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丕緒の鳥 (ひしょのとり) 十二国記 5 (新潮文庫)

感想・レビュー
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慶華
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12国記番外編、短編4集。今までの12国記は王様と麒麟の話や王様メインの話だけど国民の話。死刑の是非、役所の役割。いろんな点にスポットが当たっている。でも陽子が出てきた時は嬉しく感じてしまう。飾らない褒め方が素敵
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ななな
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ネタバレ「青条の蘭」が良かった。市井の人々が標仲の思いを繋いで王に青条を渡せたのが分かって感動した。あえて王との直接のやり取りは書かずに、里木に卵果がなった描写にグッと来た。「落照の獄」は難しい問答のあとの、どうしようもないやるせなさと、国が傾いていく絶望がつらかった。
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イータン
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良い短編集でした。これまでの十二国記は国のトップ(王)と側近達(麒麟など)が中心のお話なのだけど、今作は王と直接謁見できない位の人や市井の人が中心のお話でした(それがいい!)。4篇どれも良かったけど、『青条の蘭』が特に好きです。廃退していく国のために一生懸命頑張る下級役人が、ある目的を成し遂げるために頑張るのだけど、道半ば断念し、誰かに頼ることになってしまうというリアルさもいい。(最後の場面は駆け足ではあったが)託したものは最終的にささやかな形となって実を結ぶという描写が良かった。
0255文字
ララ
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慶や雁の市井の人を描いた番外編4編。 十二国記の世界観が緻密に作られていることに改めて感心する。国王の政に人生を左右される人々の過酷な運命や、ささやかな日々の営みの愛おしさ。ファンタジーなのに、人々の悩みや政の課題は、現代社会にそのまま通じ、特に、死刑の是非で苦悩する官吏の話は読み応え十分だった。
0255文字
S
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青条の蘭、風信の2つがとても好きです。 標仲どこかのお話でまた出てこないかなぁ
0255文字
黒髪
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ネタバレ表題作の短編が好き。既にいなくなってしまった人の心境を後から捉えなおすのは良い。「割れると、そこから本当の鵲が生まれ、居並んだ人々の目の前から飛び去ってしまう。王も、玉座の威光も、百官の権威も思惑も何もかもを置き去りにして――」初めて去来する想像が、清々しくて気持ちよい。解説は辻真先で、隣人が焼け死んでも無感動だった戦時下の日本人に言及している。
0255文字
みやち🐹
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『丕緒の鳥』推し。これは是非とも動いてるところを見てみたいなあ。四編からなる短編集なのですが、王と麒麟が関わる話を読んできた中で、改めてどれだけ新王という存在に人々が期待を含めた様々な想いを向けているのかということが痛いほどわかりました。厳しい環境の中で、望みを胸にただただ与えられた、もしくは自分に課した使命のために邁進する姿は文字から想像するだけでも力をもらえるものでした。『落照の獄』は読むのがきつかったけれどその分オチで何かがどっときて、彼らと一緒に背負っていたモノが抜け落ちていく感覚は新鮮でした。
0255文字
ミサキ
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目の前の問題を、世界の問題と捉えることは難しい。世界の問題を目の前の問題と考えることも難しいし、分かり合えないだろうと諦めてしまう。でも分かり合えなくても伝わる想いもある、、
0255文字
しろやま
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ネタバレこれは別世界の話だ、とはとても思えないくらい現代日本や世界に通ずる話だった。それゆえとてもしんどかった…胃が重くなる話が多かった。特に二つ目、死刑の是非について考えさせられ、そしてすっきりしないラスト。でもそのすっきりしなさがリアル。4つめの話もとても怖かった。いつまでも季節の移り変わりを楽しんで気楽に生きていたいが、そうあれるように政治には目を向けねばと思った。1つ目は、ラストシーンのやりとりにうっとりとした。私も是非見てみたいなあ 3つ目は民衆のリレーに救われた。これもまた世界の一つの顔だ
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よよよこ
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読んで爽快感はない…とくに2つ目の話。登場人物の苦悩が疲れる。けど世界がすごい
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つくね
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読了 今作を読んで初めてわかった 著者は国が描きたかったのだ 十二国記と言う物語の解像度が一気に上がった 国とは人の事なんだ そこでは皆が懸命に自らの役割を全うしようと生きている 時代に抗い奮闘する彼らに触れる事で今まで読んで来た十二国記が全く別の見え方に変わった 苦悩する王 力の無さを痛感する麒麟 それぞれの役割を果たそうと命をかける諸官 そんな人々描くことが国を描く事だったんだ 僕は彼らの様に懸命だろうか?僕のいる社会はどうだろう? この物語に出会えて良かった ⭐️4
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樹皮の瓶
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役職のついた人たちが多かったとはいえ、民衆の物語だった。戦をせずに自分の仕事を全うして国を良くしていこうとしている人たちの話であり、本編は進まないので個人的にはあまり読書が捗らなかった。ただ、これが十二国記の世界の解像度を上げる短編集であることは間違いなく、ここまで細微にわたり設定を凝らしていることはとてつもないことだと思う。
0255文字
さぬ
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短編集で初めて登場する役職や国の慣わしに関しての説明文が多くなるので、どうしても読むスピードが落ちてしまったが、どの話も形は違えど民の王への強い願いにじーんと来てしまった。特にタイトルにもなっている丕緒の鳥が一番好きだった。
0255文字
りょーこ
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ネタバレ十二国記、毎回入り込むまでが時間かかるので短編集はだいぶ時間かかった。いつもの王と麒麟だけじゃなくて一般市民とか、権力はほぼないお役人とか、浮民とか、仙になってしまったがゆえの寂しさとかいろんな視点から描かれていて、違う世界だけど悩みは似たようなものだった。何も知らないものからすると、死刑にしてほしいと思うけどそれが最高刑の場合、それが基準になっちゃうからむやみやたらと執行はできないのか。本編とはまた違っていろいろ考えさせられたり、悲しい場面も多いけどその一方で人の温かさを感じる場面の多い一冊だった。
0255文字
読書家さん#aeZjse
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ネタバレ国が傾くとは、国が荒れるとは、具体的にどういうことなのかが描かれていて、その中で生活に苦しむ民ではなく、民を苦しみから救おうと努力する王でもなく、その狭間で一つの役職に携わっているだけの仙たちの話。 「日々を支えるのも道」が丕緖の鳥全体のテーマのように感じた。 それぞれの職責の範疇で、官が民をどう支えるのか、王へどう伝えるのか、そして十二国記の天と自然の関係性が描かれていて、大変面白かった。 十二国記シリーズの魅力がまた一つ増えた。
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タルタルソース
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短編集は好みじゃないから読み切るのに苦労した。半年くらいかかったなあ。
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千
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正直表紙からして地味な感じ 本編最後にその国の歴史を重々しく書いて締める十二国記には載らないだろうけれど確かにそこに 生きている地味な市井の物語 誰もが生きている 王も麒麟もなくても少しの希望で生きている 嫌いじゃなかった
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Ryo0809
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短編4作品を収める。エピソード4までをシリーズ本編とするなら、本作はスピンアウトのような立ち位置なのだろう。目線も軸足も、王や麒麟の話ではなく、官吏や下級役人、民衆へと降りてゆく。共通するのは、王の力が弱まる、あるいは斃れるなどにより、国の軸が失われること。たとえその王が王たる政をするに欠けていたとしても、国は乱れるのが天帝の定め。こうした状況下でも、自らの役割に身を投げ出してゆく人々の姿が清々しく描かれる。熱量のある物語だ。
0255文字
nya
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市井の人々の生活が細かく描写されており、十二国記の世界観への解像度がより上がった
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りりぃ
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ネタバレ【時系列順に再読中】【風信】王が崩御し荒れた慶国。女は国を出ろと燻り出すため空行師に盧を焼かれ、蓮花は家族を奪われた。摂養で暦を作る保章氏嘉慶のもと支僑の手伝いをする。再び盧に火矢を放たれ、人よりも暦記録を優先した支僑に憤りを持つが「暦は必要です。こんな時代だから必要なんです。誰かが暦を作らないといけない。だから、それしかできない私たちがやるんです」と。気候の変化に敏感な熊鉢や燕。例年より雛が多いので、新王が立ち良い時代がくると言う支僑。高精度で信頼できる暦を作る候風だから、きっとそうなると希望が持てた。
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一柳すず子
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悪政、汚職、災害、妖魔と市井で生きるにはなんと厳しい世界か。
0255文字
らんまる
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短編4作品をおさめた一冊。とはいえどの物語も深く、人として生きる役割ってなんだろうとふと考えさせられた。辛く苦しい境遇になった時になにを支えにするのだろう。穏やかな世界なのか、郷里の人々なのか、自分の仕事なのか。どれも読み応えがあるが、「青条の蘭」が一番好み。
0255文字
レイ
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4つの短編集。どこの国の話かなと考えるのも楽しかった。王がいるってことだけでも、国を安定させてるのだな〜。青条の蘭が、最後の最後にはみんなが助け合いながら、王の元へ届けようとするところに感動した。
0255文字
慧の本箱
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4話の短編が収められている本書。いずれも中々考えさせられる話でした。
パトラッシュ

ジャストnice600! ありがとうございます。

02/19 21:11
慧の本箱

パトラッシュさんnice600おめでとうございます。ジャストnice600これは春から縁起が良いわいなあ~です♪

02/20 20:27
0255文字
歌月
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国の乱れを憂え、世の中がきっとよくなっていくと信じる人々の話。税が絞りとられ、犯罪が増え、人々の心が荒んでいるというまさに今の時代のひとが読むべき話のように思いました。
0255文字
チョコ
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短編集。 王がいて、麒麟がいて、官吏がいて、民がいる。 王と麒麟を表舞台とするなら、その物語には直接関わることも名前が残ることもないかもしれない人々の話。 それぞれ立場も生活している場所も環境も違うけれど、苦悩や喜びもそれぞれにある。それぞれの戦場がある。 そんなたくさんの物語(人々)で世界は作られているし、王の存在一つで救われる命と失われる命がある。 どの話も考えさせられた。
0255文字
藤瀬こうたろー
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王と麒麟が居れば、当然民が居る。この「丕緒の鳥」は短編集で、いろんな立場の民の姿を描いた4つの話が収録されている。工匠だったり、司法官だったり、役人だったり、天涯孤独の少女だったり…いずれも、これまで語られてきた国の王が空位になっていた期間の戦乱やゴタゴタが背景になっていて、すごくリアリティを感じる話だった。特に「青条の蘭」は、王の元に急ぐ主人公の情熱にほだされて、「理由は分からないけど国を良くするため」と解釈して疲れでダウンした主人公の物品をリレーしながら王の元へ運ぶ人々の健気さに胸を打たれた。
0255文字
更紗
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重厚な短編集。
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koa220
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ネタバレ全4話の短編集。私は最後の「風信」が好きです。特に、支僑の「じきにいい時代が来ますから」という言葉。ここのところ災難続きで、鬱々とした時間を過ごしていた私にとって、少し生きる希望が湧いてきました。
0255文字
あせび
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短編集を読了。 罪とは何か、罪を犯して裁かれるのはだれのためか、 被害者のためなのかそれとも加害者のためなのか。私は「目には目を、歯に歯を」の言葉が全てで、シュダツは殺刑が当然だと思いながら読んでいました。 でも最後の結果にすっきりした気はしません。 ブナの木の苗の話の最後の何か分からないが国のために駅伝方式で走るのがとっても好きでした!
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とり子
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ネタバレなんともすごい短編集でした。短編が苦手(気持ちの切り替えが次々とできない)なので読むのに時間がかかりましたが、どれも国の過渡期の感情の機微がとても丁寧で、大作揃いでした。 それでも丕緒の鳥の心の通じたスッキリ感、落照の獄のいつまでも心にこびりつくもわもわ感。 青条の蘭は猛烈な不穏からの希望であたたかく。 風信はこれから爛漫な春がやってくるような希望に満ちていて、とても良い。 どのお話も政に国の人々や土壌が巻き込まれて、翻弄されて、それでもなんとかやって行って…、人って強いな、と思いました。
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Masaaki  Inoue
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短編4本。辺縁で職務に励む人々のお話。2~4話はファンタジーながらも現実世界へのメッセージ性が強い気がして、私的には少し醒め気味(農林業に関係があるからかも)。ただカミさんは感動したそうで、捉え方は人それぞれかと。もしかしたら無くても良い話なのかもしれないが、こういう人達も生きて動いている事が、世界観に厚みを持たせるのだろう。この作者は凄いなぁ。と本当に思う。ちなみにこのシリーズは記憶力が良くないと人々の関連性に気づけないので、私の様な乱読派はかなり損してるかもしれない・・
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ayunami
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下流の役人や民にスポットが当てられた短編集。それぞれが国や暮らしを思ってるんだというのが分かって、十二国記をより奥行きのある世界観にした巻だと感じた。青条の蘭が良かった。
0255文字
あらくね
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十二国記のサブストーリーといった感じのお話。より深く十二国記の世界に入り込める感じです。 私はタイトルの丕緒の鳥が一番好きです。映像で見てみたいな、なんて思います。
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ナイスネイチャ
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ネタバレ今までとは違い、王や麒麟の登場ではなく一般市民の物語。「落照の獄」の死刑の論争は今でも通ずる論争だと。
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ケン
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ネタバレ再々読。 とうとう陽子が登極しましたね。あとは「大射」というイベントの裏話ばかりで、ちょっと読むのに時間がかかってしまいました。
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ケイト
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相変わらず面白い
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葛餅
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再読。ニュースを見ているとこういう犯罪者は全員○○でいいだろと思ってしまうし判決が甘すぎるって思うことは多々ある。"私情で刑罰を歪めることはなってはならない。"それは正しい。しかし…エンドレス
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チサエ
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図書館本、再読。国に住まう民を主人公とした短編集。王でもなく、麒麟でもなく。真の王がいないと国は乱れ、苦しむのは民。特に印象に残ったのは「落照の獄」、こころを襲う重苦しさが伝わってくるような読み心地。罪とは。悔い改めとは。
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丕緒の鳥 (ひしょのとり) 十二国記 5 (新潮文庫)評価52感想・レビュー4129