大人-仕事は「循環する時間」子どもは「成長する時間」/子どもを育てるとは、結局は子どもがいかに勝手に育っていくか、自由にその能力を開花させるか、その環境を整えることに尽きる/子どもにとって人間関係自体が大きな財産,私立への進学を選択することはその多くを捨てることを意味する,大きなコスト/いずれにせよ持っておきたいのは、それが子どもの人生を豊かにするかどうかという視座/いかなる選択肢も他の選択肢の犠牲の上で成立している
バリアフリー・ユニバーサルデザインは弱者への配慮という言説以前に公共性や不偏性を実質的に確保するための最低限で具体的な倫理/宮台:「仕事での自己実現」幻想/問題はそれぞれが選んだあるいはたまたま選ばされてしまった人生に応じてどれだけそのぞれの能力を社会に還元できるか,勝ち組負け組の議論はいかにも貧しい/不安ベースの社会ゆえにリスクヘッジが重視されすぎている,リスクヘッジのための選択が第一に来ていることがいろいろな歪みの原因/同質性の高い人たちが人間的絆を持てない場合必ず同一性と差異性の観察に過剰に走る
育児の相互扶助を行う上で大きな障害は子どもを作る年齢がばらばらになっていること/子どもは子ども同士が遊ぶのが一番いい/都心だろうが地方だろうが職住近接が大切/上野千鶴子の言う「家父長制」は長距離通勤という「儀式」に支えられていた/仕事と育児が混ざることへのアレルギー/仕事がきついといいながら喜ぶマゾヒズム,それがクリエイティブかというとあやしい/子育ては公的そのもの,子どもがいなかれば社会が存在しない,それがなぜかお前が勝手に育てているだけという歪な感覚が蔓延/子どもは育つようにしか育たない
親の無意識と子どもの無意識の共同作業/平等の理念は強い意志がないと守れない/情報資本主義ではコミュニケーション能力が直接資本と結びつく、そのコミュニケーション能力はあまりに基礎的かつ全人格的なので学校で教えることも親が意識的に教えることもできない/近代公共行くとは家族ごとに異なるリソースを中和する共有財、リソースの多寡が知識や技能からコミュニケーション能力に移行しても公教育に期待せざるを得ない/人生の必然性は自らつくっていくものであって、そのためにはどこかで必然性に囚われない決断を下すしかない
子どもを育てるとはこちらの流動性があちらの運命になってしまう,そういう落差を実感する経験の連続/日本の若者は経済的不安を理由に結婚しないが先進国では経済的不安を理由に結婚する(≒ルームシェアリング)/仕事上の真のリスクヘッジは信頼できるパートナーを見つけることを含めたホームベース形成能力/「だれかに助けてもらえるかどうか」は「誰かを助けてあげられるかどうか」と表裏一体「愛されるかどうか」は「愛せるかどうか」と表裏一体/だれ一人助けてくれなくとも一人で生きていく能力を磨くことを人生の目的とすることは間違い
「ひとりきりになっても経済的に困らないように独り立ちさえすらば」なんてのは社会が経済的に順風満帆だった時代の甘え/上野千鶴子は日本のフェミニズムの代表とみなされているが彼女独特の強迫観念的個人主義はフェミニズム本来のものかどうか疑問/女性としての自立は家族への依存と矛盾するとなんとなく思われているが男性であろうと女性であろうと他人への依存を否定するところに新しい社会の構想が生まれるはずがない
/人間関係も複素数、本当はかくあってほしいというロマンチズムがあるのは当然でそれがなければ深いコミットメントはできないがそれに合致する要素を実際にもつか、理想に合致する現実があるかどうかはいつも疑わしい/「必要な虚構」/家族親族ユニットという共同体サイズの総体的な違いはあれ、剥き出しの個人が市場でプレイするというのはアングロサクソンにおいてすらあり得ない/「小乗を通じた大乗」しかあり得ない
ある島宇宙ではトップだけど別ではボトム、自分ではできると思っていても別グループに行けばまったくできない、世の中そんなものだよと教える絶好のチャンス/子どもにとって重要なのはコミュニケーション能力でそのためには複数のコミュニティに所属していることが重要/自分の頭が悪くても頭が良い子と友達になればいい、喧嘩が弱くても喧嘩が強い子と友達になればいい/子どもは知識やしつけからではなく体験から学ぶ。体験から学んだ子だけが知識やしつけを幸せのために役立てることができる
ミステリーと歴史関係が好き。感想は備忘録として利用。漫画は登録しない。目標は月2冊以上読むこと。
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大人-仕事は「循環する時間」子どもは「成長する時間」/子どもを育てるとは、結局は子どもがいかに勝手に育っていくか、自由にその能力を開花させるか、その環境を整えることに尽きる/子どもにとって人間関係自体が大きな財産,私立への進学を選択することはその多くを捨てることを意味する,大きなコスト/いずれにせよ持っておきたいのは、それが子どもの人生を豊かにするかどうかという視座/いかなる選択肢も他の選択肢の犠牲の上で成立している
バリアフリー・ユニバーサルデザインは弱者への配慮という言説以前に公共性や不偏性を実質的に確保するための最低限で具体的な倫理/宮台:「仕事での自己実現」幻想/問題はそれぞれが選んだあるいはたまたま選ばされてしまった人生に応じてどれだけそのぞれの能力を社会に還元できるか,勝ち組負け組の議論はいかにも貧しい/不安ベースの社会ゆえにリスクヘッジが重視されすぎている,リスクヘッジのための選択が第一に来ていることがいろいろな歪みの原因/同質性の高い人たちが人間的絆を持てない場合必ず同一性と差異性の観察に過剰に走る
育児の相互扶助を行う上で大きな障害は子どもを作る年齢がばらばらになっていること/子どもは子ども同士が遊ぶのが一番いい/都心だろうが地方だろうが職住近接が大切/上野千鶴子の言う「家父長制」は長距離通勤という「儀式」に支えられていた/仕事と育児が混ざることへのアレルギー/仕事がきついといいながら喜ぶマゾヒズム,それがクリエイティブかというとあやしい/子育ては公的そのもの,子どもがいなかれば社会が存在しない,それがなぜかお前が勝手に育てているだけという歪な感覚が蔓延/子どもは育つようにしか育たない
親の無意識と子どもの無意識の共同作業/平等の理念は強い意志がないと守れない/情報資本主義ではコミュニケーション能力が直接資本と結びつく、そのコミュニケーション能力はあまりに基礎的かつ全人格的なので学校で教えることも親が意識的に教えることもできない/近代公共行くとは家族ごとに異なるリソースを中和する共有財、リソースの多寡が知識や技能からコミュニケーション能力に移行しても公教育に期待せざるを得ない/人生の必然性は自らつくっていくものであって、そのためにはどこかで必然性に囚われない決断を下すしかない
子どもを育てるとはこちらの流動性があちらの運命になってしまう,そういう落差を実感する経験の連続/日本の若者は経済的不安を理由に結婚しないが先進国では経済的不安を理由に結婚する(≒ルームシェアリング)/仕事上の真のリスクヘッジは信頼できるパートナーを見つけることを含めたホームベース形成能力/「だれかに助けてもらえるかどうか」は「誰かを助けてあげられるかどうか」と表裏一体「愛されるかどうか」は「愛せるかどうか」と表裏一体/だれ一人助けてくれなくとも一人で生きていく能力を磨くことを人生の目的とすることは間違い
「ひとりきりになっても経済的に困らないように独り立ちさえすらば」なんてのは社会が経済的に順風満帆だった時代の甘え/上野千鶴子は日本のフェミニズムの代表とみなされているが彼女独特の強迫観念的個人主義はフェミニズム本来のものかどうか疑問/女性としての自立は家族への依存と矛盾するとなんとなく思われているが男性であろうと女性であろうと他人への依存を否定するところに新しい社会の構想が生まれるはずがない
/人間関係も複素数、本当はかくあってほしいというロマンチズムがあるのは当然でそれがなければ深いコミットメントはできないがそれに合致する要素を実際にもつか、理想に合致する現実があるかどうかはいつも疑わしい/「必要な虚構」/家族親族ユニットという共同体サイズの総体的な違いはあれ、剥き出しの個人が市場でプレイするというのはアングロサクソンにおいてすらあり得ない/「小乗を通じた大乗」しかあり得ない
ある島宇宙ではトップだけど別ではボトム、自分ではできると思っていても別グループに行けばまったくできない、世の中そんなものだよと教える絶好のチャンス/子どもにとって重要なのはコミュニケーション能力でそのためには複数のコミュニティに所属していることが重要/自分の頭が悪くても頭が良い子と友達になればいい、喧嘩が弱くても喧嘩が強い子と友達になればいい/子どもは知識やしつけからではなく体験から学ぶ。体験から学んだ子だけが知識やしつけを幸せのために役立てることができる