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キャリア教育のウソ (ちくまプリマー新書 197)

感想・レビュー
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結城
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自分の受けたキャリア教育にいまいち納得がいっていなかったので読んだ。筆者は、正社員として就職してその会社で定年まで働く……というモデルを前提とする現状のキャリア教育は視野狭窄に陥っている、と指摘する、非正規雇用にもちゃんと目を向けるべきではないか、と。教育に関する本はたぶんはじめて読んだが、けっこうおもしろかったです。ちくまプリマーなので読みやすい。
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Chiyo K.
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ネタバレ若年雇用問題(フリーターや離職率の増加)を踏まえ20年ほど前から行われているキャリア教育。キャリアデザインの専門家から見ると、学校で行われていたキャリア教育は「ウソ」に見えたそうだ。自己分析や夢を考えるのはいいけどそれでは片手落ちでは?もっと世の中の現実を知った上で、自分なりの「軸」を形成させ、壁にぶつかっても柔軟に方向転換できる能力とか、仕事だけじゃない結婚や子育てなどのライフイベントも踏まえた意識を持たせるべきじゃないの?という内容(たぶん)。10代で考えたことがそのまま将来も通用するはずがない。→
Chiyo K.

ならば学生のうちから、将来不本意な労働条件におかれることも想定し、そんな時どうしたいか、どうすればいいかを知っておいてもらうのもキャリア教育に必要なことだと。10年以上前に出た本だが、著者が憂慮するキャリア教育の現状は中学高校レベルではあまり変わっていないと思う。例えば社会科で世の中のしくみを教える時に、自分がこれから参入していく世界であることを意識させるだけでだいぶ違うし、そう教えている先生もたくさんいると思う。教科学習と連携してよりよいキャリア学習が今後進めばいいと感じる。

12/22 14:43
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くま太郎
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文科省「若者・自立挑戦プラン」(2003)「キャリア教育総合計画」、2005「中学校職場体験ガイド」。 現在のキャリア教育 1自己理解、2職業理解、3キャリアプラン 銀行型学習ー知識やスキルをストック 料理教室型学習ー習得するのは料理の仕方 望まれるキャリア教育 学び習慣と人生をキャリアデザインするマインド    非正規雇用を見据えたキャリア教育の必要性 1非正規での働き方のメリットデメリット 2次のステップへの見通しの立て方 3公的職業訓練や求職者支援情報提供 4労働法 5なかまづくり
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宵
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就職後数年は「自分の努力vs仕事」の構図で世の中を捉えているけど、一歩離れて日本を眺めるとこういう事になっていたのだなぁ、という事を教わった本。 『若者の就職難が問題なのは、若者たち自身の「チャンス」や「可能性」を閉ざしてしまうということもあるが、それ以上に、それが今後の日本の「経済基盤」を崩壊させ、「社会不安」や「社会保障システム」の機能不全を引き起こしてしまう「社会問題」であるからなのである。 そして、キャリア教育とは、そうした事態に対応するための、"教育的な処方箋"に他ならなかった。』
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かっぱまき
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◆今日のキャリア教育が狭義の「正社員に就職すること」のみに熱を注いでいる問題点を指摘し、またそうなった背景を解説。◆正社員か非正規職員かという二極化した社会構造が問題であること、また正社員なら安心できて、非正規職員は恥ずべき存在だという「信仰」も問題であること。正社員だっていつリストラされるか分からないし、非正規職員だってその後の転換はいつでも可能性がある。◆やりたいと思う仕事の根底にある「軸」を認識すれば、職業選択の幅と可能性が広がる。(人助けをしたい、ものづくりをしたい、ライフワークバランス優先など)
かっぱまき

◆小学生の時から「将来の夢は?」と聞き続けるキャリア教育のせいで、特定の仕事内容ばかり目指してしまう。

02/13 09:43
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ヒラマサ
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キャリア系の書籍でよく引用されているので読了。思っていたよりライトな内容で、要するに正社員モデルを前提としたキャリア教育を批判し、ライフプランニングも含めたしなやかなキャリア教育を実施すべきと主張。キャリアアンカーとキャリアアダプタビリティを育成することでこれらが達成されるとも。キャリア系の書籍を複数冊読んだうえでは目新しい主張ではないが、多くの書籍で引用されているということは、当時は目新しい指摘だった可能性が高いわけで、その意味では重要なマイルストーンだと思う。
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どっち
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技術系なのか、事務系なのか、広い意味での対人サービスなのかといった「方向感覚」と、自分が働いていくうえで何を大切にしたいのか、何をやりとげたいのかといった「価値観」が、大まかにつかめれば十分である/子供のキャリアデザインを考えるにあたり今のところ一番良かった本、メモなし、図書館本
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つっきー
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私は社会人になってから正社員・時短正社員・派遣社員・契約社員と経験して今は専業主婦。結婚してすぐ子ども欲しかったけど子どもが生まれたのが三年半後、二人目もすぐ欲しかったけど病気がわかって少なくともあと六年は待たないといけないっぽい。こんなこと学生のうちには想像できない、そりゃそう!笑 でも、人生通してのキャリアで実現したいことは、就活してるときに一生懸命考えたことの延長線上だなって思うし、自分が一番大事にしたいことが決まってたので、これまでのキャリアも納得してるかな。
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lctouch
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やはり自己肯定感が下地に必要なのだと感じた。教育とは自己実現するための自走方法を教示していくことである。そして自己実現とは自身にとっての幸せを追求することに他ならない。幸せを見つけるにはしがらみを気にせず、考えたこと感じたことを大切にすることで見えてくる。そのために絶対的な安心感やセーフティーネットが必要。
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あんとわねっと
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羅針盤は、自分の生き方の「軸」である。自分のなかでじっくりと育て、磨きあげていく。 正規雇用の会社員が将来安定する職業ではなくなった時代。自分のキャリア(仕事だけでなくライフキャリアも)は、自分がワクワクする方を選んで進めていきたいと思いました!
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Mika Otomo
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授業で紹介いただいた本(やっと読めた)。銀行型から料理教室型へ。ホントにそうだなと思う。社内のアンケートで、キャリア支援をしてほしいとの声はあるのだが、誰かが決めてくれるのではなく、自分で決めるものというのを中堅社員に理解してもらうには?、とか、若手は自分で決めることはわかっているが決めていくプロセスをどう支援していくか?課題が異なる中、一様の支援ではうまくはことは運ばないなーと再認識。
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ピンガペンギン
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自立の近い子のこともあり読んだ。文科省が2012年に作成した高校入学者を100人として、その後どうなるという表が親としてショックだった。2012は大卒求人倍率が急減した不景気時期。高卒、大卒、専門学校卒業後、就労継続(何年かは不明)しているのは41人。(転職成功者もいるだろうが)若いうちに知識スキルを身につけるのが肝か。全部読むと、キャリアは偶然に左右される部分が多いのでキャリア教育は表面的になりがちとわかる。著者のせいでなく世界の急激な変化に全く対応出来てないという現実からくる問題か。
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takao
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ふむ
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たぴ
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一見するとタイトルは過激ですが、中身は地に足のついた内容でした。近年の雇用状況の分析と著者からの提案が非常にリーダブルで分かりやすいです。2013年刊行の本書ですが、それから8年たった今も「やりたいこと」幻想は生き続いているように思われます。ですが、願望をストレートに叶えられるとは限らないし、就労状況がいつ不安定になるかは予測できません。正直、私は一人の若者として本書のかなりの部分(特に第2章)をリスクヘッジに活かすべく読みました。労働法の入門書がいくつか紹介されていたのも有難かったです。
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AKN
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学校のキャリア教育は正規雇用になることに偏り、非正規になってしまったあとの教育が不十分という点にはっとさせられた。
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Jah_ taro
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「キャリア」の定義をとらえ直す助けになりました。
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はしも
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キャリア教育とされているものの狭さと、多様化が進んだはずの現代において正社員至上主義を掲げる愚かしさを実感した。とても読みやすい論考。
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おひたし
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キャリア教育は、もともと若者がきちんとした職につかずないために、社会保障の仕組みが崩れることを懸念した文科省の意向が強く反映されているというのが印象に残った。 また、非正規雇用が多いことを教員が意識していないので、高校または大学を卒業したあとはすぐに正社員になることがキャリア教育の主軸になっているという部分に対しては、とても納得がいった。 高校のキャリア教育の授業を聞いていた時に、なんとなくその場にいる全員が正社員になるような気がしたのは、前提が社会と違うからだと、この本を読んでハタと気づいた。
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フランソワズ・ムギクリーヌ
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本書で題材になっているようなキャリア教育や「やりたいこと至上主義」に翻弄された身には、治りかけのかさぶたを剥がすようなちょっと痛い本だった。最近は職場体験や実習の受け入れ側として、同じく翻弄されている学生たちを見ては学校の進路関係の指導法に疑問を抱くことが多かった。「かといって彼らに何かできるわけでもないし・・・」と悩んでいたが、彼らとの接し方へのヒントを得た気がするので(特に職場体験の項)、頭の片隅に留めて考え続けてみたい。
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レイノー
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2013年刊行。著者は法政大学キャリアデザイン学部教授(教育学)。◇図。◆大学でのインターン。中高でのキャリア教育プログラム。この制度に果たして意義があるか。あるとすればそれはどのようなものか?。そしてその意義を満たす現実が存在するのか?。現代社会と教育システム内に含まれているその欺瞞とからくり、そしてそれが教育者側の善意で隠蔽されてしまう危険性を開陳する書である(学生向きの書ではある)。◇ところで、本書を読み始める前に考えたことは、①高校を義務教育化(=現状追認する)。高校入試は存在意義がある。
レイノー

⑷政府や社会が提供するライフプランやキャリアプランは、正社員優先主義・性別役割分担当然主義など、策定者の昭和的バイアスが掛かっている可能性に留意しておく必要がある。などが挙げられている。◇また本書では意識的に触れられていないが、法制度の改正(非正規労働者に関しては、解雇権や更新の自由を使用者・雇用主側が留保しているのだから、その不利益を踏まえた賃金体系、つまり非正規労働者の方が正規労働者の平均的賃金の何割か増しとすべきことの法定化も含む)や、キャリアアップのための社会人教育・リカレント教育の整備拡充。

07/16 04:47
レイノー

そしてその費用負担の問題も決して軽視することはできまい。◆注意すべき点として、現代では、大卒を含め、新卒就職し三年以上継続しているのは41%に過ぎない。つまりキャリアプランの問題は、大学非進学層だけに妥当するというものではないという点。

07/16 04:47
5件のコメントを全て見る
0255文字
tkg
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来るべき時代に対して現行のキャリア教育が果たして適切なのかという疑問を投げかけた本。タイトルは過激だけれど、学校現場の事情と社会の情勢の双方を踏まえたものであるように思う。
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木村あきら
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①キャリア教育は「若年雇用問題→日本経済への影響→若者をテコ入れ→キャリア教育」スタートとなっている。個人に対して目を向けることの重要性 ②キャリア教育は領域、分野ではなく、学校の機能 ③自己理解、職業理解、キャリアプランがよくあるやつ。 職業理解は単なる体験としての価値がなければ、趣旨に対しての効果は低い。学校全体で、事前事後で扱うことが極めて重要
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枝乃
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ネタバレ中高生に向けて、本来のキャリア教育を説明している。大学生や社会人でも、狭すぎるキャリア教育(俗流キャリア教育)に翻弄されてモヤモヤを抱えている人なら、読むと多少スッキリするのではないかと思う。感覚的に「料理教室型」の学習という比喩はわかりやすかった。学び方を学び、いざという時に活かせてこそのキャリア教育。決して、正社員になることを第一に目指すような教育が本質ではない。それを知る本。
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chippy 2
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(図)知識やスキルを学んでそれを預金の様に貯め込む「銀行型」ではなく基礎を学べば誰もが自分なりに創意工夫できる「料理教室型」の学びを。(p176)
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hr
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各章の「僕からの提案」を通して読むだけでも良い。興味深い内容だった。
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3_waterfalls
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学校現場における「キャリア教育」を批判的的思考で述べられている。「キャリア教育」が多忙を言い訳にやらさせ仕事になってしまっている学校現場の方と批判的思考能力がなく受け身な学生の方には必読かも。
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ぽちお
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★★☆
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コウメ
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前半は様々な人を例えに出している。就活をちゃんとしたけど辞めた人、卒業してから自分のしたい仕事が見つかった人、バイトから自分のしたい仕事が見つかり起業した人、この本には答えは書いてないけど(確かにそうだ)ピンとくる言葉があった「天職につけるかどうかが鍵」だと学生の間に見つかるのは稀ということ。後半は1990年代と現代と比べての情報と子供の仕事の価値観の違いについて、今は表面。昔は家がそういう家庭が多く実際に体験していた差を比べている。
コウメ

またお手本になるようなモデルが少ないことも著者はあげていた。少し古い考えだが「男は仕事、女は家事」のような少し古い考えなのだがモデルとしてお手本になる部分も昔は多少あったが今はあまりに多すぎてモデルがいないという難しさもあげていた。

03/11 21:51
コウメ

「天職ね〜」

03/11 21:51
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MIKI(magicrose)
新着
「未来のマナビフェス2019」で、この著者のセッションに参加する予定なので予習として読んだ。2013年発行の本なので、少し内容が古い感はあるが、"正規雇用"前提のキャリア教育ではなく、"非正規雇用"を前提とし、さまざまな転機や紆余曲折が予想される将来の現実に具体的にフィットするような「準備」としてのキャリア教育が必要であるという点は、今でも重要な考え方だと思う。とくにプロローグの4人の卒業生が歩んだ「その後」は、いわゆる「標準」が崩れ、人のキャリアが予測不可能になった今の時代をよく反映していて興味深い。
きいち

本当に。そして自分が発表しちゃうと人のが見れない…

01/11 18:50
MIKI(magicrose)

たしかに!発表されてた方も、せめてポスターだけでも見られるように、写真の共有や発表のまとめなどが公開されているといいですよね。

01/12 18:45
6件のコメントを全て見る
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鵜殿篤
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キャリア教育は、原理的に無理なものを、小手先の工夫でなんとかしようというものであって。誰がどうやっても、小手先ではもはやどうにもならんのではないかという。「労働(おとな)と教育(子ども)がトレードオフという近代」をそもそも本質的に転換していく思想的営為が必要となるところだ。
0255文字
akio numazawa
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「夢」や「やりたいこと」に偏重したキャリア教育の弊害。社会とその中での自分の生き方を考えること。「自立」とは人に援助を求めないことではなく、他者との相互の「支え合いの関係」の中にうまく入っていくこと。
0255文字
服部
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このご時世、キャリアのロールモデルはほぼ存在しないと言っても過言ではない。だからこそ、自分の手でキャリアをつくっていく力が必要となる。そのために何が必要ななのかが、この本の中に散りばめられていました。キャリア教育に興味があって読んでみましたが、内定者という立場からしても非常に学ばされる本でした。購入を検討します。
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Carol
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「ふつう」がなくなっている現代を生き抜いていくにはどんなことが必要なのか、どうしていったらいいのか気づかせてくれる本。勉強になりました。
0255文字
diablo
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前著の内容がコンパクトに、まとまっていて分かりやすい。
0255文字
IYO
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キャリア教育をわかりやすく解説。児美川孝一郎先生。これまでの知識と経験と自己研鑽の上「夢があふれる社会に希望はあるか」「キャリア教育のウソ」この2冊を参考に、依頼されてる研修資料の作成。対象は教員。わかりやすく伝わる資料を作りたい。
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おん
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★3 G
0255文字
すみけん
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巷で行われている「俗流キャリア教育」をぶったぎってくれている。急激に変化する社会に対応して、現実を直視したキャリア教育とは、単なるイベントで終わらせるのではなく、あらゆる機会(教科教育・総合学習など)において系統立てて行われるべきである、との主張には同意。でないと、受ける側にはその意味が伝わらないし残らない。主体的に考えて行動できる自立した人物の育成かあ、今の子どもたちは、やっぱり大変な時代に生まれてきている。
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佐島楓
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不確定要素が拡大している今の社会で、終身雇用の正社員を目指す「キャリア教育」はナンセンス。文科省、教育機関、学生の関係を見直すきっかけにこの本がなればいいと思う。真に学生に必要なのは、人生にイレギュラーなことが降りかかってきたとき、いかに自分が獲得してきた智慧で乗り切るかという人間力である。
0255文字
Koichiro Minematsu
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キャリア教育だけでは、これからの少子高齢社会のなかで仕事を持続させていくのには、困難さがある。生涯学び続け、みずからのキャリアデザインで自分の人生をレジリエンスに生きる覚悟を身につけることを教育することが求められるようだ。
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まさこ
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現実の世の中の仕組み、日本の現況を理解させておくことは大事。カゴの中の鳥をいきなり外界に放していた昔。それは"守られた外界"だったわけで。非正規になった時の手段を教えておくのは現実的。◆銀行型と料理教室型か…もっとピッタリくる喩えはないかな。あるもので創造的に仕上げる生活者マインドは大事。ジュガールね?◆世の中の役に立つ大人になりなさい、って教え続けよう。国がやると反発ある?夢とかやりたいこととか言うからややこしくなる…。やりたいことで食べて行きたい子は放っておいて大丈夫。普通の子を勘違いさせないこと。
まさこ

そこまで言うなら著者の学部は名前変えようよ。何かそろそろ浮かばないのかな。

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