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よしくん
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よしくん
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科学から哲学までとんでもなく広い範囲を扱う筆者の教養に驚かされる。社会的合理性(≒正しさ)と科学のバランスを問う論に注目した。筆者は絶対的な善は実現不能であり、あるのは相対的善に過ぎない。だからリテラシーを備えた個と個で話し合い、その社会の同意として相対的善を見つける事が現実的だろうと主張する。現実的には本当にそれしかないのだけれど、私はどうしてもそれじゃあ不安だ。絶対的善への欲望を抑えられない。絶対的権威があって地動説なんか唱えちゃダメ!って社会はある意味気楽だったのかなぁ、と思う。
よしくん

敢えて善悪とか正しさって言葉を私は使ったが、筆者はこの言葉を出来るだけ使わないよう(しかもかなり頑張って)にしているようだった。誤解を招かないようにするための鋭い努力だと思う。

03/23 00:45
  • 美東
0255文字
全1件中 1-1 件を表示

よしくん
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読書データ

プロフィール

登録日
2021/09/27(1280日経過)
記録初日
2021/09/01(1306日経過)
読んだ本
236冊(1日平均0.18冊)
読んだページ
72740ページ(1日平均55ページ)
感想・レビュー
189件(投稿率80.1%)
本棚
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