→ 日本人が意識して意図したことでなかったにせよ、 第二次大戦に負けて、軍事の負担を米国に肩代わりしてもらい、 自国のリソースを工業生産と貿易に割り当てたことは 結果として戦争に負けて政治と経済に勝った という見方もできる。 また、たとえば中国は阿片戦争に敗れ、日中戦争も日本の方が 勝手に負けてしまったとはいえ、中国単体でいえば勝利とは 言いにくい状況のあと、雌伏の時代を長く耐え、間もなく世界第一位の経済国になろうという勢いである。これも政治と経済での勝利だろう →→
→→ 戦争に負けることは大変なデメリットだが しかしながら、戦争に勝っても(それだけでは)駄目なのである。 第一次大戦で勝利者側に立ちながら、その後むしろ ジリ貧になっていった日本やイタリアの例を見ても そう思える
酒池肉林がつくりばなしである (落合淳思「殷」より) と同様、四面楚歌も後の作話なのだろうな、と思った(司馬さんはそう言ってない)けれども、それは創作であっても文学的真実というものだと思う
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます