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marty@もぶおん学
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marty@もぶおん学
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紀元9年のトイトブルクの戦いから今日に至るドイツ語圏の歴史を、「普遍」と「固有」の緊張関係を切り口として描く巨視的な作品。一度解体されながら、ナポレオン戦争後も復活の動きがあったという「普遍」を志向した神聖ローマ帝国の顛末なども興味深いが、本書の真骨頂は第二次世界大戦後のドイツ連邦共和国での思想の変遷だろう。敗戦により西欧的「普遍」を絶対とする価値観が支配的となり、その流れの中から国民国家を否定する「68年世代」が台頭、「道徳の棍棒」を振りかざしてドイツ的「固有」を抑え込み、「知的戒厳令体制」を確立した。
0255文字
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marty@もぶおん学
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読書データ

プロフィール

登録日
2014/06/15(3930日経過)
記録初日
2014/07/27(3888日経過)
読んだ本
335冊(1日平均0.09冊)
読んだページ
124182ページ(1日平均31ページ)
感想・レビュー
335件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
外部サイト
自己紹介

ミステリや歴史関係を好んで読みます。

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