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NHK「100分de名著」ブックス 般若心経

感想・レビュー
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はしぞう
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般若心経の中身の解説本かと思い手にしたが、どちらかというと大乗仏教の歴史や内容の解説が多かった。我々日本の仏教は大乗仏教だが、実は釈迦の仏教(教え)とは随分違ったモノだと知り驚いた。大乗仏教は出家者だけでなく在家者も含めた全ての人々を救済することを目的としている。ちなみに釈迦の仏教の直系は小乗仏教(上座部仏教)であり個人の悟りを追求し、釈迦の教えをより厳格に伝えることを特徴としている。
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Taishi K.
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ネタバレ大乗仏教の経典である般若心経の解説本。色即是空空即是色という一節が有名な経典で、今まで空の概念ばかり考えていた。やはり、般若心経では魂の捉え方が重要な気がする。私に実態が無いというのは、考えてみれば、移ろい絶えず変化する世界において、必然な気もする。我思うゆえに我はないのか。
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Egon
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般若心経入門!? として。
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Lagavulin
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般若心経の背景を知る。ブッダの仏教との違いがよく分かった。読経に深みが出た。読経で落ち着く。
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まき
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ネタバレ日本で一番人気のあるお経「般若心経」はインドで作られた仏教聖典。 これを漢文に翻訳したのが玄奘三蔵。 大乗仏教は仏教を名乗っているけど「釈迦の仏教」とはずいぶん違っている。 釈迦の仏教は「自分で頑張って悟りを開け」というものだけど、大乗仏教は「信じる者は救われる」。 般若心経は最強の262文字の呪文。
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●●
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ネタバレ2014年の本。
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Tatsuya Kusakabe
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世の中を上手く分解していく釈迦の仏教が好きで、その視点で大乗仏教を見るとどうなるか、を知るために借りました。読後の感想は「さすが佐々木閑氏」といったところ。釈迦の教えの復習と、その超克の意図を、経典から丁寧に辿ってくれます。十年前の四国遍路で散々称えたはずなのに、漸くこの本で「般若心経は釈迦の教えの超克である」と気づきました。年は取るものですね。やはり私は「自利あっての利他」「因果則」などの合理性がある釈迦の仏教が好きですが、人智を超えた法則を求める人もいるでしょう。この懐の深さが、仏教や著者の魅力です。
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masato
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繰り返し読む内容
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貧家ピー
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「釈迦の仏教」と「大乗仏教」とを比較することで、般若心経が作られた意図が明らかとなり、伝えたいことが分かりやすくなった。釈迦の世の中の捉え方、苦しみからの脱却方法について理屈としては理解はできるものの、現実的には難しいので、大乗仏教が生まれてきた訳も納得できた。
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muuh
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呪文だということは知っていたが、本当に読んで意味を考える必要が無いお経であると改めて納得。悟りに入るための瞑想修行には必要な真言であり、これを心で唱えている間はそちらに集中できて左脳を抑え込むことが可能になるんだろうと理解した。いいから「ぎゃーて、ぎゃーて」と唱えろ!ってこと。修行の一方法が、こんなにも日本人に心穏やかになる存在とは、翻訳した三蔵法師も考えもしなかったでしょうね。ちなみにこんなことは本には書いてありません。もっと釈迦の仏教と大乗仏教の違いについて分かりやすく書かれている良書です。
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Go Extreme
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大乗仏教・新しい宗教運動→般若経 般若心経ー釈迦自身の教えとは違う別の道 最強の262文字: 釈迦の仏教ー自利→利他 多くの大乗仏教ー利他がベース 世界は空: 釈迦の世界観→空の概念で無化→新たな世界観 釈迦ー論理的・理性的 大丈夫京ー文学的・情緒的 無が教えるやさしさ: 十二支縁起ー無明→行→識→名色→六処→触→受→愛→取→有→生→老死 因果則を変更 釈迦の仏教ー近道なき精神鍛錬のプロセス 般若信教ー般若波羅蜜多の徳→無常の悟り 見えない力: 般若心経の人気ー簡潔・短すぎず・全体構成・翻訳・個人の心救済
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むらむー
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釈迦の教えと対比しながら般若心経を解説した本。 般若心経だけでなく、釈迦の教えについても理解が深まり、仏教全体への興味が更に強くなった。 釈迦の教えが現実的・論理的である一方で、般若心経は神秘的なものというのが個人的に刺さりました。神秘と迷信の違いがなるほどと思えたり、両方の教えをうまく使い分ける考え方が参考になります。
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Soichiro
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大乗仏教と釈迦の仏教の違いをしれたのが、最も大きな収穫であった。
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しまうま
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たまにはこういうのも
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れんと
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般若心経についてわかりやすく説明されてて、理解は深まったが、やはり釈迦の本来の考え方の方が腹落ちはする。一方で現実はなかなか釈迦の言う通りにはならず、大乗仏教ができたというのもわかる気はする。いずれにせよ大きな仏教の流れを知らないと中身の本当の理解はできないから、こういった本は本当にありがとう。般若心経の中身はまた別の本や情報源を使って勉強しようと思う。
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ユリアナ
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般若心経と釈迦の仏教との違い、般若心経の奥深さを知ることができたが、なかなか難くて、すっかり理解したとは言えず。まあ、写経したり唱えたりするだけでも意味があるなら、今の自分にはそれで充分かと、ひとまず安心。
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Oage
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空。五蘊(ごうん)とは、カントと同じじゃないか。色は肉体、受は感性、想は構想力、行は意志、識は悟性。しかし、一切は空。空を知れば、これまでとは違う生き方に足を踏み入れる。 色即是空。五蘊の色は、肉体を含むこの世の物質要素。受・想・行・識は心の働き。外界にある全ての物質が空である、実体を持っていない。全ての現象を統括するが、感じる事しかできない。それは宇宙観。空即是色。切り取る、芸術。切り取る科学が物理学。 文化の根底に、色即是空、空即是色が働いている。喜び腹落ち、空に触れた。ラカンなら現実界の穴か?
Oage

法とは、この世の全ての存在。 色は要素の集まりなので、死により、雲散霧消するが、空となる。空は全て繋がっている。 無。固定観念をリセットする。 空中無色。区分けがない。 無受想行識。これも無である。 無明とは煩悩 八正道もない 枠組みを無によって消す事で、世界のあり方、見え方を変えてしまう。無の連鎖を染み付かせば、価値観が変わって行く。

05/19 22:23
Oage

無知亦無得。普通に言っている悟りもない。我々の考える知恵と、空の立場からの知恵。道筋もゴールも枠組みである。それらを否定してしまうと、道筋もゴールもない。得られる完成形も想定できない。 天然自然のいのちは、言葉でもない、そのままのいのち、どうして、それを獲得するのか?その方法が呪文である。 言葉の領域を超えたものを、心で捕まえようとするのが、般若心経の目的。私がいなくなる、これに適面の効果を果たすのが呪文である。 Heart Sutra 心臓のお教

05/19 22:24
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Himeko is not cat
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科学するブッダがおもしろくて、佐々木先生2冊目。般若心経はすっかり身について、内容も分かってるつもりになっていたけれど、本書ご指摘のありがちな勘違いをやらかしてることがわかり、本当に有益だった!草薙龍瞬さんが好きで、お釈迦様って良いこと言うよなぁ、仏教ってもはや哲学だなって思ってた。しかし、大乗仏教がその神秘性により迷える人々の支えとなっている点にはとても共感!精神と物質という二元論ではなく、多の一、一の多なんだよなぁ。科学を修めている佐々木先生だからこそ、説得力有るんだよなぁ。
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english tea
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図書館で佐々木先生の著作だったので借りました。YouTubeなどで少しは般若心経に触れていたこともあって大変わかりやすかったです。 釈迦の仏教と比べて大乗仏教のまじないなんて非科学的とちょっと違和感があったのですが、神秘の力というものもあながち否定できないのかなとも思いました。たしかに声に出して読んでみると心に安心感が芽生えたような気もします。(単純ですが)
Minamihama

english teaさん、この経はギャーテー・ギャーテーより前の部分はまじないがいかに効き目があるかという、薬で言えば薬効説明書とみることができると思います、つまり、否定しているのはお釈迦様が説いた薬は効かないよ、という事を「空なり」と言っているわけです。 その上で、この「ギャーテー・ギャーテー」をお勧めします、と言っているんだと思います。 祖いて最後の方で、お釈迦さまも「ギャーテー・ギャーテー」は効くよ、と後追いで認めた。 ということではないでしょうか。

04/21 14:30
english tea

なるほどこの世のすべての存在の否定ということではないのですね

04/21 14:48
3件のコメントを全て見る
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肋骨パカパカお稲荷夫人
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わかりやすい般若心経の解説書。概観を知るに充分な情報量ながら難解さはなく、非常に良質である。経の意味に留まらず誕生の背景や現在の地位を得た理由等についても明快に解説している。釈迦の思想と大乗仏教を対比させた構成は巧みであった。既存の思想へのアンチテーゼとして新たな思想が生まれる。この構図を読者は感覚的に理解することができるだろう。一読に留まらず読経と写経で般若心経を身につけたいと思う。私は仏教徒ではないものの思想体系としての仏教には影響を受けている。般若心経は非仏教徒にも有益な価値あるテキストである。
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ふむ
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般若心経の内容や、大乗仏教と釈迦がはじめた仏教との違いについて簡単にわかる。般若心経がもとの釈迦が唱えたことを否定するような内容であることに驚いた。
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おぐら
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今まで何気なく読んだり写経をしたりしていたが、中身を理解すると、お釈迦さまの主張との違いなどを学べることができて面白かった。
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Holasakura
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般若心経・金剛般若経 (岩波文庫) 中村 元 紀野 一義 / 全注・全訳 般若心経事典 (全注・全訳経典事典シリーズ) 米澤 嘉康 / 般若心経 (成立史論―大乗仏教と密教の交差路) 原田 和宗 / 般若心経―テクスト・思想・文化 渡辺 章悟
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takehiro
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釈迦の仏教から大乗仏教ができて、その大乗仏教の経典のひとつが般若心経という理解でよいかしら。どの宗教も信じる者は救われるみたいな漠然としたイメージを持っていましたが、釈迦の仏教では自分を救えるのは自分しかいないという厳しいものだったというのが意外でした。
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源次/びめいだー
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良かったです。
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GELC
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般若心経の成立経緯(後発の大乗仏教の権威付けのために釈迦の教えを否定)を知らなかったので、非常に驚いた。そして何より、付録で追加されていた「私」についての考察が凄い! 肉体と精神の関係、不可分性をここまで分かりやすく示したものは見たことが無い。佐々木先生のの著作が俄かに読みたい本の最上位に浮上。お釈迦様は大乗仏教で示される空の世界観も理解されていたが、衆生に分かる形として仏法を説かれたように感じた。後続の著名な大乗仏教宗派の創始者たちが、釈迦の仏教をどのように位置づけていたのかが気になった。
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石光 真
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松原泰道(1907-2009)般若心経入門(1972)でインプットした般若心経を半世紀ぶりにリニューアルしようと思って、玄侑宗久(1956)現代語訳般若心経(2006)より新しい、本書佐々木閑(1956-)般若心経(2014)を読んだ。元々科学者である筆者は、解析的な初期仏教のほうが好き。般若経以降の大乗はその解析を全面否定して全ては空であるという神秘主義に入った。人を選ぶ科学研究が人を選ばぬ宗教になった、と言えなくもない。玄侑も般若心経は呪文、ただ唱えよ、と言い切っている。私も53年来唱えている。
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あんパパ
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般若心経は実父がそれこそ毎朝仏壇前で唱えてた、朝食前に必ず。どちらかと言うと音とリズムという感じで記憶に残っている、大人になってそれこそ中途半端な解説書を読んで般若心経のエッセンスを知ったつもりであったがまぁなんと奥深いことであるか。 そもそも大乗仏教の構成要素の般若心経は釈迦の世界観をへ否定するもの、という説明に驚愕してしまった。釈迦の仏教を信奉する著者は合理的で科学的であることを自身の原理とするがかといって大乗仏教で言うところの神秘を否定せず受け入れるところが非常に尊敬できる。
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Bob
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不思議な力に身を任せることでしか安らぎを得られない人々を救うべく、メジャー宗教として飛躍するために編み出されたのが般若心経であり大乗仏教というわけか。すべてを原因と結果の因果関係で説明する釈迦の仏教では、自己努力以外に自分を救う道はない。もしそこに、何か神秘的な救済の力を導入しようとするなら、その釈迦の世界観を超える、一層上位の世界観を構築するしか方法が無い、という思い・現実的要請から生まれたのが大乗仏教、と説明されている。教祖の教えすら乗り越えていくダイナミックさが良い。ちょっと暗記してみるか。
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Minamihama
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これぞ目から鱗
Minamihama

つまり般若心経は、実体、薬そのもののである上記マントラ、とその取説で構成されている、というわけだ。 こんなことを言って、ご本尊のゴータマ・シッダールタは怒って、「お前は破門だ!」ってことにはならなかったのでしょうか? ご心配なく、大般若心経のほうにはここの所がちゃんと書いてあって、「それまで瞑想していた釈迦は、目を覚まし「その通り、観音様が言った事は全く正しい」と、お墨付きを与えた、と書いてある。

08/11 16:01
Minamihama

それにしても仏教が日本に入って来た時に、玄奘三蔵法師が孫悟空たちと苦労して中国に持ち帰り、中国語訳をしたこの経典を見てさぞびっくりした事だろう。 しかし、最終的には、この新説(大乗仏教)を受け入れている。 だから日本の宗派のほとんどが、仏陀の名前を唱えるのではなく「南無阿弥陀仏、ナンマイダー」などと、阿弥陀様の名前を唱えるのか。 日本の仏教宗派の大部分が現在もこのマントラを有効として唱えているのだから。

08/11 16:01
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0255文字
Masaaki  Inoue
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「ぎゃーてーぎゃーてー」で有名な般若心経262文字の解説。本書がスゴイのは「大乗仏教(新興、般若心経を作った)」と「元祖!お釈迦様の仏教」との関係性に深く切り込んだ所。眼からたくさん鱗が落ちたのだけれど例えば「般若心経は「○○は無い、○○も無い」という語り調なのだけれど、これは釈迦が言った事に「違うで」とマウントかましてた」とか・・(意訳)。もう一つ、仏教(もしくはちゃんとした宗教全て)の本質は科学・哲学的なものである。とも知れた。文章は本当に読み易く、まるで対面で教わっている様でした。今年一番の良本かも
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笛の人
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前回に引き続き、100分de名著シリーズの仏教の本です。今回もとてもよかったです。わかりやすく、学びが多く、為になりました。般若心経は釈迦の教えを全否定するところから出発します。しかも釈迦が瞑想している眼の前で観音様が釈迦の弟子に般若心経(即ち釈迦の教えを否定するもの)を説くというとんでもない場面設定。最後には釈迦が「素晴らしい!その通り!」とだけ言って、権威付けされてもいます。般若心経は釈迦の教えを踏まえた上でそれを越えようとしているので、先に同じ著者の『真理のことば』を読んでいてよかったです。
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歯
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ネタバレ2冊目の100分de名著、相変わらずわかりやすい。色即是空 空即是色と輪廻くらいしか知らなかったので仏教の大まかの流れと釈迦との対比がわかりやすかった。262文字の呪文がなぜ日本のみで普及したのか、Twitterも280文字だしちょうどいいのかもと思った。禅は完全にエアプだけど写経がプログラミングにもあるようにキャベツの千切りみたいなものなのかな。大乗仏教への印象としては、ニーチェのルサンチマンと現代科学主義を思うと教会的キリスト教と似た原罪的マゾヒズムの似た何かを感じる。
歯

またカフカを読んだ後だとより一層新自由主義的個人主義の恥ずかしさを思った。自分は無神論者だと思っているものの原罪とか希死は共感する部分もあるからスピってるなんて他者としての彼らを嘲笑うことなどできないなあと感じた。十八界の空と五蘊の空との違いがわかったので華厳の思想とか鈴木大拙も読みたいなあ。あと玄奘三蔵ありがとうな。落合さんもヌルヌルと言っておる(ヌル即是色色即是ヌル)

02/15 08:23
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Hatann
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大乗仏教の教えのひとつである『般若心経』を語る。原始仏教と大乗仏教が別物であることを強調する。原始仏教では「わたし」などの存在について五蘊などの基本要素の集合体にすぎないとして否定するが、大乗仏教では五蘊などの基本要素の存在すら否定する。基本要素間にて働く因果則をも否定する。大乗では、出家することを通じて諸行無常・諸法無我を理解することではなく、世の因果を超えた不思議な力を感じ取るための聖なる呪文である般若経を唱えることでブッダになれるとする。著者は理性で考える部分と神秘を信じる部分の役割分担を示唆する。
0255文字
eighta
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般若心経の成り立ちについて、釈迦の教えとの対比から語られた本。 確かに正しいところだけの釈迦は難しく、大乗仏教が求められたのであろう。現代人にとっては著者の言うとおり、神秘の般若心経よりも釈迦の教えの方が刺さりそうだと思った。
0255文字
とも
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般若心経が釈迦の考えを否定したお経であるということを初めて知った。観音様が釈迦の一番弟子である舎利子に大乗仏教の考えを説いて、大乗仏教が釈迦の仏教より優れている、その後、釈迦のお墨付きをもらうという、何ともスリリングな物語を語っているなんて。 とても面白かったです。
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