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黄金風景(Kindle版)

感想・レビュー
72

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Hiroki  Nishizumi
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性格の悪い筆者にしては素直でよろしい
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か
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青空文庫にて読了しました。 お慶さんの最後の言葉が、心からそう思ってのことなのか、皮肉を込めているのかわからないけれど、どちらにしても、凛とした女性の格好良さがあってとても良かった。 正直、私は人に対して主人公のような感情を持ってしまうこともあるし、逆に女中時代のお慶さんのようなことを人にされたこともある。 だからどちらの気持ちもわかる気がしていて、だからこそ、お慶さんのような人になりたいと改めて思えた。短い話だったのに、こんなにたくさんの気持ちが出てきてとても興味深い作品だった。
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こばまり
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読後感のいたたまれなさよ。シチュエーションもさることながら、エピローグにも鼻白らんでしまう。以前は単に相性が悪いと思っていたが、案外太宰の術中にはまっているのかも。この手のものにカテゴリはあるのか。イヤミスや頭木弘樹氏の絶望図書館のような。 春日武彦著『自殺帳』から。
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Vakira
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津島家、富豪時代、治ちゃん幼少の頃、当時十六、七歳だった何をやってものろい、とろい女中を苛めていた。この女中の名はお慶。他の掌編ではKって事?本当は誰?もしや、治ちゃんの筆おろしの相手?今では金なしの治ちゃん。警察官と結婚して立派に家族を築いたお慶さんに出会う。治ちゃん、負けたと思う。人生に。治ちゃんのこの頃の掌編にはこのパターンが度々登場する。負けてもいいのだ。お慶の勝利は治ちゃんに光をくれるのだ。よって黄金風景ね。
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に
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最初復讐される話かと思ったらそれよりもさらに心に刺さる終わり方だった。悪意を放たれるよりこういう態度とられる方がしんどいよなと個人的には思った。
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かっくん
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お慶さん、できた人だよ。
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mtk_hr
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ネタバレのろくさくて、いつも下に見ていた女中・お慶。語り手の「私」は幼少期、お慶をいじめていた。そんなお慶には今、幸せな家庭があり「私」のことを「親切に、目をかけて下さった」と言う。「私」は落ちぶれてしまったというのに……。そんな「私」の惨めで恥ずかしくて情けない感情、そして「彼らはそうでなければならないのだ」という思いが絶妙に描かれていて、読みながらやるせない気持ちが溢れた。
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kawa
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ふりかえるとチクリとする子供の頃の思い出。それが予期せぬ形でよみがえり、ちょっと眩しい結末として描かれる。おもわずうなってしまう良く出来た短編だ。我が身に置き換えて様々なことを考えさせられる。(spotify/ 「朗読のアナ 寺島尚正」にて 12分)
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上空弘育(ひろじー)
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オーディオブックにて。聴き終わったとき、小説と思えなく、事実を書き綴ったものかと勘違いしてしまいそうだった。太宰治自身の中の事実と重ね合わせている部分があるから、そう思えたのかな。
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優希
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小説家ではあるものの、食べるのに困っているときに幼い頃に出会った女中に再会します。恥ずかしいのか口をきくこともできないのは、太宰の幼い頃と重ねているからでしょう。小説でありながら、太宰の現在を描いているように思えました。
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梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」
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▼主人公が子供の頃に虐めた女中と再会するという、短編物語。 ▼ああ、また太宰。自らの劣等感を文学で表現したということだらうか。 ▼太宰治の劣等感が滲み出る内容だ。 ▼結末が哀れ。他人の幸福を見て、涙まで流している。もちろん嬉し涙では無い。
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NORI
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小説家として食うに困っている生活をを送っている時に、子供の頃にいびっていた女中との再会。恥ずかしくて顔を合わられない、、これは太宰の弱い内面をさらけ出しているのだろうか、サラッと読めました(°∀° )
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助作
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みっともないと感じていた自分が完全に子供だったってことか。少なくとも実体験としてこれを発表し自分の弱い内面をさらけ出すという手法で読ませてくるとは。読んで身悶えするような感じを受けた自分が「負け」でいいです。
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しゅん
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太宰における「勝った」「負けた」の使い方はどこか心を動かすものがある。少年時代にさんざん嫌がらせを働いた女中お慶との再会。偶然出会った警官にその存在を伝聞させる構造。
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ゆづき
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ネタバレ子供の頃の思い出の中にあった人と再会し、顔を合わせられない太宰の様子が思い浮かびます。
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スリーピージーン
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昔、愛新覚羅溥儀の自伝「私の半生」を読んだ。2歳で即位した皇帝は社会性など皆無で、全く他人の心情を想像することができず、お付きの者たちに石の入ったものを食べさせたり、殴ったりつねったり、ひどいことをしていたと書かれていた。それを叱って、彼に人間性を与えたのは、貧しい家から奉公に来ていた乳母だったそうだ。自分に人間的な情をそなえてくれたのはその乳母だったと記している。太宰も大地主の坊ちゃんで、使用人なんて人とも思っていなかったのかもしれない。再会して、あんなことを言われては、それはそれは冷や汗ものだろう。
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かふ
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石原美智子と挙式を上げたその日の夜に口述筆記させたとある。石原美智子との「処女作」ということになるのだろうか?理想の家族が、かつての虐めていた女中の姿なのだ。ほろっとしてしまう。そういう女中はいたのだろうが、あくまでもフィクションだと思う(そこが太宰の小説の上手さだ)。太宰の頭の中にあった女中の未来を自分たちの未来と重ねたのだろうか?
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ねこ
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Audible。かつて見下していた女中と再び出会う。落ちぶれた自分に対して、女中は家族、金銭、人間性において劣っていた。そのことに対して「負けた」と敗北感を与えられてしまう。さらに女中が昔いびっていたことを「目下のものにもそれは親切に、目を掛けて下さった。」と感謝までされている。そのことに対して更に負けた、と心中で思い『負けた。これは、いいことだ。そうなければ、いけないのだ。彼らの勝利は、また私のあすの出発にも、光を与える。』と締められている。
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巨大猫は9kgから fat
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お慶さんが逞しいと言うか、強かというか。女は強し。
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村上春巻
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ネタバレ【A】成功したいのと同じくらい、いやそれ以上に、落魄したいという願望が、太宰の心の奥底にあったのではないか。贅沢(成功)は最高の復讐である、などという言葉を思い出した。
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ゆたんぽ
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いい読書
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Hong Kong
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あはは、やられたね、私。
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不易流行
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ネタバレKindle版▽私なら太宰のようなことはたぶんしないだろう。しかし、お慶さんのようには絶対なれない▽負けたのはいいとして、「かれらの勝利は、また私のあすの出発にも、光を与える」は、かっこつけ過ぎではないか。立ったまま泣いているだけでよいのに。
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美鈴
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課題本の為再読。 最後の「負けた」という表現に、読み手である私の方が負けた。 やっぱり太宰治が好きだと再認識。
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tamako
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創作なのか実際の記憶なのか。お慶さんは私の仕打ちを忘れているのかいないのか。行き場のない気持ち。https://www.aozora.gr.jp/cards/000035/card2257.html
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芽
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ネタバレ子供の頃に家にいたどんくさい女中。それが嫌でたまらずいびりまくっていた主人公だったが、大人になってからはすさんだ生活に落ちてしまっていた。そんな時に訪ねてきた警察官が実はその女中を知っているという。だが、かつてのこともあって見せる顔がないと怯える主人公。当時は恨んでいた女中だったけれど、今は感謝していると告げたのは、いびられたことが良い方に転じたということなのかな。どちらにしろ、幸せになることが大きな復讐になるのだなと思えた。
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どんちゃんまま
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ネタバレ「目下のものにもそれは親切に目をかけて下すった。」ずっとその時から思っていたのか、今だからそう言えるのか?最後の二行を読めばこのタイトルの意味がわかる。
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押さない
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人生で一度、こんなふうに負けてみたい。こんなふうに負けてみたいのだ。
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ももすけ
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小説家として、食うに困るような生活をおくっているある日、子供の頃、いびり倒した女中に再会。彼女は家族と共に幸せに暮らし、太宰が過去を恥、まともに顔もあわせられずにいるにもかかわらず、潔く「負けた」と感じずにはいられない、彼女の大人な発言を耳にする。...文豪、性格悪いな( ^∀^)ゲラゲラ 人間らしくて良いけど。
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ちょむちょむ
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家庭をもつ風景こそ黄金の風景なのだ。
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雨杜
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ネタバレお慶の懐の深さ、人としての強さに憧れる。潔く負けを認めた主人公も、これを機に変化していくのだろう。
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とりじまカラス
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昼寝前に短編を読了。 かつては裕福な家でワガママ放題をしていた主人公。 大人になって落ちぶれた主人公の元に、かつて散々イジメた女中が現れて……。 現代で言うところの『勝ち組・負け組』的な考えを、敢えて前向きに使ったすばらしい作品。 大人になった主人公が、家族を得た女中に対し、負けを認めるシーンが実にいいです。 かつてウスノロでイジメられていた女中が、幸せな家庭を築いているからこそ感じられる希望。 世の中は考え方次第だなと思いました。
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愛と勇気だけが友達です
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ネタバレ昔いじめていた女中が、落ちぶれた自分のことを立派な人と褒めてくれ、それを聞いた太宰が立ったまま泣く話。太宰が奥さんに口述筆記にて書かせた始めたの作品。(書かせたって表現ままりすきじゃないけど)
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Natsuko
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ネタバレ運動しながらの聞く読書。紙の読書も併せて今さらながら太宰作品にはまりつつある。大地主の家に生まれるも落ちぶれ、物書きをしながら海辺で細々と暮らす私。ひょんなことから、子供時代苛めた女中の今を知る。当時バカにしてひどい仕打ちをしたことを忘れられない私だが、元女中は感謝しながら幸せな家庭を築いている。親子仲睦まじく海辺を歩く姿に思わず「負けた」とつぶやく私…読み手からは両者含んでの黄金風景に思える。 改めて聞く読書で短編をじっくり読み、感想を残せる楽しみを味わっている。要は感想書くのも好きなのだろう😅
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西瓜
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太宰の心の中の渦を巻くようような絶望の表現が秀逸。このような表現でこの人は読者に深く愛されているように思う。でも案外現実は違っていたりする。 全体的にとても気持ち良い。黄金という言葉が字の如くあの世界を光り輝かせている。黄金という言葉の使い方も上手。 このような文体をなんと言うのだろうか。 てにをは が少し省かれていて、1つのセンテンスが長い。
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浦島の亀@南メキシコ
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読友さんレビューより。太宰らしい自虐。幸せは自分の心持ちひとつで作りあげるもので、知性や裕福さとは関係がない。そもそも勝ち負けで考えている時点で、この主人公は寂しい人間だろうと思う。幸せな家族の「黄金風景」、風邪ッ引きでグダグダなお正月だけど、いい風景を見せてもらいました。
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AZレメディオス@読メ再開
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西村俊彦の朗読ノオト https://youtu.be/Q4w1jrPwrHM キンドルにて再読。 以前ドラマだったか、映画で知っている物語だったが、改めて読んでみてしみじみ良い話しだった。読んでいて最後、海辺の風景が物語と相まって燦然と輝いて目の前に浮かんできた。『黄金風景』今のところ一番好きだ。
AZレメディオス@読メ再開

1939年作メモ:海の岸辺に緑なす樫の木、その樫の木に黄金の細き鎖のむすばれて   ─プウシキン─

01/03 06:22
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しょぼーん
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青空文庫で読了。最後の2行が非常に良かったです。  https://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/2257_15061.html
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rou
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リアル小泊たけ回想録?日記くさいけど、津軽の一部を異化したものか。太宰のテーマの異化も私的なスタイルにするとこうなるのね。へー。
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