形式:文庫
出版社:東京創元社
形式:単行本
形式:Kindle版
短編それぞれのトリックは令和でも通用するかなと思うけれど、作品が書かれた時代に通底する社会の思想や雰囲気、常識を想定できない(=令和の感覚で読んでしまう)と、とても読みづらいかもしれない。この本においては、起きた事件の動機付けに必然を感じられるか?という推理小説の根幹に関わってくるので、普遍性て難しいなと改めて感じた次第です。
⇒つづき●で感想はというと、正直なとことろイマイチだ。自分にとっては、作家「加納朋子」を知る作品としては意味があったと思うが、楽しむ作品としては物足りなかった。もしも、この作品やこれ以前の作品が初読みだったらファンにはならなかっただろうなと思う。ちなみに初読みは「カーテンコール」でハマるきっかけになったのは「七人の敵がいる」だ。ブルドーザー陽子最高!でもたぶん加納さんが本当に書きたいと思っているのは、どちらかというと「ななつのこ」からこの小説まで続いているロマンチックな日常の謎的作品なんだろうなとも思う。
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