小林秀雄の評論は賛否が多い。歴史上の天才的な人物しか扱っていない、と。しかし、下記のランボオについて書いたものは紛れもなく彼自身の本音であり、己の宿命と刺し違えた、彼の言語表現の原動力である。
「ランボーⅢ」の中で小林秀雄ははっきり明言する。
「――彼は河原に身を横たえ、飲もうとしたが飲む術がなかった。彼はランボオであるか。どうして、そんな妙な男ではない。それは僕等だ、僕等皆んなのぎりぎりの姿だ。」
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