくやっていこうと努力するところ。抜け目ない四角四面のスティーブンスの描写が滑稽でもあり、仕事に対する丁寧さに背筋が伸びる思いだった。
0255文字
しおり
新着
日本出身、イギリス在住のノーベル賞作家の著書。日本的な要素はなく、翻訳の文体のせいかもしれないし、主人公が執事であるせいかもしれないが、非常に英国的な文章に感じた。しかし解説を読むと「外国系の作家なのでイギリスおよびイギリス人に対し客観的になることができるせいもかなりある」とある。英国的か、外国系か、どちらなのだろうか。ほかの著書も読みたくなった。
0255文字
ゆーじ
新着
実に読み応えがある作品。執事という職業とそれを生業とする人々の覚悟に感服。ドイツ賠償問題に対する青臭い政策論を振りかざす古典的英国紳士に仕える主人公の姿がまさに日の名残りを象徴する。スデーデン割譲を容認したチェンバレンとリッペンドロップの非公式会談を設けたこのご主人は戦後に至ってもマスコミの非難を受け廃人同様になってしまう。主人が腐れば執事も腐るということか。人生の選択肢がない執事に「品格」は相応しい制服だろうか。
0255文字
おおさかな
新着
ネタバレ友人に薦められて読んだ。わたしを離さないでが好きで、もともと興味があったので、いいきっかけになった。独特の丁寧な書きぶりなのに重たくなく読み込めてしまう相変わらずすごい文章。ストーリーの切なさはニューシネマパラダイスのような。不器用で、ある意味頑固な主人公が凝り固まった己の感情に徐々に気づき、受け入れていく。人生を振り返る彼が、過去を抱きしめつつこれからの人生に少し前向きに取り組む感じが、初老(笑)を迎えた私の心にも励ましになる思いがした。
0255文字
至
新着
男女の鈍感なやり取りは、同じイギリス文学の『高慢と偏見』を思い出す。 スティーブンはwiki曰く、信頼出来ない語り手ということだが確かにその通りで、どこまで真実に近くどこからスティーブンスの恣意的な印象が入っているか、考えると面白い。 食堂に迷い込んだ虎を殺す逸話。「そのときまでには、最近の出来事の痕跡もあらかた消えていると存じますので----」 ダーリントン卿の判断は結果的に間違っており、卿に仕えた自分の意義、そしてミスケントンとのあったかもしれない可能性について、同時に受け止めることはかなり辛いものが
至

あるだろう。桟橋の明かりが付き始める時間帯のような日の名残りの中で 自分の人生を受け止め、しかしながら前向きにジョークの練習をしようとするスティーブンスの姿が、哀愁を誘うと感じてしまうのは単純すぎるか。

02/14 22:53
0255文字
さく
新着
作者は有名な方ですが、初めて読みました。執事の世界ってこういうふうなんだなー、という感じと、こういうのは文献とかで調べられるんだろうか、ということと。主人公の控えめすぎる言動とかがなんとなくイギリスっぽいな、とか(イメージですが)。だよね、やっぱりミス・ケントンはそうだったんだよね、とか。執事の言葉使いが、英語でもそういう敬語みたいなのなんだろうな、と思って興味深かったです。
洋書好きな読書モンガー

イギリスの執事についてはこんな本もあります。「図説メイドと執事の文化誌」シャーン・エヴァンス著 原書房2012年 副題:英国家事使用人たちの日常 御参考に。

02/15 18:11
さく

こんにちは。本のご紹介ありがとうございます。おもしろそうな本ですね! ちょっと探してみようと思います。

02/16 19:56
0255文字
Kaname Funakoshi
新着
「品格」にこだわりながら教条的にそつなく仕事をこなす執事だが、実は体面を気にしていつでも人からよく見られたいスティーブンスによる回想。対独宥和を進めて結果的にナチスに協力してしまう主人ダーリントン卿、いつも遠回しにしか表現しないミス・ケントンなど、屋敷を舞台にして役割を演じる人たちの祭りの後
0255文字
シンゼン
新着
ネタバレ品格を持った執事として主人に付き従うことを信条とするスティーブンスは、新しい主人のジョークにうまく反応できない。主人から提案された旅行に最初は拒否を示すも、相応しい品格を持ってかつての同僚ミス・ケントンを訪ねる旅をし、その中で自身の人生を振り返る。自身の意見を持たず主人の良き判断に従うこと、主人とジョークを言い合うこと、私的な感情に浸ること。最初の信条を真に成し遂げた「日」は主人のドイツ協力という道徳的間違いの日でもあった。名残りのうちに自身の品格の由来を辿り直し、ジョークによる対等な関係を夢想する。名作
0255文字
よこみちよのすけ
新着
一人の人生を描くと同時にイギリスの近代史も描いてる作品。淡々とした文章からは確かに表現力を感じ、静かに作品は流れます。主人公からのみの描写で様々な憶測や考察が生まれる作風にもなってますね。イギリスの覇権国からの凋落とリンクして、人生の喪失感を凝縮した一筋縄ではいかない名作。
0255文字
meke
新着
読後感がよかった。 話とその時代が直結していると感じ、舞台となっている歴史事実を知りたいと思った。 ある村に泊まったときの、村人とのやりとりがよい。 イギリス英語、アメリカ英語、イギリス英語も階級によっての違うだろうから、映画もみていたいし、英語版も読んでみたい。
0255文字
まると
新着
古き良き英国の邸宅の雰囲気など現代の日本に生きる自分には思い描けるわけもないのに、ありありと目の前に情景が浮かんできて、あっという間に引き込まれました。訳も良いのだろうけど、カズオイシグロは文章力、構成力ともに完璧ですね。初老を迎えた律儀な男の人生に、英国の落日を重ね合わせているのでしょうか。様々な読み方のできる味わい深い物語でした。個を犠牲にして主人に尽くす、執事という地味な職業に生涯を捧げた人を主人公に据えながら、これほどまでに一つの時代、人生のはかなさを描くことができるとは。その手腕に驚嘆しました。
0255文字
アヴィ
新着
英国ドラマや映画でよく見る執事という存在、わかっているようでわかっていなかったことが本書を読むことで理解できた気がする。日本的な主人と奉公人の関係とは違う、職業人としての執事の心の内がこの短い旅行を描いた小説の中に浮かび上がってくる。未視聴の本作の映画も見たいが、古き良き英国映画の執事が登場するシーンをまた見たくなった。
0255文字
まみ
新着
0255文字
ねこ
新着
イギリスに旅行に行くに先立ち読み始めたものの旅後に読了しました。古き良きイギリス文化を少しでも理解したくて手に取りました。主人公はダーリントン・ホール筆頭執事のスティーブンス。時は1956年、主人の車を借りて元女執事頭の所までの小旅行での出来事、心の動き、過去の回想、淡い恋心、そして…。この頃、既にイギリスは過去の偉大な大英帝国から衰退の時であり、お屋敷で執事を何十人も雇えない所か売却しなければならない状態。その時代と執事スティーブンスの人生がシンクロし、切なく未来に憂いてしまう。それでも今を生きなけれは
0255文字
朔乃
新着
7年ぶりくらいの再読。キャラクターとしてのスティーブンスが前よりもしっかり見られてよかった。あの人だからこそジョークが下手なところもまたよいのだ。仕事のための人生なのか、人生の一部分としての仕事なのか。何かを抜けることで別れもある。初読時に関わっていて後に疎遠になっていった人たちのこともいろいろと思い出した。人生の夕方を楽しめるといいね
朔乃

高校の授業で読んだときはイシグロ作品に通底する「信じる」っていうキーワードが触れられていて、たしかにこの作品にもあるんだよな

01/20 01:28
0255文字
尼西基馬大意
新着
礼儀正しく真面目で、いつも冷静を装うことができて、少し融通の利かない名執事スティーブンスにとって、同じ日時に同じ建物の中において、世界史を決める秘密会議と、自分史を方向づける重大な出来事が、ほぼ同時進行で進んでいたことは、名残りどころか後悔や絶望と言ってもいいだろう。主人に対して、一切の私情を挟まぬ滅私奉公ぶりは、どんな仕事の虫でも舌を巻く。例えば彼がドイツに生まれて、ナチス高官の秘書になったとしても、私見を言わずに立派に職務をこなしたであろう、ということが暗に仄めかされているようで戦慄した。
0255文字
Musigny
新着
ネタバレ初カズオ イシグロだったがめちゃめちゃ良かった。タイトルが人生のメタファーになってるのかと最後で気付く。途中まで真面目堅物執事の日常の思い出を振り返るだけで大して面白みを見いだせなかったけれど、ラスト20ページくらいからグッと引き込まれた。夕方もいい時間だと思える人生にしよう。最後のジョークのくだり、和んだ(笑)
0255文字
沈丁花
新着
執事という職務に忠実であろうと奮闘する様が、時にはユーモアさえ醸し出す。まじめすぎて逆に笑えるところは『天才柳沢教授の生活』というマンガを思い出した。心の機微から、歴史が作られる舞台裏の描写までスケールが大きく、超面白かった。間違いなく大傑作だ。丸谷才一氏の解説で理解が深まった。心のすれ違いはもどかしい。悲劇でもあるが救いもある。どんな所だろう?とインターネットで調べつつ読み、イギリスに行ってみたくもなった。
0255文字
lila
新着
英国の紳士、執事の生き様を著者らしい美しく淡々とした文体で描かれます。 職業というよりも生き様であり、仕える主人に敬意をもちながら屋敷の一部として機能することは確かに気高いことだと思います。 英国の主人に対する敬意と彼の人生史を美しく保ちたいという自我、米国の主人に認められたい自我と前主人を敬ううえの敬意、言葉の端々や行動や内省にその片鱗が見られるのは美しくも秀逸と思います。 偉そうに言いつつも、私的には純文学過ぎて時々読むくらいがちょうど良いノーベル賞作家です。
0255文字
ととむ
新着
情景の美しい小説はそれのみで価値がある。執事の嘘だか本当だかわかんない過去語りにイラッとするが最後の夕日でチャラだ。
0255文字
晴
新着
やんごとなきご身分の主人に仕えていた執事・スティーブンスの回顧録。短いドライブ旅の中で思い出す、長年仕えたダーリントン卿への敬慕、常に自分の目標となっていた亡き父、そして女中頭のミス・ケントンへの想い。最初は世界観が難しそうやなと思いましたが、彼の執事としての矜持が垣間見えました。ミス・ケントンへの態度に対しては、「え…?鈍すぎ…?」って思いました。
0255文字
こけこ
新着
初カズオ・イシグロ。今まで難しそうだなと思っていたので読まなかった。執事という仕事を通しての考え方、見方。そして回顧録。「夕方が一日で一番いい時間」深い。滋味にあふれる言葉。この言葉に納得するのは、ある程度経験してきたからなのか?また、時間をおいて改めて読みたい。その時、私はどんな感想を持つのだろう?
0255文字
S A
新着
ネタバレミスター-スティーブンスという執事がダーリントン卿に仕えていて、後にファラディ様のお付きとなるが勝手が違い少し休暇をいただくことになる。旅の目的は以前働いていたミスーケントンに会いに行くことだ。結婚の為に辞めたのだ。旅の間中、2人の思い出が頭に浮かぶ。彼は自分を私こそ真の「名家に雇われて」いた執事だと自負している。旅でいろんな人に会い、話しをしたことにより、ファラディ様と良好な付き合いが出来るようにと、ジョークを本格的に身につけようと考えを改めてるのだ。
0255文字
やぎとら
新着
ネタバレ解説に「悲劇」とあったけど悲劇なのかな? これが特別「悲劇」ではないと思うのは、誰にだって少なからず過去を思い出しては自分に言い訳するようなことがあるからだ。大なり小なりみんなが感じる傷だからだ。なによりラストが最高。これだけ自分の嫌なこと思い知っても、また明日からがんばろう、って前向きになれるのであれば全然「悲劇」じゃなくていいんじゃないか。まじでしんどかったけどこうやって少しずつ折り合いつけてがんばろうってなるのはすてきじゃないか。だからちょっと泣きました。
0255文字
全3132件中 1-40 件を表示
日の名残り (ハヤカワepi文庫 イ 1-1)評価60感想・レビュー3132