2019年くらいから東野圭吾さんにハマりました。
東野さんの作品は、登場人物の人柄や言動の背景描写が非常に丁寧で、どの作品でも「こんなヤツいるか?」みたいな違和感を覚えることがなく、良い人も悪い人もどこか「実際にいそうだな」と思わせる点に魅力を感じています。
特に、私はあまり特定の登場人物に感情移入することがないので、様々な立場の様々な意見や価値観を楽しめる点が気に入っています。
読んでいると考えさせられることも多く、他の読者の方がどのように感じたのか興味を持つようになり、とうとう自らも発信してみたくなりました(笑)
東野作品に限らず、同じ小説を読んだ方々とオンラインでもオフラインでも楽しく盛り上がれたら嬉しいです!
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宇宙飛行士の言葉として、強く印象に残った文章を備忘も兼ねて残しておきます。「命の存在がまったく感じられない宇宙空間の漆黒の闇の中、地球だけが圧倒的な存在感を放ち、『ここに命がある』『生きている』と訴えているようでした。(中略)地球に暮らす約70億人の人たちの生活がリアルに感じられ、地球が『命に満ちた天体である』という強い確信を抱きました」
「僕は、宇宙に行くことの本質は、引き算の世界を体験することにあると考えています。スペースシャトルに乗って宇宙へ飛び立つと、地上で当たり前に手にしていたものがどんどん失われていくからです。まず、家族や友人と会えなくなります。次に、太陽や宇宙線から自分の身を守ってくれる、地球の大気層がなくなります。宇宙には空気がないため音も聞こえなくなり、宇宙服を着て宇宙船の外に出ると、触覚が失われます。夜になると真っ暗闇になるため、視覚も失われます。とにかく、五感を含め、さまざまなものが奪われていくのです」
「重力は僕たちの身体構造だけでなく、考え方にもさまざまな影響を与えています。地面に足が着いている状態を『普通』『安定している』と感じるのも、『上下関係』という概念が生まれたのも、重力があるからこそです。(中略)重力のない世界には上も下もありません。宇宙ステーションでは、基本的に年齢や立場の上下など関係なく、ミーティングの際にはみんな相手の顔を見ながら、車座になっていました。(中略)ほとんどの人が『当然だ』『絶対だ』と思っている重力の存在、上下関係の存在も、広い宇宙から見れば、決して『絶対』ではないのです」
全く同感です🙆♂️