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うえぽん
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うえぽん
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日本近代史家が、廃藩置県が明治4年7月に行われた理由に係る論点を一般向けに提示した本。諸藩から相対的に独立した維新官僚中心の政権であったが、独立を維持するため基本的には諸藩に依拠したとし、藩体制を維持しつつ中央集権化を進める矛盾した道を模索したとする。薩長土による親兵創設後、三藩提携強化による政府強化→部分的廃藩→中央集権化を狙ったが、4年6月末に第一段階から官制改革等で行き詰まり、長州藩中堅官僚の突き上げで、急遽全般的廃藩を断行したとする。忠勤藩・朝敵藩・曖昧藩の区別、蝦夷・琉球との関係なども興味深い。
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うえぽん
さんの最近の感想・レビュー

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ローマの哲学者による、怒り、摂理、賢者の恒心に係る論説集。怒りについての第1巻…続きを読む
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読書データ

プロフィール

登録日
2014/10/02(3830日経過)
記録初日
2014/10/02(3830日経過)
読んだ本
555冊(1日平均0.14冊)
読んだページ
154529ページ(1日平均40ページ)
感想・レビュー
279件(投稿率50.3%)
本棚
39棚
自己紹介

ノンフィクション中心で、仕事柄、社会科学系が多いが、生命科学や心理学、人類学などにも関心。旅行、街歩きが趣味なので、軽いエッセイや紀行文も好きだが、詩や短歌、俳句の世界にも入っていきたい。

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