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おとん707
さんの感想・レビュー

おとん707
新着
読後に知ったが本作は小川洋子が芥川賞を受賞する前に発表した実質的なデビュー作とのこと。大学生の日常を描いた作品で、驚くようなことが起こるわけではないが主人公の「わたし」は巨食癖、弟で継母の連れ子の航平は背が伸びず、付き合っている吉田は性的不能らしい…と夫々に何かを抱えている。それが主題ではないがそれによって「わたし」の日常の中にひょっこりと非日常が顔を出す。まさに小川洋子の作風の原点を見る思い。文中にちりばめられた心理や情景の描写は既に才能を感じさせる。大学を巡る話しには作者の出身大学の雰囲気が漂う。
0255文字
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おとん707
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読書データ

プロフィール

登録日
2018/05/31(2484日経過)
記録初日
2018/05/08(2507日経過)
読んだ本
876冊(1日平均0.35冊)
読んだページ
262318ページ(1日平均104ページ)
感想・レビュー
876件(投稿率100.0%)
本棚
9棚
性別
現住所
千葉県
自己紹介

毎月3000ページ、10冊、そのうち1冊は英語の本を含むことを目安としています。それより多過ぎもせず少な過ぎもせずというのが消化不良を起こさず、空腹感も覚えない私の読書ペースです。毎月ゆるいテーマを決めてそれに沿って、或いはそこから派生した本を選んで読みたいと思っています。読メに参加してから読んだ本は全部感想を書いています。趣味はクラシック音楽(聴くのもやるのも)、ひとり旅、写真、美術館・博物館めぐり、競馬、友達との飲食、そして読書。時間が足りません。

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