読書メーター KADOKAWA Group

takeshi3017
さんの感想・レビュー

takeshi3017
新着
ネタバレ呉座勇一氏の作品は2作目。前作「陰謀の日本中世史」が面白かったので手に取ってみた。応仁の乱というと学生時代に1467年(人の世むなし応仁の乱)というゴロで覚えさせられたのしか記憶にないが、本書を読むにあたっては最低でも東軍と西軍の主な顔ぶれくらいは知っていた方がより楽しめる。ごく簡単にいうと東軍は細川勝元、畠山政長、斯波義敏、京極持清、赤松政則、武田信賢。西軍は山名宗全、畠山義就、斯波義廉、一色義直、土岐成頼、大内政弘。これに将軍家の跡取り争いである足利義尚と義視が加わるのだがこの義尚と義視が東軍につい→
takeshi3017

たり西軍についたり両軍入れ替わりするので話がややこしくなる。この乱は結局東軍が勝つのだが東軍の大将・細川勝元の当初の真意は、足利義政→義尚という伊勢路線でもなく、足利義政→義視という山名路線でもなく、足利義政→義視→義尚という規定路線の維持だったと考えられる。また乱の前に伊勢貞親・季瓊真蘂(きけいしんずい)・斯波義敏らの失脚=文正の政変があり伊勢貞親という共通の敵がいなくなると、細川勝元と山名宗全の激突は避けられないものになったという。応仁の乱が勃発した要因は複数あるが、直接の引き金になったのは畠山氏の→

11/24 00:11
  • 警蓮社峻譽身阿
  • Tomoichi
  • skunk_c
  • ちくわ
  • KF
takeshi3017

家督争いである。つまり政長と義就の争いである。そして朝倉孝景の寝返りが応仁の乱の戦局の転換点であったことは学界でも共通認識となっているらしい。(朝倉孝景は東軍に寝返った。)詳細→ https://takeshi3017.chu.jp/file10/naiyou34402.html

11/24 00:11
  • 警蓮社峻譽身阿
  • Tomoichi
  • skunk_c
  • ちくわ
  • KF
0255文字
全2件中 1-2 件を表示

takeshi3017
さんの最近の感想・レビュー

新説 徳川家康 (光文社新書 1280)

新説 徳川家康 (光文社新書 1280)

野村 玄
著者の本は初めて。本書は徳川家康の後半生の戦略と決断について的を絞って論じたも…続きを読む
グローバルサウスの逆襲 (文春新書 1451)

グローバルサウスの逆襲 (文春新書 1451)

池上 彰,佐藤 優
タイトルにあるグローバルサウスとは何か。かつて開発途上国や第三世界といわれた南…続きを読む
新・世界から戦争がなくならない本当の理由 (祥伝社新書 697)

新・世界から戦争がなくならない本当の理由 (祥伝社新書 697)

池上 彰
池上彰氏の本は4冊目。今年に入って読み始めた作家だが、もっとはやく読んでおけば…続きを読む
Xの悲劇 (角川文庫)

Xの悲劇 (角川文庫)

エラリー・クイーン
クイーンの作品3冊目。今年は少し古典ミステリを読んでみようかと思い、そういえば…続きを読む
会社のことよくわからないまま社会人になった人へ

会社のことよくわからないまま社会人になった人へ

池上 彰
よくわからないまま社会人シリーズ3作目。今度のテーマは『会社』。会社の正体は何…続きを読む
経済のことよくわからないまま社会人になった人へ

経済のことよくわからないまま社会人になった人へ

池上 彰
池上彰さんの本は2冊目。第一章の『買う』は基本的概念で簡単だが、2章以降は少し…続きを読む

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/12/11(4490日経過)
記録初日
2002/02/16(8441日経過)
読んだ本
1097冊(1日平均0.13冊)
読んだページ
432662ページ(1日平均51ページ)
感想・レビュー
1097件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
性別
年齢
42歳
血液型
B型
職業
フリーター
現住所
東京都
URL/ブログ
https://takeshi3017.chu.jp/
自己紹介

こんにちは。興味本位で登録してみました。月3冊くらいしか読めない超遅読な私ですがよろしくお願いします。読む本のジャンルは主に小説、特にミステリが好みです。ですが、最近は歴史系の教養本を読むことも多くなりました。HPで今まで読んだ本を記録しています。URLは https://takeshi3017.chu.jp/

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう