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ましろ
さんの感想・レビュー

ましろ
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文章の余韻に心掴まれて、一編読むごとに嗚呼と浸り込む至福の時があった。すべてを描かない余白。解釈を委ねられている心地良さに物語の奥行きを思った。様々なアプローチで魅せ、独白も、人の意識が流れてゆく様も、そこにある心の機微、他者の視線の先を見留め、知りながら人知れず小さく傷つく者の姿も逃さない。細やかな揺らぎを文章の中に感じながら、読む自分の心の動きも追っている。そうして読みながら疼く感情を其処彼処に見つけ、そのたびに惹きつけられてゆく。気づかずに流れてゆく意識の行方と共に投げ出されたその先を巡らせていた。
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ましろ
さんの最近の感想・レビュー

野の骨を拾う日々の始まり

野の骨を拾う日々の始まり

魚住 陽子
詩から散文、小説へ。表現の変遷を思いながら、やがて「静かな家」に深化されてゆく…続きを読む
まとまらない言葉を生きる

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荒井 裕樹
言葉を探し、言葉を積み重ねてゆく。一つ一つ積み上げてゆく思いの端々に言葉と向き…続きを読む
オクシアーナへの道

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ロバート・バイロン
読み進めるほどに著者の道連れになった心地で旅を楽しんでいた。クリストファーが道…続きを読む
探していたのはどこにでもある小さな一つの言葉だった

探していたのはどこにでもある小さな一つの言葉だった

若松 英輔
心に留めおきたい言葉が多くある中で、生死にふれた箇所にとりわけ省みる思いになっ…続きを読む
自選 谷川俊太郎詩集 (岩波文庫)

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谷川 俊太郎
自選集ということもあり、他の選集の代表作の並びとは趣が違う。俯瞰の眼差しで見つ…続きを読む
残光のなかで 山田稔作品選 (講談社文芸文庫)

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山田稔
文章の揺らぎに心地良く浸りながらも、その揺らぎに見え隠れする悲哀にじんときてし…続きを読む

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読書データ

プロフィール

登録日
2008/07/21(6094日経過)
記録初日
2004/09/24(7490日経過)
読んだ本
3935冊(1日平均0.53冊)
読んだページ
851023ページ(1日平均113ページ)
感想・レビュー
1581件(投稿率40.2%)
本棚
37棚
自己紹介

あくまでも自分のための記録、読みたい本の管理の場として。ただただ黙々と、興味のままに読み耽る愉しみ。日々の慰め、その繰り返し。
無理なく気持ちの赴くままに、感想やレビューは書いたり、書かなかったり。

*

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