“Where Blood Runs Cold” by Giles Kristian読了しました。2022年ウィルバー・スミス冒険小説賞受賞作。作者は私の好きな作家(8作の歴史フィクションを書いている)、ノルウェーと英国のハーフで英国在住。原題は「血も凍る所」という意味。ノルウェー北部トロムセーの家族がサーミ人の町へ休暇にやって来る。10ヶ月前に長女をスポーツの事故で失っていた。悲劇から立ち直る為、妻は環境保護活動に力を入れ、夫は13歳の娘(次女)の誕生日に長女が生きていた頃約束した父娘のスキー旅行に出掛ける。距離用スキーを装備し荷物はザックと人力牽引小型ソリに載せて氷河を越えて山をぐるりと一周する数日間のスキートレッキング。サーミの町では古い銅鉱山を再開しようとする鉱山会社と自然保護を訴える再開反対派で揉めていた。妻の友人の自然保護活動家夫妻が謎の男達4人に襲われ殺される場面に父娘はスキートレッキングの途中で出会ってしまった。逃げ出す所を見つかってしまいスノーモービルとスキーで追われる父娘。2月の北極圏の深夜森の中を逃げる二人。幼い娘の体力が続くのか、銃で撃たれてしまわないか。父は血の凍る恐怖を味わう。父は元軍人で冬の雪山行軍経験もある。反撃しつつ逃げる父母。留守をサーミ人の町で守る妻(母)は大丈夫なのか。鉱山会社が雇ったと思われる殺し屋達(元軍人らしい)との雪中サバイバル冒険小説。その内映画化されそう、面白い。賞はThe Wilbur & Niso Smith財団から。ウィルバー・スミス夫妻後進を育てる為賞を主催しているんだ。素晴らしい👍
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