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村上春樹の長編、第九作目。彼の長編作品に通底しつつ、前作『ねじまき鳥…』で顕著だった自己の同一性に関する懐疑そして舞台としての単一で相互作用しうる可能世界が前景化された作品として読みました。僕とすみれとミュウとがそれぞれ、同じ構図で自己の同一性を喪失することで、メッセージは強固で普遍なものとなります（少々技巧によりすぎてこじつけ感を覚えますが…）。タイトルは他者との相互理解に関する困難さをおしゃれに表現したものです。恋愛模様の中で主題とうまく混ぜ合わい、象徴的で甘酸っぱい物語になりました。結構好きです。

スプートニクの恋人 (講談社文庫む 6-20)村上春樹

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あらすじ・内容

ナイス ★11

コメント(0)2025/03/13

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12お気に入られ 2月の読書メーターまとめ

登録日: 2020/07/08（1714日経過）
記録初日: 2020/07/08（1714日経過）
読んだ本: 213冊（1日平均0.12冊)
読んだページ: 59649ページ（1日平均34ページ）
感想・レビュー: 213件（投稿率100.0%）
本棚: 2棚
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