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パトラッシュ
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パトラッシュ
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前作『殲滅特区の静寂』は怪獣との戦いが物語の中心だったが、続編の本書では怪獣省と他官庁との政治抗争が前面に出てくる。怪獣殲滅のめどが立ちつつある状況を見据えて怪獣省を押さえつけたり作戦を失敗させようと動くのだ。そんな上部の争いをよそに、岩戸予報官と船村捜査官の最強コンビは粛々と任務をこなしていく。結果として国交省、外務省、警察庁を叩きのめし、怪獣省は怪獣並みに権力を肥大化させていく。一方で怪獣殲滅をすべてに優先させたため、国民生活がすさみ歪んでいく有様も描かれる。特殊設定と社会派の融合が効果を上げている。
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読書データ

プロフィール

登録日
2019/05/20(2115日経過)
記録初日
2019/05/20(2115日経過)
読んだ本
2261冊(1日平均1.07冊)
読んだページ
735388ページ(1日平均347ページ)
感想・レビュー
2261件(投稿率100.0%)
本棚
9棚
性別
現住所
千葉県
自己紹介

人間の友人はほとんどいませんが、読書だけに浸っていれば満足している変人です。いい年なのに独身ですが、下手に家族を持ったらため込んできた本を捨てられそうで婚活もしていません。私のような存在が少子化の元凶かもしれませんが、知ったこっちゃありません。もし読書を禁止するような政府が成立したら、命を賭けて戦う覚悟だけはあります。

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