2018年05月度に放送された『生きがいについて』についてはこちらへどうぞ。著者の神谷恵美子さん、テキスト著者の若松英輔さん等についてもこちらへ書き込んでくださいませ。
以前自殺を考えていた時に読みました。目も見えず指先もなく感覚もなくベッドに寝ているだけの人でも鳥の声や風を感じて生きている実感を感じたのを読み生きることの大事さを感じました。今は本に支えられて生きる力を貰いました。
テキストでも触れられていますが、愛生園で神谷が出会ったハンセン病詩人の志樹逸馬さんの詩について、若干ブログで触れてみました。お目汚しになるかとは思いますが、URLを貼っておきます。 → https://inochi-to-kotoba.hatenablog.com/entry/2018/07/15/160140
若松さんは、神谷恵美子さんについて、少なくとも『生きる哲学』『詩と出会う 詩と生きる』でも言及しています。それはさておき。同番組で『苦海浄土』を取り上げ、そのテキストを読んだのですが、それと類似した対比が見られました。水俣病を発症した人。愛生園で生きる人たち。これら「声」を奪われた人々に変わって、巫女のように石牟礼なり神谷なりが語り、書く。そんな対比です。
自分でそう感じたものと思っていたら、『生きがいについて』テキストで、若松さんがそう言及されていました。ぎゃふん。
つづき
悲しみの弦
悲しみを経験するたびに心に一本の弦が生まれる
人の悲しみや苦しみに
すぐに共鳴して鳴り出す弦
本当の幸せ
本当の幸せはきっと
予想もしていないところに
予想もしていない形で
わたしが気づくのを
じっと待っていてくれる
目覚め
自分を縛っていた
一定の思想からも 宗教からも 常識からも
解き放たれて 自由になれば
自分でもビックするような自分が
動き出すのかな
大きな世界
大きな世界の一部となって
自分の役割を全うすることが
自分と世界をつないでいく
自分と世界を支えていく
「生きがいについて」を観て
別れの悲しみ
出会わなければよかった
別れがこんなに辛いなら
そう思えるほどの
人生における幸せな出会いはない
これほどまでに
誇り高いことはない
生きがいの変化
生きがいは奪われたんじゃないんだな
生きがいは無くなったんじゃないんだな
生きがいは透明になって
私を包み込んでいるんだな
待つ
自分のことでいっぱいになって
それがちっとも満たされなくて
パンクしそうになっている「わたし」は
ちょっと横に置いておこう
それとは別の場所に
大切なものはあるのかもしれない
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