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女ノマド、一人砂漠に生きる (集英社新書)

感想・レビュー
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Voodoo Kami
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今となっては20年以上前の2003年から2012年まで、エジプトの砂漠で暮らす遊牧民と時おり生活を共にした著者のルポ。自分語りがほとんどのないのが潔く、その一方でここまで地元民たちと打ち解けるまでの過程も知りたいとは思いました。当時でさえ現地でも携帯電話が爆発的に普及し始めていたことを考えると、現在の状況は推して知るべしで、それを残念に思うのもこちらのエゴかもしれません。足跡だけでそれが誰かわかるという能力はすごい。一夫多妻制は端で見ているほどシンプルなものではないこともわかりました。
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どんちゃんまま
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夫や子どもたちと離れ、ひとりラクダを連れてエジプトの砂漠で暮らす女遊牧民サイーダさんと生活を共にした著者の記録。遊牧の営みの中で培われてきた知恵や価値観、思想。貧しくても自由で豊か、そしてしあわせそうだった。''今は一つの場所にたくさんの人が集まっているから問題が起きる。 ずっと昔から私たちは離れて暮らしてきた 。でも心は近かった。'' この一文が心に残りました。 一夫多妻制は女性を不幸にすると思っていたけど、イスラム教では許されてるんですね。
みらあ

最近、人に疲れてるので読みたくなりました。昔モロッコ(当時は一夫多妻制)を旅した時「3番目の妻になってくれ」とガイドさんに言われたことを思い出しました(笑)。素敵なレビューの格を下げてお許しを🙏💦

01/10 21:00
どんちゃんまま

みらあさん☆コメントありがとうございます♪ モロッコに行かれたことがあるんですね。そしてプロポーズ!なかなかできない経験ですね〜。 こんな暮らしをしてる方がおられるんだなぁ〜と思いながら読みました。疑似体験ができるとおもいます。機会があれば読んでみてください♪

01/10 21:19
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読書やあさん
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フィクション。老婆一人での遊牧生活に一定期間一緒に暮らすことを数年続ける。水の大切さを改めて感じる。男と女の秘め事まで隠さず記載されているのがフィクションぽくていい。読むと、人間・定住したことが争いの始まり・・とも納得。でも安定した生活は定住が有利。人間に中途半端な知恵があるがために定住を選んだのだろう。神様もっと知恵を!イスラム教が生活に大きく入り込んでいるのも感じる。そして納得できる。先々、遊牧民はいなくなると感じる。彼女は貴重な存在だ。 ーー 2024/10/23 8
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まままま
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サイーダとの砂漠暮らし。 水を粗末にしてイライラされたり、なかなかリアルに厳しそう。 最後のほうで、サイーダは最近だとコーラなども飲み、色々欲しがることもある的なことも書いていて、現代的な変化も感じた。 満点の星空、何もしない、することがない。そういう生活、想像できない。でも考えてみるきっかけになった。
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nando
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ネタバレイスラムの教えは無宗教の私には思いもよらない事も多い。イスラム教で、砂漠の遊牧民のおばあさんの生活。毎日の祈りの時間、結婚前の男女の関わり等、コーランの教えによって生活する、そういった遊牧民にも携帯電話、テレビといった文明(?)が長い取材の終わりにじわじわと現れてくる。遊牧民は文明と無関係と思いがち。と著者と同じ感覚がよぎった。人との関わりが苦手だった著者がここまで取材できている事にも驚き。
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sugar!
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過酷な自然環境で、ただ生きることに一生懸命であることがとても魅力的に見える。それはとっても辛いものだから、たくさん祈ったり、生活すること自体に誇りをもったりするのかも知れない。砂漠の眠りは美しい、ってのはその日一日をやりきった者に訪れるご褒美みたいなものなのか。
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ツキミドリ
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別世界。イスラムの世界はやっぱり男性による執筆本が多く、女性社会がよく分からなかったので、読んでてとても面白かった。サイーダの暮らしはシンプルで美しく、少し憧れる。でも自分がしたら1週間は保たないだろうな。後半の定住地での周りの人々の話は一気に俗世的となり、慣習は日本とほど遠いが、感情は世界共通なんだなと認識させられた。
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ちびたぬき
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ブックカウンセリングで勧められた本、2冊目。砂漠のシンプルな生活は素敵だが大変そう。同じ遊牧民でも便利な生活に流れる人もたくさんいて、民族性というものでもないらしい。イスラム社会の結婚についての考えが面白かった。女たちの噂話はどこの国でも変わらないらしい。もう少しイスラム社会について知りたかったかな。
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セレーナ
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うわさ話と自分の勝手な幻想を押し付けてるなあという印象しか残らない。知ってることしか遊牧民の暮らしは書かれてないし、ほぼ著者の雑記帳。
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キーホン
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砂漠に生きるというのがどんなものであるか、私が想像してもわかるものではないだろう。日本を一歩も出たことのない身でこんなことを言うのもなんだが、これだけ環境も社会的な常識や考え方も違う者同士なのに同じようなことを言いたくなるのは何なのだろう?試しにご近所のばあさん仲間に話したらやっぱり同じように思うらしい。近頃の女は恥じらいがない云々、近頃の人との付き合い方はなってない云々、少し前なら農薬を使った野菜、子どもを産むのに大騒ぎする若い子等々。すごいなぁ、人はどこにいても年を取ると同じような愚痴を言うらしい。
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Machiko
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内気で大人しくて大学に入るまで友達もいなくて…な筆者が大変身。でもプロフィール見たら、大学って上智大学じゃん。お嬢…??ともあれ「遊牧民」って言葉から我々が想像するようなストイックで孤高な生き方と現実はだいぶ違うようだ、昨今では。あ、2012年出版だからもっと状況変わってるかも。いずれにしろ気になるのは、結局のところフジヨさん、ご結婚されたの?ってところ。 参考文献は充実してます。
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noznoz
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遊牧民と出会う事なんて、この先あるような気がしないから、本で出会えてよかった。遊牧民というのは資本主義に縛られておらず、厳しい環境の中自由な感じもする。最後に書かれていた、不便で素朴なままでいて欲しいと願う感じはよくわかる。やっぱり、どんな人も便利な方に流れるよね。遊牧民がコーラ、う~んとなるけれど。
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amdd
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面白そうなノンフィクションがあったので、読んでみた。たったひとりでラクダを連れてエジプトの砂漠で暮らす女遊牧民サイーダの話。著者は、彼女と遊牧生活をともにしていくなかで、茶目っ気と愛嬌のある語り口に、虜になっていく。しかし、砂漠での生活は自由と言えど、大変そう。毒ヘビはいるし、水や食料、トイレやお風呂にだって困る。でも一度見てみたいな、砂漠の上の満点の星空。他にも、男女の結婚事情などについても書いてあって、勉強になった。
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きゅうり。
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久々に読んで良かったと思う本でした。図書館から借りた本だけど、これは買おうかな。何年かして読み返した時、きっと感じるものは違う気がする。
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RIKA
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どこに行って何をしようと自由さ。 歳をとったら男は要らない。 と言って放つ、女遊牧民サイーダ。女は強し! イスラム社会の結婚観も独特で、それに従いながら生きていく女たちもまた逞しいなぁ。
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Masaki  Maruyama
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仕事読書。14年前の在阪当時、国立民族学博物館でフランスのジプシーであるマヌーシュ族を題材にした映画を見た際、メルセデスで移動しているのに驚いた。本書で描かれる女性遊牧者がエジプトの砂漠をラクダで移動しながら暮らす様子は2003年頃からの話だから、同じ時期でも非定住生活のありようはまだ様々だったのを感じる。民博の大森康宏教授が「日本の国際化がもっと進んだ将来、定住者国家と共存関係を保ってきたジプシーの知恵に学ぶ点は大いにある」と言っていたことが現実化した今、遊牧生活での情報の伝わり方などは参考になる。
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pyon
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常見ちゃんの本。きちんと読みたかった。 あっぱれ、常見ちゃん!
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うさっぴ
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著者の行動力がすごい!ひとりエジプトの砂漠で暮らす遊牧民のサイーダさん。自分の想像もしていなかった生活をされていて、祈りと共にあり、すごいなと思った。
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しぇるぱ
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著者は写真家、商業のブツ写真を撮って、その売り上げを砂漠行に突っ込んでいる。エジプトの紅海からナイル川までの地域で、一人と知り合う。サイーダ、56才、ベドウィンの老女だが、ここでは遊牧民一般を指すノマドという用語を使うことにする。2003年頃から2012年にかけて、一年に何度もサイーダを訪ねている。砂漠でラクダを追っているところ、定住地にも追っていく。どうやら砂漠では群れで移動するものではないらしい。一人なのだ。砂漠では噂・情報は迅速に伝わって行く。サイーダのところに外国の女が来ているそうな。ノマドの一角
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はる
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図書館本。月刊たくさんのふしぎ「砂漠のサイーダさん」はわたしにとってのオールタイムベスト100に入る本なのだけれど、これはその周辺のいろいろに詳しい一冊。驚愕したのはサイーダさんの年齢。(日本ではこの年齢をバアサンというのは危険だろ!)砂漠、エジプト、定住と遊牧、女と男、目次の見出しを読むだけでも面白い。曰く「女は宝石」「結婚はスイカ」神様も星空も近しい暮らしが少しうらやましい。
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テツ
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一人砂漠に暮らす遊牧民のおばさんサイーダの生活。七頭のラクダと共に生きていく世界とはどんなものなのか。歩き、食べ、ラクダの世話をし、そして祈る日々。自分が幸福なのか不幸なのかって他者との関係性の上にしか成り立たない価値基準によって判断されると思うのでなかなか主観だけでは判断出来ないだろうけれど、サイーダさんは自分の人生をどう評価するのか直接聞いてみたいなと思った。ただ単に「生きている」というだけのことなのにそのスタイルは地球の上に存在する人間の数だけ存在しているんだよな。
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書の旅人
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人間本来の生き方とは?それを言えば、人各々だろうから、どれが正しいかは言えない。実はこの本も、積ん読エリアの発掘本。5年も前に買っていながら、先日掘り返すまで、すっかり忘れていた。それでも見つけた瞬間、引き付けられるものを感じ、これは今、読むべき本だと直感した。結果は、正にその通り。独り身となり、模索しながら歩く私に、また力を与えてくれた。私はそんなに強くない…。奮い立っては、落ち込み…。また駆け出しては、しゃがみ込むことの繰返し。それでも私を励ましてくれる人や本との出逢いは、何物にも変えがたい。
書の旅人

「おまえは、おまえでいいのだよ」表紙の微笑むサイーダにそう言われた気がする。

04/11 17:43
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yurari
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結婚はスイカみたいなもの。取材の対象をサイーダおばさん一人にした方が良かったんじゃなかろうか。内容は良かったが構成がちと残念。
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Hiroh
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ネタバレ沙漠でひとりラクダと暮らす老婆(最初は50歳代だが、この社会では十分老人)。自分のペースで歩き、食べ、1日5回の祈りを30分も捧げる。なんてシンプルで美しい。とはいえ、所々に荷物置き場があったりコーラの味を覚えたらそれをねだったり、スープの素を使うようになったり、こちらの勝手な思い入れは裏切られる。それでも我々と比べたら遙かにシンプル。イスラムの結婚事情は同著者の別作品で読んだけれど、今回は遊牧民とそうではない者との違いも面白かった。遊牧民は身一つで嫁ぐけれど、他は嫁入り支度がたくさん必要。
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ああああ
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ひとり砂漠で暮らしているというサイーダおばさんと、その家族たちのお話。リアリティーのある描写に加えて、著者の常見さんのサイーダさん達との距離感がとても良いと思う。迎え入れる側のおおらかさもあるけど、しっかりとした人づきあいがあるから見えたこと書けたことがあるんじゃないかと感じた。サイーダさんは元気かなあ。
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エンゼルパンダ
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遊牧民の生活を知りたくて、50代女性サイーダと2人、砂漠で暮らしてみることにした著者。女性が一人で砂漠で暮らす日常は困難でありつつも気ままで楽しい一面も。印象的だったのはサイーダが共に暮らす7頭のラクダそれぞれを見分けて、足跡だけでもどのラクダのものかわかるということ。ラクダによってケガをさせられたり(時には死に至ることもあるという)することはあっても定住者に自分のラクダを売って、彼らが好きに歩き回れなくなるのは可哀相と言うサイーダが好きだ。続く。
エンゼルパンダ

90年代終わり頃から砂漠の環境の変化(年に数回降っていた雨が降らなくなった)や「遊牧民の暮らしを見せて観光客をラクダに乗せる」ことを仕事にする定住者が増えたことでサイーダのような遊牧民はほとんどいなくなった。このためにラクダに必要最低限の荷を乗せて生活するための様々な智恵が消えてゆく運命なのは切ない。著者が女性だからこそ聞くことが出来た女たちの本音も面白かった。

09/06 18:45
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yanyan
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一夫多妻制が当然にある国の女性たちは、当然に自分以外にも夫には愛する人がいて、同じ屋根のもと妻たちは仲良くやっているものかとおもってた。でもやっぱり人間の感情はそんなにうまく柔軟にできているはずはないよね。夫の方だって、器用に何人もの女性を均等に愛することができる才能なんて持ち合わせていない。なかなか知ることができないイスラムの慣習をさらっと読ませてくれる本。
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ふろんた2.0
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砂漠で一人生きる遊牧民の暮らしに密着。遊牧民でも物資に恵まれ生活が豊かになり、定住するものも増えている。ただ、そこにあるのは競争のある資本主義社会。豊かな暮らしとは何かを考えさせられる。が、旅行記のような内容でもあるので、議論するというよりは雑談の1つとして。
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みみみ
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ひとりで砂漠で遊牧、とまでは言わないけれど、旅に出たいなあ。
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hobo
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正直ノンフィクションとしてはかなり物足りず、読了後もモヤモヤとした気持ちが残った。前半の密着ドキュメントだけで良いし、後半の人間模様は私には必要なかった。最近の本の活字は大きくて読みやすいが、その分中身が薄くなっては困る。この分野の最高傑作である本多勝一のアラビア遊牧民を100点とすると全体で20点、前半だけをとっても30点。
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fu
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砂漠で遊牧民女性が一人で生きられるのか?砂漠生活での一番のリスクは、犯罪よりも水不足なのだ。水が命とりになって命を落とす危険性のほうがずっと高い。イスラム世界で、男性作家が現地女性に取材をするのは大変難しいだろうから、その点では、女性である著者が取材することは意義があると思うが、「黒壇」や「ピダハン」のような濃密なルポルタージュを期待して読むと肩透しをくらった気分になる。ルポというより旅行記のよう。
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まき
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ネタバレ砂漠で一人で暮らすってどんな気分なんだろう。人との係り合い、砂漠でのルール、それぞれが重要なことだと分かった上での生活なので、まるっきり一人ってわけでもない。砂漠とはいえ文明の波は容赦なく押し寄せ、携帯電話もあるし、コカ・コーラを飲んだりする。それでも定住を選ばず、砂漠で生きるサイーダ。いつまで砂漠に居るかは神様が決める、っていう言葉にしみじみ。
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linbose
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★★★☆☆
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ぱ・せり
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遊牧民の生活はとても興味深かった。定住地の暮らしは、都会の問題点と一致することもあって、遊牧生活の自由度は憧れ。ただ強い紫外線とお風呂がないこととウォシュレットがないことで、砂漠では暮らせない〜〜〜
ぱ・せり

2泊3日体験かな、せいぜい(o^o^o)

10/13 20:46
hatto

だね~(^▽^) 人間便利さになれるとサバイバルはできないってことだね(笑)

10/19 17:19
5件のコメントを全て見る
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taka
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遊牧民の女性が言う「みんな金儲けに忙しくて、他人のことはどうでもよくなった。」という言葉が印象に残った。 女性が男性から身を隠すことによってより魅力的に見せる、というのは一理あるなぁと感心してしまった。
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ヒメヒメ
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Willie the Wildcat
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近代化の波。遊牧民も例外ではない。家族とも離れ、1人砂漠で暮らすサイーダの心境。自由。都市生活からの自由のみならず、遊牧民の縛りからの自由も求めている気がしてならない。現代への失望もあるのかな・・・。対照的なライヤ。”新”世代(?)の女性観ではなく、心を表現するようになったことが差異。一方、世代を超えた敬神の姿勢。著者の率直さが人柄を表す反面、更なるテーマの絞込みと深堀りを期待・・・。
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sheeta
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フジヨさん、すごい。よくあそこまで入り込めたなあ。並々ならぬ努力と情熱を感じた。遊牧民の暮らしぶりはとても興味深く、また文明の波に飲まれていく様子もよく伝わった。イスラムの教義に定められる男女のあり方は、感心する部分もあり、また逆に、不利を被る女性の立場もよくレポートされていてよかった。
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