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zeitra
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zeitra
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ネタバレ三男三女全員に焦点を当て各章一人ずつ進行。全員が亡くなった父親の影を引きずり悩みながらも今を生きる話。良く言えば綺麗に、悪く言えば無難にまとまった話だと感じました。比較的初期の朝井作品ですが他作品と異なり「学生のノリ」が多いせいか文体の癖に若干クドさを感じてしまいました。例えば地の文中に会話文を余韻のように織り混ぜる手法。効果的だとは思うのですが、終始このパターンが続くのは演出味を感じてしまいます。とは言え、終盤の父が姉妹に話しかけるエピソード等感情的に揺さぶられるシーンも多々あり、読後感は良かったです。
0255文字
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zeitra
さんの最近の感想・レビュー

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読書データ

プロフィール

登録日
2023/07/28(610日経過)
記録初日
2024/05/10(323日経過)
読んだ本
90冊(1日平均0.28冊)
読んだページ
32443ページ(1日平均100ページ)
感想・レビュー
83件(投稿率92.2%)
本棚
5棚
現住所
静岡県
自己紹介

小説をジャンル問わず読み漁っています。

文章が面白く、表現で魅せてくれたり、心を抉ってくるような小説が好きです。たまにエッセイも読みます。エッセイは日常や旅、食事など些細なことをテーマにしたものが好きで、説教くさいのは苦手です。

===

以下のような本は苦手です。
・自己啓発本や中身の薄いビジネス書
・「どんでん返し」だけに特化したミステリ

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