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黒い雨(新潮文庫)(Kindle版)

感想・レビュー
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レイ
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ネタバレ読み終わるまでに、3日かかりました。この本の内容が、いかに重いものだったかと思います。 あくまでも、戦争を元にしたフィクション…しかし死屍累々の生々しい描写は、何度も続きが読めなくなる程でした。死体に群がる蛆虫、街の腐乱臭、原爆症で悲惨に死ぬ様子。印象的なのは防火用水タンクの中の死体の描写。「逆さになった女の尻から大腸が…中略、輪型になって水に浮かび…」 今まで「子供のころ戦争があった」や「朽ちていった命:被曝治療83日間の記録」を読みましたが、また一つ、被曝と戦争の恐ろしさを重ねることになりました。
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晴
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8月6日に広島に原爆が投下された後の、何の罪もない市井の人々の身体的、精神的な苦しみを淡々と描いた記録文学。月並みの表現だけど戦争はダメ、絶対に。姪の矢須子ちゃんの病状が悪化していくところがなんとも言えない悲しさと悔しさを感じました。人生これからなのに…
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り   こ   む   ん
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かなり前にモノクロ映画で冒頭の30分ぐらい観た記憶が有るのだけど…こんなんだったか?もっと不穏な感じだったような気がしてたけれど、違った。日記を元に振り返る当時の記憶…戦後の日常の中にはびこる病と差別。戦争は終わったのに…終わっていない…姪の健康を証明するため始めた日記の清書が、記録としての歴史的価値を見出していくのが、とてつもなく心に重い物がのしかかってくる感覚。物語でなく資料的な感覚で読んでしまった。これが悪いかと言えば悪くは無いだろうけれど…なんとなく、そんな感覚で読むものでは無いんだけどな…と…
かいちゃん

すんごい前だから覚えていず、、黒い雨が降ったのは覚えてる スーちゃんが主役だったよね

11/13 20:31
り   こ   む   ん

すーちゃんだったかなぁ〜?なんか…竹藪がものすごく印象に残ってるんですよね(゜゜)

11/13 21:38
4件のコメントを全て見る
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本の虫子
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原爆投下という史上最悪の出来事と、それでも続いていく広島の日常。後遺症に苦しむ主人公が当時の日記を清書するというスタイルで書かれており、その淡々とした文章からは、大切な人や家を失った悲しみ、助け合って生きた人々の強さ、そして何よりも平和を望んだ人々の思いが痛いほどに伝わってくる。黒い雨が降った後の広島の空に五彩の虹がかかったことを願わずにはいられない。
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たつや
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ネタバレ新潮文庫の100冊で再読です。終戦記念日を思いつつページをめくり続けた。原爆は勿論だが、戦争の無い世界が来れば良いなと漠然と思う。愛と平和に尽きる。「ハラガヘッテハイクサハデキナイ」の落書きが切ない。お腹いっぱい食べられる現代に感謝。
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gaaasuu
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日本人なら読んでおきたい。 不正義だろうが戦争はダメ。
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shrzr
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鯉の養殖をしながら、なんとか姪に原爆病の濡れ衣が着せられるのを防ごうと、せっせと被爆日記を清書する男の話。こんな話だったのか。もっと早く読んでおけばよかった。
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ぴかぴか
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戦争をテーマにした映画や小説他は恐ろしい気持ちになるので非常に苦手なのだが、今年8月は戦争の本を読もうと思い立ち読んでみた。恐る恐るよみはじめたが、戦後4年目落ち着きつつある日常生活の様子と、8月6日広島原爆投下時の日記が交互に続く展開なので読み進めることができたように思う。原爆投下前後の場面は読むのが怖いし苦しい・・書き続けるのも大変な苦しみだっただろうと想像する。来年もまたよんでみたい
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たばお
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いつか読まなくてはと思っていた一冊。勤勉で実直な人々の日常描写が、戦争や原爆の悲惨をより際立たせ、現在の私たちの心に訴えかけてくる。自分の周りや自分自身のことを考えるだけで良いのかと。
ジュンコ

前回の小川さんのラジオで、武田百合子が夏になると読み返すというエピソードが語られていましたね。私は高校生の時に読んだきりなので、いつかもう一度…と思っています。

08/09 16:58
たばお

『かわいそうな象』の回も良かったですよね。コメントありがとうございます😊高校生の時に読了なんて‥すごい‥!

08/09 23:33
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たつや
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新潮文庫の1冊。図書館で借り、どの本を読もうか悩んでいたら、テレビで黒い雨手帳の支給云々のニュースが流れ、必然的にこれを読み始めた。井伏鱒二が「被爆日記」として書き上げたものらしい。恐らく、井伏自身の体験ではなく、取材を重ねて書き上げたであろう、力作。冒頭、重松の姪の矢須子が村で被爆者では?と、濡れ衣による差別を受けるところから始まり、徐々に壮絶なピカドンの現場が露になる。広島の問題は永遠に忘れてはいけない人類のテーマだと改めて思う。
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みみこ
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何の因果か今まで読まなかったけれども、この時期に読ませたものは何か。市井の人々が気持ちを言葉に、行動に表すにはどうしたらいいのか。表して周りを変えていくにはどうしたらいいのか。何もしないことは賛成していることと見られる。政治も戦争も。
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尼西基馬大意
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「『つまり、半世紀以上も前からの、富国強兵策の大方針を推進するというわけですな。しかし、これが富国強兵策の末路と云っちゃあ語弊があるですぞ。僕らは、こうなるように育てられてきたんです。運命です。』」(本文133ページ)
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𝖕𝖊𝖓𝖌𝖚𝖎𝖓ちゃん!
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原爆とは恐ろしいものだと再認識した。 描写が怖い。怖すぎる。背中が牛肉のようになり肋骨が見えそうだった、紙撚状の皮膚が頬を撫でるととれた、等と夢に出てきそうだ。。人が当たり前のように死んで行くがその一人一人に人生があり、家族があり、生きていた意味があるのに。こんな地獄のようなことがおこったのなら戦争だけは絶対駄目だと思うと同時に、いざ戦争になりそうな時は身を守れるように自衛隊は必要だとも感じる。 先祖が酷い戦争を生き抜いて私たちの世代が生まれたのだし、日本をもっといい国にしていかなければならない。
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G-dark
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突然の閃光と爆音。それまで生きていた人たちが老若男女問わず千差万別の死体に成り果てました。原爆の炸裂による即死を免れても、被曝症状に苦しみ、差別に曝されたことが、登場人物の書いた被曝日記やその暮らしから伝わってきます。淡々と描写されているから読みやすいけれど、自分も登場人物たちと同じように体が膨れ上がったり皮膚が焼けただれたり肉が溶けて垂れ下がって呻いているような気分になります。こんなことはもう二度と起こさせてはいけない…と改めて気づかされました。もう、核を使われることも、使うこともあってはなりません。
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ボッスン
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原爆小説。当時の庶民の生活、行動、感情が手に取るように伝わってきた。こんな素晴らしい小説があったんですね。酷い戦争だ、全く…
TANIZAKI

おはようございます。相当前、映画館に見に行きました。いまでも衝撃、虚脱したこと感じています。

09/25 06:25
ボッスン

おはようございます。想像だけでも衝撃なのに、映像化もあったんですね。はだしのゲンで精一杯です…

09/25 09:49
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Taku Kawaguchi
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広島の原爆が落ちたあとの黒い雨のなかを人々がさまよい歩く。 昨日、元気だった人が今日は亡くなっている。切ないなあ。
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銀星号
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被爆者の日記で表現される当時の惨状と、奇跡的に生き延びたその被爆者の今の生活とが並行して描かれる。 被爆者の姪は、当時直接の被爆をしていないのに、原爆病ではないかと疑われて婚期が遅れている。投下当時のおぞましい状況だけでなく、その後に受ける偏見の目というのもあったのかと、この悪魔のような原爆にただただ戦慄をおぼえるのみ。 裏表紙の解説には目を通さずに、読むのがいいかもしれない。
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ふるさん
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この8月中に読み終えたかった。原爆の悲惨さはよく理解しているが、「善良な市民」が見てきたことを記している。恨みや怒りを超えて、生きることに感銘。
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ハッカ飴
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「黒い雨」訴訟。国は控訴するな。
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Lycopene_Reader
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恐ろしいほどの風景が浮かんでくる。 傷の表現だけでなく、孤児が黒焦げの母親の乳房をまさぐったり、顔が変形した弟を認められないお兄ちゃん。といった、日常を地獄へ変形された非現実的な世界。も強く伝わってきた。そこが他の戦争文学と画しているところか。 随所にみられる植生の屈強な生命力や鯉の養殖に取り組む姿から、原爆症の回復や今後の生活・街の復興を期しているようだ。人間は利己的で傷つけあい、殺そうともする。動物・植物はただ一心に生きようとするのにな。 そんなことを伝えたかったんではないかな、と思ってみたり。
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一龍
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この本はいずれ読まないととずっと思っていた本です。 今回、新潮文庫の100冊読破の過程でようやく読むことができましたが、やっぱりね、日本人なら読んでおかないといけない本だなと改めて認識しました。
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オレンジCotton candy
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食べた献立まで書いてる
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みかん
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被爆から七十年の八月六日に読み始めた。平和教育が盛んな街で育った私であるが、これまで読んだ原爆関連書籍の中で一番、心に深く突き刺さった。それは、ごく普通の人々が七十年前のあの日、どこでどう被爆して、どこを歩いて、何を見たかということが克明に書かれているからだと思う。イデオロギーも変に強調されていないし、当時の人々の食生活(六日の重松の朝食:御幸橋下で採ったあさりの塩汁、脱脂大豆)も分かるし、文体も平易なので、「黒い雨」1冊を読解して、平和学習としたほうが今の偏向し自虐的な平和教育よりもよっぽどいいはずだ。
みかん

「正義の戦争よりも不正義の平和の方がいい」という言葉にずきんときた。不正義の平和……。これって、欺瞞あふれる今の日本そのものではないだろうか。武力行使を放棄、戦力も保持しないと言いつつ、自衛隊はあるし、アメリカの核の傘に守ってもらっているし。私は「正義の平和」を望む。そのためには憲法を改正して、自衛権を明記し、自衛隊を国防軍として位置づけるべきだと思う。隣国に支那や北朝鮮、韓国という危険な国がある以上、お花畑の9条教の方々も目を覚ますべき。平和は無防備になって祈るだけでは実現しない。

08/08 17:01
みかん

Kindle版は解説がないので、また紙の本を手にしたいなと思った。

08/08 17:29
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まふ
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長い間読まなくては、と思っていた本。井伏鱒二の「真面目な本」である。淡々と原爆被爆の初日からの出来事を記している。喜怒哀楽を静かにしまいこんで語ってゆくその語り口が大きな存在感と感動を与える。名作の一つであろう。井伏鱒二の力量が真っ向から表れ出た作品であった。
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ゴリゾウ
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一瞬の閃光に街は焼けくずれ、放射能の雨の中を人々はさまよい歩く。罪なき広島市民が負った原爆の悲劇の実相を精緻に描く名作。『文庫解説目録』 #708
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篁(たかむら) かわを
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高校生の時に課題で読んだ本。
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