『あの人たちが本を焼いた日』 カリブの小島(著者出身のドミニカかな?)に住む少女が、幼馴染みエディーの家族のことを語る。父親は駐在したイギリス人の変人、母親は昔は美人だったであろう現地人。妻は夫の暴力暴言に黙ったまま笑顔で流していたが、夫が急死するとその憎悪を夫の遺した本にぶつける。 エディーと語り手は燃やされる本から1冊ずつ助け出して逃げ出した。エディーの涙が伝わって思う「たぶんいまわたしたちは結婚したんだ」。でも持ち出した本にはがっかりした!
『あいつらにはジャズって呼ばせておけ』 植民地で混血の母親から生まれた女性主人公は、イングランドの学校に行くために移住したけれどうまく行っていない。 下宿を追い出されて住んだアパートでは、近所の人達から好奇と差別に晒される。歌を歌ったら警察がやってきて監獄に入れられた。 出てきて、新しい部屋を借りて歌を歌っていたらミュージシャンがその歌をアレンジして売り出したらしい。 もう違う音楽になった。歌は私から離れていった。 でもそうではないかもしれない。彼らが間違ったまま演奏したって、私の歌は傷つかない。
『心霊信奉者』 昔好きな女性がいたんですよ、でも亡くなってしまって。だから部屋を片付けていたらいきなり大音響が!見に行ったらさっきまでは無かった大理石の塊が居間に落っこちているではありませんか! なんで笑うんですか?彼女が狙いを外したって?なんて失礼な! 『マヌカン』 パリの街でのモデル女性たちの一幕。 『フランスの刑務所にて』 刑務所の面会時間にやってきた老人と幼い男の子。 目も衰えフランス語もよくわからない老人の不安さが書かれる。
『母であることを学ぶ』 出産したけれど全く子供が可愛くない。 夫は共産党員だと白い目で見られるし、自分もフランスには馴染めない。 しかし一人になって思った。自分は幸せだし、かわいいおちびちゃんにはキスせずにいられない。そして母親としての初めてのキスをした。 『シディ』 刑務所の独房の隣にアラブ人が入ってきて、宗教や習慣の違いだとか言語のこととか。 『飢え』 五日間何も食べずにもうダメだ、って話なんだけど…宗教的断食なの??
『金色荘にて』 休暇で訪れたホテルでの一夜。人生なんて薄っぺらいなあと思いつつ、でもいい部屋なのでくつろいだり。 『ロータス』 同じアパートのロータスおばあさんが、若い夫婦ロニーとクリスティーンの家に招待された。クリスティーンとロータスおばあさんは最初から気が合わない。その夜ロータスおばあさんが酔っ払って奇行に走るけど、アパートのみんなは面倒くさがってシカトしたよ。
『ではまた九月に、ペトロネラ』 夏の休暇で別荘招待してもらったけれど、嫌な人たちばっかり。さっさとロンドンに帰ることにした。家に帰るまでに二人の男性に送ってもらった。ふたりともまた会いたいって「ではまた九月に、ペトロネラ」と言ってお別れした。 『よそ者を探る』 ハドソン夫人は親戚のローラを家に泊めていた。田舎町ではローラはスパイで魔女だと言われ、陰口を叩かれ、匿名手紙や張り紙を出され、精神病だと言われて追い出されようとしている。…酷い誹謗中傷なんだけど、ローラもちょっと変な行動があったりして(=_=?)
『堅固な家』 ドイツ軍がロンドンを空襲する日々、持ち主が離れた家に住み着く人たちのお話。降霊会を行うんだとか、睡眠薬大量に飲むんだとか、家を取り仕切っている女性との親交やらいざこざやら。 『機械の外側で』 病院の大部屋に入院している女性患者達のお喋り。主人公は話し方や話す内容が他の人達とタイミングが合わなくて避けられがちでいる。手術も終わって家に帰らなければいけないけれど、自分には帰る家も無いし。
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『あの人たちが本を焼いた日』 カリブの小島(著者出身のドミニカかな?)に住む少女が、幼馴染みエディーの家族のことを語る。父親は駐在したイギリス人の変人、母親は昔は美人だったであろう現地人。妻は夫の暴力暴言に黙ったまま笑顔で流していたが、夫が急死するとその憎悪を夫の遺した本にぶつける。 エディーと語り手は燃やされる本から1冊ずつ助け出して逃げ出した。エディーの涙が伝わって思う「たぶんいまわたしたちは結婚したんだ」。でも持ち出した本にはがっかりした!
『あいつらにはジャズって呼ばせておけ』 植民地で混血の母親から生まれた女性主人公は、イングランドの学校に行くために移住したけれどうまく行っていない。 下宿を追い出されて住んだアパートでは、近所の人達から好奇と差別に晒される。歌を歌ったら警察がやってきて監獄に入れられた。 出てきて、新しい部屋を借りて歌を歌っていたらミュージシャンがその歌をアレンジして売り出したらしい。 もう違う音楽になった。歌は私から離れていった。 でもそうではないかもしれない。彼らが間違ったまま演奏したって、私の歌は傷つかない。
『心霊信奉者』 昔好きな女性がいたんですよ、でも亡くなってしまって。だから部屋を片付けていたらいきなり大音響が!見に行ったらさっきまでは無かった大理石の塊が居間に落っこちているではありませんか! なんで笑うんですか?彼女が狙いを外したって?なんて失礼な! 『マヌカン』 パリの街でのモデル女性たちの一幕。 『フランスの刑務所にて』 刑務所の面会時間にやってきた老人と幼い男の子。 目も衰えフランス語もよくわからない老人の不安さが書かれる。
『母であることを学ぶ』 出産したけれど全く子供が可愛くない。 夫は共産党員だと白い目で見られるし、自分もフランスには馴染めない。 しかし一人になって思った。自分は幸せだし、かわいいおちびちゃんにはキスせずにいられない。そして母親としての初めてのキスをした。 『シディ』 刑務所の独房の隣にアラブ人が入ってきて、宗教や習慣の違いだとか言語のこととか。 『飢え』 五日間何も食べずにもうダメだ、って話なんだけど…宗教的断食なの??
『金色荘にて』 休暇で訪れたホテルでの一夜。人生なんて薄っぺらいなあと思いつつ、でもいい部屋なのでくつろいだり。 『ロータス』 同じアパートのロータスおばあさんが、若い夫婦ロニーとクリスティーンの家に招待された。クリスティーンとロータスおばあさんは最初から気が合わない。その夜ロータスおばあさんが酔っ払って奇行に走るけど、アパートのみんなは面倒くさがってシカトしたよ。
『ではまた九月に、ペトロネラ』 夏の休暇で別荘招待してもらったけれど、嫌な人たちばっかり。さっさとロンドンに帰ることにした。家に帰るまでに二人の男性に送ってもらった。ふたりともまた会いたいって「ではまた九月に、ペトロネラ」と言ってお別れした。 『よそ者を探る』 ハドソン夫人は親戚のローラを家に泊めていた。田舎町ではローラはスパイで魔女だと言われ、陰口を叩かれ、匿名手紙や張り紙を出され、精神病だと言われて追い出されようとしている。…酷い誹謗中傷なんだけど、ローラもちょっと変な行動があったりして(=_=?)
『堅固な家』 ドイツ軍がロンドンを空襲する日々、持ち主が離れた家に住み着く人たちのお話。降霊会を行うんだとか、睡眠薬大量に飲むんだとか、家を取り仕切っている女性との親交やらいざこざやら。 『機械の外側で』 病院の大部屋に入院している女性患者達のお喋り。主人公は話し方や話す内容が他の人達とタイミングが合わなくて避けられがちでいる。手術も終わって家に帰らなければいけないけれど、自分には帰る家も無いし。