今回も29作品楽しませていただきました。ありがとうございました。(*^^*)人数が増えたこともあり、様々なバリエーションが楽しめて嬉しかったです。今回、私は自分の書きたいものを書いたら覆面できないと悟ったので、次回は趣味に走らないよう気をつけようと思います。次回もよろしくお願いします。(o_ _)o

『磨き布』
アーサーにとってのまほうのいしを手にしているのに、その魔法の効果は猫のアンソンしか知らない…っていうのがツボ。いかすなぁ。そう、アーサーは魔法の効果を見ずとも魔法を知っているのだ。

『鬼灯庵の大晦日』
安定の世界観。伏線をしっかりと張って、すらすらと回収される様が心地よい。紺矢かわいい。

『予言の夜の、その先に』
夭逝の予言に戦く。しかし夭逝には意味がある。三人称がどの期間にいるのかわからずに読むのでスリリングだった。

『ユメウラ』
文字が縛る、文字に一喜一憂する、文字がぽたりと流れ落ちる、文字が小さく細かく流れ落ちる…ぞぞっとするのは、文字が強制するもので、かつ、安心させるものであるという両面があるということ。あの二人はどうなるのかな。

『時差六時間』
孤独で非常な仕事と思いきや、妄想力によって萌えて過ごす若者に好感を持った。小川未明「のばら」の令和版。

『ひゃくはちの願いごと』
これ、やりたかった。あ、今からでも間に合うか。互いの願いごとを聞いて心に留めて１年過ごすことの素敵なことよ。前半に感じた、ちょっとグズグズな感じの若者がともに白髪の生えるまで過ごすというライフストーリーもいい。

『人差し指は唇の上に』
青春ミステリのノリだったのが、一転してホラーに。鬼と秘密という組み合わせって寡聞ながら知らない。終盤までぐいぐいと読ませる。

『トサ犬博打地獄！』
男性同士でいるときの空気感とか、こんな感じなんだろうな、とちょっと微笑ましく思う。敵くんも律儀にセーター着るとか何気に可愛いかったり。これもまた作者保留！

『磨き布』
壮大なファンタジー。ロゼッタ・ストーンとか、ワクワクするなぁ。ラストのシーンから、アンソンの壮大な冒険が始まりそうな予感がする。

『鬼灯庵の大晦日』
フォーチュンクッキー=辻占煎餅、あたりは粘土味 という賑やかな大晦日の図式がツボだった。こんな愉快な仲間たちと一緒なら、きっと来年もいい年になるでしょう。^^*

『雪壁を解かす』
私も、おばあちゃん子なのです。でも行っても何もすることないんだよな、とか、（どちらかというと祖父と）内容とかテンポか合わなくて会話が途切れるとか、ありましたね。会えるときに会っておかなきゃ、ですね！作者は、保留！

『上京、帰郷、上京』
しがらみを受け入れるか、抜け出すか。行き着く先には何が待っているのだろう。正しくないことはわかっているけれど、どうすれば良かったんだろうね…！これはあおでんさん、かな。

皆さま年末年始忙しい中、執筆お疲れ様でございます。人によって様々な大晦日、そしてお正月の書き方があって大変面白かったです。直接お会いすることは叶いませんでしたか色々な機会でお話しできることを心より楽しみにしております。ありがとうございました。

磨き布　
淡々としかしそこには心躍るものが詰まっているその書き方が素敵です。磨き布の正体がとても素敵で目を奪われながら読みました。これは海外小説好きなお兄さんの作品ではないでしょうか。

予言の夜の、その先に　
美しく儚い物語だなと思いました。琴、龍笛など楽器の音が聞こえてくるような気持ちになり、姫のために前を向く彼の姿も素敵。現代ではないからこその空気感もとても好きです。

鬼灯庵の大晦日　
優しくってふんわり包まれるような幸福感。事件も温かくてとても素敵。大櫂の親分はとっても格好良くて七緒ちゃんはとても可愛い。すきだなあ。

時差六時間　
お仕事お疲れ様ですかと思ったら素敵に楽しんでいますね。ナーシャちゃんのプロファイルがあまりに作り込まれていて笑いました。誰彼構わず年明けはお祝いしたくなる気持ちは分かります。これを書けるのはあのお兄さんでしょう。

ユメウラ　
古来から伝わる儀式を感じさせる世界観と独特さ故の怖さ。ぞわりとしなから先を読みました。シャワーのシーンは背筋のざわめきが止まりませんでした。先の展開も気になります。

人差し指は唇の上に　
題名のセンスからとても光っているなと思いました。文芸部の合宿という楽しさ溢れるイベントから一転始まる展開に息を呑むように読みました。

ひゃくはちの願いごと　
あまりに可愛すぎてにやにやが止まらない。この空気最高にすき。煩悩を口実に気持ちを伝えるお兄さんもふんわり包み込んで優しい目で見るお姉さんも素敵。欲って伝えたものを叶えちゃうところはずるいなあ。ずっと2人で年越しして欲しいなと思いました。

どうせお前だって百年後には死んでいる
若さ故の思いが詰まっている気がしました。一度は通るけど大人になったからと閉じ込めてしまうような考え方。ふとそんな頃があったことを思い出しました。

Shivering Hammer
シバハマー！このノリとテンション好きです。下敷きにしている話知っているからこそアレンジの仕方がとてもたのしいです。サゲには思わず笑ってしまいました。

蠢き　
覆面でもあのシリーズが読めるとは。どの子も良いですがリンちゃんが登場すると空気がほんわり可愛くなる気がします。これも作者からの愛でしょうか。まだまだ先が続きそうで楽しみです。

旅行記
旅をしている人にしか書けなさそうな一作。読んでいて知らない空気が漂ってきてインドを味わっているかのような気持ちになりました。他の国のお話も是非作者に伺いたいです。