形式:文庫
出版社:岩波書店
「真剣な事柄については真剣であるべきだが、真剣でない事柄については真剣であるな」「人間というものは、多くは操り人形であって、ほんのわずか真実にあずかるに過ぎない」「立法者は不正と損害という、この二つのものに目を向けていなければならない」「いつでも最善のことを行なうことができたり、行うことを望んだりする、というほどに素質にめぐまれている者はいない」「一なる形相(イデア)へと目を向けることができるということ、そのこと以上に、その観察や考察をより厳密なものにする方法があるでしょうか」
(地の文→)他国の人たちに善き人間であると思われるか、思われないかということは、けっして軽く見てはならないことなのです。大多数の人間は、徳をほんとうに所有していることからは欠けているにしても、他の人間が悪しき者であるか善き者であるかを判別する能力をも、それと同じ程度に欠いているわけではないからです。多くの人びとの間でのよい評判を大切にするようにという韓国は、多くの国にとっては適切なものとなる。
完全な意味で善き人間であろうとするなら、まず自分自身がほんとうに善い人間となり、そうすることでよい生活を送っているのだという評判をえようとするのが、いちばん正しくてまた最も効果のある方法であって、自分自身が善い人間であることなしには、よい評判もけっしてえられない(414頁)。
http://meganeculture.boo.jp/2017/07/12/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%88%E3%83%B3%E3%80%8E%E6%B3%95%E5%BE%8B%E3%80%8F/
あ、画一的な性格をもった内容でした。唯一の善を目的としたとき、到達手段は1つしかなくて、みんながそれぞれの方法でそれぞれの目的を達成しようとする社会は無秩序だとプラトンは考えていた。
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