形式:新書
出版社:筑摩書房
形式:Kindle版
ならば学生のうちから、将来不本意な労働条件におかれることも想定し、そんな時どうしたいか、どうすればいいかを知っておいてもらうのもキャリア教育に必要なことだと。10年以上前に出た本だが、著者が憂慮するキャリア教育の現状は中学高校レベルではあまり変わっていないと思う。例えば社会科で世の中のしくみを教える時に、自分がこれから参入していく世界であることを意識させるだけでだいぶ違うし、そう教えている先生もたくさんいると思う。教科学習と連携してよりよいキャリア学習が今後進めばいいと感じる。
◆小学生の時から「将来の夢は?」と聞き続けるキャリア教育のせいで、特定の仕事内容ばかり目指してしまう。
⑷政府や社会が提供するライフプランやキャリアプランは、正社員優先主義・性別役割分担当然主義など、策定者の昭和的バイアスが掛かっている可能性に留意しておく必要がある。などが挙げられている。◇また本書では意識的に触れられていないが、法制度の改正(非正規労働者に関しては、解雇権や更新の自由を使用者・雇用主側が留保しているのだから、その不利益を踏まえた賃金体系、つまり非正規労働者の方が正規労働者の平均的賃金の何割か増しとすべきことの法定化も含む)や、キャリアアップのための社会人教育・リカレント教育の整備拡充。
そしてその費用負担の問題も決して軽視することはできまい。◆注意すべき点として、現代では、大卒を含め、新卒就職し三年以上継続しているのは41%に過ぎない。つまりキャリアプランの問題は、大学非進学層だけに妥当するというものではないという点。
またお手本になるようなモデルが少ないことも著者はあげていた。少し古い考えだが「男は仕事、女は家事」のような少し古い考えなのだがモデルとしてお手本になる部分も昔は多少あったが今はあまりに多すぎてモデルがいないという難しさもあげていた。
「天職ね〜」
本当に。そして自分が発表しちゃうと人のが見れない…
たしかに!発表されてた方も、せめてポスターだけでも見られるように、写真の共有や発表のまとめなどが公開されているといいですよね。
http://meganeculture.boo.jp/2019/07/04/%e3%80%90%e8%a6%81%e7%b4%84%e3%81%a8%e6%84%9f%e6%83%b3%e3%80%91%e5%85%90%e7%be%8e%e5%b7%9d%e5%ad%9d%e4%b8%80%e9%83%8e%e3%80%8e%e3%82%ad%e3%83%a3%e3%83%aa%e3%82%a2%e6%95%99%e8%82%b2%e3%81%ae%e3%82%a6/
そこまで言うなら著者の学部は名前変えようよ。何かそろそろ浮かばないのかな。
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます